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──────第一章──────
01.「影の導き」
02.「トレセン学園」
03.「友とヒーロー」
04.「小さな夢の為」
20XX年、現在地 『シャルル・ド・ゴール国際空港』
天候は曇り、彼は待合室のソファーに座り、東京行きの便を今か今かと待っている。
空港へ滝のように押し寄せる人盛りを見ながらコーヒーを飲んでいると、1人のウマ娘が正面の窓を見ながら口を開く。
〈???〉
〈???〉
〈北野 純一〉
視線を横に向けると、この国では場違いな格好をした〈アルデン・ファルコー〉と呼ぶウマ娘が立っていた。
〈アルデン・ファルコー〉
〈北野 純一〉
〈北野 純一〉
〈アルデン・ファルコー〉
〈北野 純一〉
そこにはカーペットに頭を着き、土下座をするアルデンの姿があった、それは彼女にとって最大の敬意の表し方であり、感謝の形でもあるのだ。
〈アルデン・ファルコー〉
〈アルデン・ファルコー〉
〈北野 純一〉
彼女の頭を梳かす様に撫でた彼は、己の身勝手な行動を反省しながら、こちらも感謝を伝えた。
〈北野 純一〉
〈北野 純一〉
〈アルデン・ファルコー〉
〈アルデン・ファルコー〉
遠ざかるトレーナーの背中を見て、彼女は涙を堪える、また何時か出会う時まで、この涙はこらえるのだ。
〈ウマ娘専属スタッフ〉
〈アルデン・ファルコー〉
飛行機は無事に飛び立ち、フランスでの10年間と言う長い月日を振り返りながら、離れていく景色を見ていた。
〈北野 純一〉
〈北野 純一〉
ウマ娘、それは別世界の名前と魂を引き継ぎ"尻尾と耳"そして"超人的な走力を持つ者の事である。
彼女達は今日も"己の夢と向き合い"走り続けていた。
この物語は、ウマ娘を優勝へ導いた1人のトレーナーと絶望の縁に落とされたウマ娘達の手を取り合う物語。
01.「影の導き」
現在地 『羽田空港(一般車乗り場)』
一般車に紛れ込んだ漆黒の高級車、その前で待っていたのは、深く頭を下げる執事だった。 ───目立つから高級車は嫌いだ。
〈執事〉
〈北野 純一〉
〈北野 純一〉
話の続きは、車が出発してから語られる。
〈執事〉
〈北野 純一〉
車は赤信号で止まった時、じいやは胸ポケットから一通の手紙を取り出す、どうやら俺宛の手紙らしい。
〈北野 純一〉
〈北野 純一〉
『日本ウマ娘トレーニングセンター学園』 理事長より
〈北野 純一〉
〈北野 純一〉
〈北野 純一〉
〈北野 純一〉
しかし好きで、フランスにいたわけではない。 全ては『妹達』の為だ、純一と言う兄の存在は、あの家から消えなければならなかった。
車は、高速道路を降りて東京の市街地へ。
〈北野 純一〉
10年前の東京の景色を思い出しながら、様変わりした景色を車のガラス越しから眺めていると。
息を切らしながら走る、ウマ娘が目に入った。
〈ナリタ・トップロード〉
〈北野 純一〉
するとウマ娘は、一息入れずに青信号に変わった瞬間、再びランニングコースを走り出す。
〈北野 純一〉
〈執事〉
〈北野 純一〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈ナリタ・トップロード〉デビュー戦、2クビ差で惜しくも2着で敗れた、敗北感が彼女を前へ突き動かす。
現在 東京の気温は20℃を下回り、肌寒い季節にも関わらず、大汗を流しながら赤信号で再び止まっていると、漆黒の高級車が横へ着いた。
〈ナリタ・トップロード〉
すると2列目の窓がゆっくりと下ろされると、青年はナリタ・トップロードを凝視していた。
〈ナリタ・トップロード〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈北野 純一〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈北野 純一〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈北野 純一〉
〈ナリタ・トップロード〉
流れと威圧に負けてしまったナリタ・トップロードは、隣の座席に座り、縮んでいる。 ───少々強引すぎたか?
〈ナリタ・トップロード〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈北野 純一〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈北野 純一〉
〈執事〉
〈執事〉
〈執事〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈北野 純一〉
〈北野 純一〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈北野 純一〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈北野 純一〉
〈ナリタ・トップロード〉
車は目的地を変えてトレセン学園へ向かう。
〈ナリタ・トップロード〉
〈北野 純一〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈北野 純一〉
〈北野 純一〉
〈北野 純一〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈北野 純一〉
〈北野 純一〉
〈ナリタ・トップロード〉
下らないとは言わないが、要らぬプライドだ。
〈北野 純一〉
〈北野 純一〉
〈ナリタ・トップロード〉
現在地 『トレセン学園 正門前』
〈ナリタ・トップロード〉
〈北野 純一〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈北野 純一〉
〈ナリタ・トップロード〉
『トレセン学園 職員室』
〈ナリタ・トップロード〉
〈沖田〉
〈ナリタ・トップロード〉
〈沖田〉
〈沖田〉
〈沖田〉
〈沖田〉
〈沖田〉
〈北野 純一〉
現在地 『東京レース場』
〈北野 純一〉
アナウンサー
アナウンサー
〈北野 純一〉
両手を組み1000m切った所で、レースを見るのを辞めた。
〈北野 純一〉
〈北野 純一〉
〈北野 純一〉
レース場を離れようとしたその時、足元を見ていた目線が正面を向くと、そこに立っていたのは。
〈北野 純一〉
この世の者とは思えない、黒く漆黒だが影に似た姿をした『幻影』がレース場の方に指を指していた。
「そのレースを見ろ」と俺に訴えかけたのだ。
〈北野 純一〉
振り返ってレースが目に入った瞬間、鳥肌が立つ程の衝撃が俺の足を突き動かす。
この時、目には映っていたのは、3着と2着の背後から迫り来る『黒い影』ウマ娘達が100mを切った瞬間には、黒い影は先頭に立っていた。
アナウンサー
アナウンサー
黒い影の正体はとあるウマ娘、彼女の名は「マンハッタンカフェ」彼女を見ると、少しばかり口角が上がった。
〈北野 純一〉
〈北野 純一〉
───日本にも、俺の心を動かすウマ娘が。