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僕は昔から

運命の赤い糸が見えている。

みんなの小指に結び付いている。

僕にも結び付いている。

僕の糸が誰と繋がっているのかは知らない。

知ろうとも思わない。

僕の両親は糸が繋がっていなかった。

お父さんは

僕の知らない女の人と繋がっていた。

僕がそれをお母さんに言うと

両親はすぐに離婚していった。

僕はその日からこの糸が大っ嫌いだ。

それから数十年が経ち

僕は高校生になった。

ころん

緊張するなぁ.......

心臓の鼓動が早くなっていく。

僕は勇気を出し

教室に入った。

すると

僕の赤い糸が

クラスの誰かと結び付いていた。

ころん

えっ.......?

僕は目を丸くした。

このクラスの誰かが

僕の運命の相手ってこと?

僕は糸を頼りに進んで行った。

僕の糸と繋がっていた人は

黄色の髪の毛をした男だった。

ころん

.......

ころん

あ、あのぉ

るぅと

?はい?

その人は綺麗な顔立ちした好青年だった。

色々その人に聞いた所

その人の名前は「るぅと」と言うらしい。

ころん

まじか.......

僕の運命の相手が

男ということに驚いている。

ころん

僕、男と結婚しなきゃいけないの!?

僕は思わず大声で言ってしまった。

クラスのみんなの

視線が僕に集まっている。

ころん

あっ、いや.......

ころん

な、なんでもないです......./////

とても恥ずかしかった。

午前の授業が終わり

お昼休みになった。

僕は友達の莉犬くんに相談した。

ころん

っていう事があったんだよ!?

莉犬くん

wwwwお腹痛いww

莉犬くんは笑いながら話を聞いてくれた。

ころん

笑わないでよ!

莉犬くん

ごめんごめん!wwwwww

莉犬くんは謝りながらも

お腹を抱えて未だに笑っている。

ころん

僕は真剣なんだよ!?

莉犬くん

いやいや、運命の相手が男ってww

莉犬くんは

僕が赤い糸が見えることを知っているし

理解してくれている。

僕の唯一の友達だ。

莉犬くん

まぁでもその人イケメンだったんでしょ?

ころん

そりゃ、そうだけどさぁ!

莉犬くん

ならいいじゃん!

莉犬くん

ブスでデブな人よりはマシじゃない?

ころん

そんなこと言うの!?

莉犬くん

いやそうでしょ!

僕は頬を膨らませた。

莉犬くんとのお喋りに夢中になり

前を見るのを忘れており

前から来た桃色の髪の毛の人と

ぶつかってしまった。

ころん

わぁ!?

ドンッ

そんな音が響き渡った。

ころん

痛った〜!

さとみ

あ、すみません!大丈夫ですか?

ころん

えっ?あ、はい。

彼が手を差し伸べてくれた。

僕はその手を握りしめて

立ち上がった。

ころん

すみませんでした!

さとみ

いや、俺の方こそ前をちゃんと見てませんでした!

さとみ

怪我はありませんか?

ころん

はい、怪我はありません!

さとみ

良かった.......!

すると莉犬くんがこっちに向かってきている。

莉犬くん

ころちゃーん、大丈夫!?

ころん

あ、莉犬くん!

ころん

もう大丈夫!

莉犬くん

そっか.......

莉犬くん

良かった〜!

さとみ

じゃあ無事なら俺はもう行きますね!

ころん

はい!分かりました!

そう言ってその人は駆け足で行ってしまった。

莉犬くん

ていうかころちゃん

ころん

ん?何?

莉犬くん

あの人イケメンだったね!

ころん

.......

ころん

そうだっけ笑?

莉犬くん

えぇ!めっちゃイケメンだったじゃん!

ころん

見てなかったー!

僕はふと莉犬くんの手を見て

気づいた。

ころん

あ、莉犬くん。

莉犬くん

ん?どうした?

ころん

莉犬くんとさっきの人、糸が繋がってた。

莉犬くん

えっ!?まじぃ!?

ころん

うん.......。

その瞬間

僕は何故か

胸が痛くなった。

運命の赤い糸 さところ

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780

コメント

16

ユーザー

寝たいのに続きが気になってねれへん…あと2話見たらねるわ

ユーザー

最高

ユーザー

はぁ…お腹いっぱいです()

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