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〜 デビルズパレス・自室 〜

フセル

〜♪〜♪〜♪

💍

フフッ
なんだか楽しそうだね♡

フセル

うん!
だって今日は街へ行くんでしょ?

💍

そうだよ。
今日は楽しもうね。

フセル

あっ!
わたしあの時の髪型にしたいな…!

💍

あの時…
三つ編み…のことかな?

フセル

そう!みつ…あみ?
またお揃いにしたいな!

💍

フフッ…そうだね。
じゃあ結んであげるからこの椅子に座って。

フセル

うん!

彼女はそう返事をすると 嬉しそうな笑顔を浮かべながら 椅子に腰を掛けた

フセル

〜♪〜♪〜♪

💍

(…嬉しそう…♡)

私は彼女の髪を編み込みながら 初めて彼女と出会った時のことを 思い出していた

数ヶ月前

〜 エスポワールの街 〜

ハウレス

主様。
街に着きましたよ。

フェネス

足元にお気を付けてお降り下さいね。

💍

2人ともありがとう。

ボスキ

アモン

…ボスキさん?
どうかしたんすか?

ボスキ

今日はやけにガキが多くねぇか?

ハウレス

あぁ。
今日はこの辺りで子供向けのイベントが開催されているらしいぞ。

フェネス

お菓子を配ったりするみたいだからね。

フェネス

きっと子供も集まりやすいんだと思うよ。

アモン

へ〜そうなんすね。

ガヤガヤ

💍

フフッ…みんな元気だね。

ハウレス

そうですね。
お昼前なのにいつもに比べてかなりの賑わいです。

ボスキ

早めに用を済ませてさっさと帰ろうぜ。

アモン

そうっすね。
主様もお店が混むと疲れちゃうっす。

ハウレス

では早速買い物を済ませてしまいましょうか。

💍

そうだね。
屋敷でロノ達が待ってる。

ハウレス

俺とフェネスはロノに頼まれた食材を買ってきます。

ボスキ

俺とアモンは主様を連れて花屋を見て回る。

アモン

主様もそれでいいっすか?

💍

もちろん!
案内よろしくね。

フェネス

それじゃあ決まりだね。

ハウレス

では主様。
俺達はこれで失礼します。

ボスキ

各自用が済んだらここに戻ってくるんでいいんだよな?

ハウレス

あぁ。
2人とも主様を頼んだぞ。

アモン

任せてくださいっす!

〜 花屋 〜

💍

このお花とっても綺麗…!

アモン

その花は…ランタナっすね!

アモン

ランタナは花色が徐々に変わることから「七変化」とも呼ばれてるんすよ。

アモン

花言葉は「厳格」「心変わり」などが挙げられるっす。

ボスキ

…アモンは本当に何でも知ってるんだな。

アモン

まぁ一応庭の整備担当っすからね。

💍

フフッ…♡
本当に凄いよ。

ボスキ

主様はこの花が気に入ったのか?

💍

うん。
一目見て凄く綺麗だなって思ったよ。

アモン

じゃあ買って主様の寝室に飾っておくっすね。

💍

えっ…いいの?

ボスキ

あぁ。
それに飾っておけば花を見る度今日のことを思い出すだろ。

アモン

そうっすね〜。

💍

うん…!
2人ともありがとう。

〜 馬車周辺 〜

アモン

2人はまだ戻ってきてないみたいっすね。

ボスキ

そうだな…。
まぁもう少しすれば帰ってくるだろ。

ボスキ

主様。
ここは日もよく当たるし先に馬車に乗ってた方がいいんじゃねぇか?

💍

ううん、大丈夫。
私もボスキ達と一緒に2人を待つよ。

数分後

ハウレス達を待ちながら 談笑を楽しんでいる私達の元に 一人の少女が駆け寄ってきた

フセル

💍

…ん?

アモン

…どうしたんすか?

フセル

おねえちゃんの髪型…いいな…。

ボスキ

髪型…?

💍

それは…三つ編みのことかな?

フセル

わたしも…!
同じ髪型できるかな…?

いきなりの出来事に 困惑しつつも笑顔を崩さないよう 彼女の目線に合わせて微笑んだ

💍

きっと似合うよ。
私が結んであげるね。

フセル

…!
ありがとう…!

