テラーノベル
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恋雨
須知
一応休憩…と言われたが、場には重苦しい空気が漂っていた
目の前であんなことが起きたんだ。 ……当然だ
さっきからこさめは目が溶けるんじゃないかというレベルで泣いているし、
すちはさっきから俯いて顔を全く上げないし
らんもどこか元気をなくしている
なつは…あまりよくわからないが
威留馬
俺も、結構みことの死がきてるらしい
アイツが死んだのは俺のせいなところもかなりあると自覚している
それに、すちはみことと仲が良さそうだったし、正直俺よりみことを助けたかっただろう
威留馬
キーンコーンカーンコーン
恋雨
威留馬
突然あたりに学校で聞くチャイムのような音が響いた
……どうやら、始まるらしい
主催者
主催者
主催者
主催者
主催者
主催者
プツン(画面が切れる
ふざけてる……運試しなんかで人が死ぬなんて
みことの苦しげな悲鳴がふと思い出される
これ以上誰にも死んでほしくない、と思った
ウィー…ン(机が下から出てくる
須知
人数分の机の上には2つずつ瓶が置いてあった
棗
藍
恋雨
俺の目の前にも、瓶が2つ
全く同じように見える
どっちだ…?どっちを飲んだら……
主催者
主催者
とにかく、選ぶしかないか……
特にどちらも何の変哲もないように見える
……ちっともわかんねえ
ぐるぐる考えてみたけど全く違いはわからなかった
だからもう勘で行くことにした
主催者
須知
威留馬
俺らが躊躇っていると
棗
なつが最初に動いた
恋雨
棗
なつはフラつきもせず普通に立っていた
恋雨
藍
らんも躊躇いもなく瓶を掴むと一気に瓶を飲み干した
恋雨
こさめもまた、瓶の中身を飲んだ。 らんもこさめもちゃんと水のほうを当てられたらしい。 しっかり立っている
須知
すちもその様子を見て意を決したように飲んだ
恋雨
すちも大丈夫だったようだ
あとは俺だけ
今回のゲームの性質上、誰も死なずにゲームを終わらせることが出来るかもしれないのだ
恋雨
威留馬
恋雨
恋雨
威留馬
こさめの顔はものすごく必死で今までに見たことないぐらい焦っていた
……信じても、いいのか?
威留馬
威留馬
威留馬
藍
須知
恋雨
恋雨
棗
藍
突然、こさめが苦しみ出した
そして、彼のつけていた雫型のイヤリングから機械的な音声が聞こえてきた
<“裏切り”を検知いたしました
<処理を開始します
棗
須知
どういうことだよ
恋雨
恋雨
威留馬
恋雨
恋雨
恋雨
つまり、黒ローブの仲間だったってわけか
でも、全く納得出来ない
威留馬
威留馬
俺は怒鳴るように言った
恋雨
恋雨
こさめは汗を浮かべながらも少し微笑んだ
恋雨
棗
須知
藍
威留馬
恋雨
苦しみに呻く中で、こさめは言葉を絞り出すように言った
それが、こさめの最後の言葉だった
こさめは本当はNo.536という名前だった
そう、こさめはヒトじゃない。 人工知能だった
あれは雨の日だっただろうか。 持ち主に捨てられたところをご主人様に拾ってもらった
ご主人様はこさめに自身が開催する "ゲーム"の監視役を務めさせた
もちろん、いるまくんたちの時が初めてではない
だから、驚いたのだ"彼"が参加していたことに
ご主人様は気づいているだろう。 いや、気づいていないわけがない
だって"彼"は前回の優勝者なのだから
別に彼が二回目だろうが何だっていい
こさめには感情なんてものはプログラムされてない
でも、おかしいのだ
感情というものは持ち合わせていないはずなのに、みこちゃんが死んだとき確かに胸がじくりと痛んだ
"悲しい"と思ったとき、人間はそういう感覚になる、と聞いたことがある
そして、いるまくんが瓶を手に取った瞬間、考えるよりも先に口が動いていた
死なないでほしい、そう思った
ほんとに、なんでだろ
……本当はわかっている。 こさめには、きっと感情が芽生えたのだ
死ぬことが怖いとかは特にない
でも、彼らを騙してそばにいたことを謝りたかった
主催者
主催者
棗
棗
主催者
棗
須知
棗
主催者
棗
棗
藍
棗
主催者
主催者
主催者
奴が指を鳴らした瞬間、
俺等の立っていた地面が抜けた
棗
威留馬
須知
藍
俺等は暗闇へと墜ちていった
威留馬
藍
棗
恋雨
須知
尊
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