美月
私の名前は美月。今から、逝こうと思う。
美月
うるさい親、私の成績がいいから、いっつも、期待する先生や、親や、友達。そんな期待という名のプレッシャーに嫌になって、心は、壊れた。
ガチャ。
美月
だっ、誰?!
悠真
よう。大島財閥の令嬢の美月さん。
美月
なっ、なんで私の名前を?!
悠真
そりゃあ知ってますよ。
悠真
あんたは、自殺ですかい?ん?
美月
なんで、わかるのよ…?
悠真
なんか、あんたから、辛いという感じがするんで。
美月
あんたは、何しに屋上に来たのよ?
悠真
ま、休憩ってとこですかね。
美月
そう…なのね…。
悠真
辛いと思ったら、いつでも休んでくだぜぇ。
悠真
俺が、言えるのは、そんくらいだよ。
悠真
戻りますよ。
美月
あんた名前はなんていうのよ。
悠真
上戸悠真ッスさいならー。
バタン
美月
今日は、やめとくか…。
次の日私は、また自殺しにきた。
美月
今日は、誰もいないな…。
美月
靴を脱い…
ガチャ。
美月
誰?
紗良
沙良です。
紗良
自殺しにきたんですか?もし、そうだとしたら、私と同じですね。
美月
そうよ…。
紗良
ふふっ。そうなんですね~。
紗良
私は、先に死んで来るので、あなたのことを待ってまーす。
紗良
さよならー。
ヒュードン。
美月
今日は、やめとくか…。
美月
次の日も、また次の日も邪魔がはいった。
美月
でも、なぜか、私は、いつの間にか、自殺する気が、なくなった。
美月
ありがとう。屋上であった人たち。