彼女は余程嬉しかったのか 満面の笑みを浮かべた

💍

(…!)

💍

(…似てる…)

💍

(…信じられないくらい)

ボスキ

主様…?

やがて結び終えた私は 彼女に声を掛けた

💍

うん…!
よく似合ってると思うよ!

フセル

わぁ…!
ありがとう…!

💍

…そうだ。
仕上げにこれを付けてあげるね。

私は自分の髪ゴムに留めていた リボンを 彼女の髪ゴムに留めてあげた

フセル

リボン…?かわいい…!

💍

気に入ってもらえたみたいで良かったよ。

フセル

おねえちゃんありがとう!

💍

どういたしまして。
…そういえば今日は誰と一緒に来たの?

フセル

今日はおねえちゃんと来たの!

💍

そうだったんだね。
お姉さんがどこにいるか分かる?

フセル

うん!
今はあのお店でお買い物してるの!

💍

そっか。
じゃあそのお店まで送ってあげるね。

アモン

主様。
それなら俺も一緒に…、

フセル

大丈夫だよ!
一人で行けるから!

💍

え…でも…、

フセル

もうわたしは7歳になるんだもん…!

💍

(…)

💍

フフッ…そっか…。
じゃあ早くお姉さんのところに戻ってあげてね。

アモン

主様…?

フセル

うん!
今日はありがとう!

タッタッタッ

💍

あ…転ばないといいけど…。

アモン

送ってあげなくてよかったんすか?

💍

…彼女がそう言ってるんだもの。

💍

子供の自立心は大切にしてあげないと。

ボスキ

まぁ…この距離だ。
大丈夫だろ。

アモン

それもそうっすね。

数分後

ハウレス

主様。
ただいま戻りました。

フェネス

遅くなってしまい申し訳ありません。

ボスキ

おいハウレス、遅いじゃねぇか。

ハウレス

すまない…思った以上に混んでいてな。

フェネス

メモを渡されていたから食材選びに時間は掛からなかったんだけど…。

💍

2人ともお疲れ様。

💍

この辺りも人が多くなってきたし早めに屋敷に帰ろう。

ハウレス

そうですね。
では主様、足元にお気を付けてお乗り下さい。

💍

ありがとう。

街で少女に出会ってから数ヶ月後

〜 デビルズパレス・自室 〜

💍

いい天気だね〜。

ムー

そうですね!
最高の散歩日和です!

💍

確かに…せっかくだし庭を散歩してみる?

ムー

はい!ぜひ行きたいです!

💍

分かった。
一緒に散歩しようか。

〜 デビルズパレス・ホール 〜

ルカス

う〜ん…
どうしたものか…。

フセル

…グスッ…

ベリアン

そうですね…。
まずはお名前から伺うべきでしょうか。

ルカス

そうだね。

ルカス

お嬢ちゃん。
お嬢ちゃんのお名前を教えてくれるかな?

フセル

…フセル…。

ナック

なるほど…
フセルさんですか。

ラムリ

う〜ん…
でもなんでこの屋敷に…。

ムー

みなさん!
おはようございます!

💍

みんな集まってどうしたの?

ベリアン

おはようございます。
主様。

ラムリ

おはようございます!
主様!

ナック

おはようございます。
主様。

ルカス

おはようございます。
実は…、

フセル

…!
この間のおねえちゃん…!

先程まで泣いていた彼女は 私を見るなり ほっとしたような表情を浮かべた

💍

…あなたは…!
でもどうしてここに?

ルカス

え…?
主様は彼女をご存知なのですか?

💍

うん…一応ね…。

💍

そういえばまだお名前を聞いてなかったね。

フセル

…フセル。

彼女の表情はまた 不安そうなものに変わってしまった

💍

そっか…フセルちゃんっていうんだね。

私は街で出会った時と同じように 目線を合わせて彼女に微笑んだ

💍

…安心して。
ここにあなたを傷付ける人はいない。

💍

だからどうしてここに来たのか教えてくれるかな?

優しく手を握ると 再び安心したような表情を浮かべる

フセル

…!
うん…わかった…。

ルカス

主様…。

ベリアン

どうやら主様のことを信用しているようですね。

フセル

💍

…ゆっくりで大丈夫だよ。

フセル

…わたし…、

𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞 𝟐 𝐞𝐧𝐝.

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