テラーノベル
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俺は学校に行かなくなった
最初は一日。 次は2日。 気づけば1週間。
欠席理由は「体調不良」 本当は、体より心の方が 動かなかった。
朝。 制服はハンガーにかかったまま
スマホを開けば クラスLINEの通知は鳴っている でも、自分宛の個人のLINEはない
あっきぃ
ベッドに寝転んだまま、天井を見る
俺が居なくなっても クラスは回る。学校は続く。
俺がいない世界は、 静かで、平和だ
そう思うと、胸の奥が じわっ、と冷えた
昼過ぎ
外は明るいのに、部屋は薄暗い
動画を流しても、頭に入らない 笑い声が聞こえると、音量を下げる
あっきぃ
嫌われ役をやめた 前にも出ない 学校にも行かない
それなのに、 楽にならなかった
むしろ━━
何もない自分だけが残った
その頃、学校では 問題が起きていた
話し合いはまとまらない 責任をとる人がいない 空気は、どんどん重くなる
まぜた
ちぐさ
誰かがそう言っても 決定的な一言が出ない
戻ってきてほしい
この言葉を言える人が、いなかった。
夜。
俺はカーテンを閉めた スマホを見つめ、 ぷーのすけの名前を見つけた
通知、未読 指が、動かない
あっきぃ
あっきぃ
布団にもぐって、目を閉じる
クラスの声 黒板の言葉 「いらない」
頭の中で、何度も繰り返される
嫌われる覚悟はあった。 でも、忘れられる覚悟はなかった
あっきぃ
あっきぃ
あっきぃ
この考えが、1番深く刺さった
次の日も、学校に行かなかった
でも、玄関で靴を見るたび、 部屋で制服を見るたび、
"戻りたい気持ち"と "戻るのが怖い気持ち"が 同時に押し寄せてくる
俺は、まだ決められなかった ただ、一つだけ確かだった
このまま時間が過ぎたら… 本当に━━━━
「いなかった人」 になる
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
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