コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
お母さん
お母さん
悠
悠
お母さん
悠
"ある日手紙が届いた"
三好 悠 へ
あなたがこの手紙を読んでいる時
"どうして?"と思うでしょうね。
答えは簡単よ。
伝えたいことがあるから…かしら。
引っ越した日、本当は 『さよなら』って言いたかった。
けれど、理由があったから
私、病気なのよ。
それも結構重大で…
だから手術するために 大きい病院じゃないとダメで…
なのに、八つ当たりして…
私、馬鹿だもの。
手術するのにはリスクがあって
成功するか分からないから
だから、嘘なんかついて
親が決めたとか嘘なのよ
嘘は嫌いなのに…ね
…色々なことがあったわね
小さい頃はよく遊んだよね
私がいじめられてた時もあったわよね
その時助けに来てくれて本当にありがとう。
その後2人で帰るのが当たり前みたいで
それから告白してくれて…
でも、困惑してしまって…。
本当は…
私はやっぱり貴方が好きだわ。
私の初恋は悠よ。
遊園地とか、本当に子供以来に
はしゃぎまくったり
でも、楽しかったと思うの、私。
これで最後のお別れね。
私があなたの人生の
ほんの1ページにでもなりますように…
それと、私の病気
手術が、もし成功しても
脳に記憶が消える可能性があるの
本当に付いてないわ…
だから、記憶に
ほんのすこしでも構わないから
私のことも片隅に…なんてね
返事はいらないわ。
その気持ち会えたときに取っておいて。
ありがとうよりもありがとう…ね。
北条 さき より
─────────────────
俺がこの手紙を読み終わる時泣いていた
理由は分かっていた
自分の愚かさや悔しさ
気づけなかった虚しさも含めて
悠
嘘嫌いの君が嘘をついた日
俺は何もしてあげられなくて
なんて、哀れな俺なんだろう
返信をしないでと言われた理由
それはきっと
後悔するからだろう
─5年後─
悠
見かけたことがある
黒髪のロングで
綺麗な瞳
すれ違った時直感的にわかった
俺の好きな人…だと
悠
悠
さき
さき
悠
悠
悠
悠
さき
さき
さき