暗夜に包まれて眠り、朗らかな朝が来て、 明日もまた1日、 平和で温厚な世界が始まる。 まだ、それを当たり前にしていた_。
カタカタカタ_
目の前のパソコンに集中する。
結城 ○○
結城 ○○
目の前の無機物でできた平たい壁と時間も問わず睨めっこして、 何時間がたっただろう。
結城 ○○
結城 ○○
結城 ○○
腕時計をチラリと見る。 時計の針は22:30。 出社したのは6:30…
結城 ○○
ガチャッ_
結城 ○○
結城 ○○
現在時刻は23時過ぎ。 片付ける暇もなく床に乱雑に置かれた物たちを見てため息が出る。 サッとシャワーを浴びてさっさと床につきたい…。
結城 ○○
数十分後_
結城 ○○
結城 ○○
結城 ○○
お風呂場の魔法に浮かれた気分で ソファに座る。
結城 ○○
ひとり暮らしだからと張り切って購入した昔の少し古いテレビに電源を入れてみる。
結城 ○○
ポチッ
__ちらが最大犯罪組織、 “梵天”の素顔です! 心当たりのある方は__
結城 ○○
テレビに移る美しい顔立ちの男性たち。 アナウンサーは犯罪組織、 と言ってたけれど__何なんだ?
結城 ○○
結城 ○○
豪華絢爛な外見に目を奪われて、よく内容を見ていなかった。そこにある名前は__
結城 ○○
難しい漢字が羅列する中、 1つ…いや2つだけ、 見覚えのある名前を捉えた。
灰谷 蘭
そして___
灰谷 竜胆
結城 ○○
結城 ○○
結城 ○○
頭を殴られたような鈍痛で、 私の記憶はそこでシャットダウンした。
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