テラーノベル
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顔にバシャっと水を掛け、 眠気を洗い流す。
とうてい打ち勝てそうにない睡魔を 大和魂で爆破し、洗面所を去った。
向かうはひとつ、玄関だ。
日帝
あ…靴の裏、はがれてる
まぁ、はたらけるならいいか…
よく見るとこの土汚れにも 気付けていなかったのか、俺は。
日帝
バァン!!!!
イタ王
ナチス
うしろから轟く 同居人の声!
日帝
日帝
そう。先日から我が家は、 ひとりでは無くなったのだ。
ここは あるアパートの とある一室。
先日から彼らとともに、 ここへ越して来た。
日帝
ふらつく足取りに無理言って、 ドアの方へ再び足を戻した。
日帝
ナチス
イタ王
日帝
日帝
ナチス
イタ王
日帝
日帝
シャ―――――ッ
カーテンの小気味良い音は、 ひさしぶりに聞いた。
日帝
…俺はというと、
ちょこんと椅子に座り、 作業服を脱がされ、
イタ王
同居人がそう言い残し キッチンへ向かう姿を見ていた。
すっぽんぽんのままポツンと残され、 なにもできないでいると…
ナチス
日帝
ナチス
日帝
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
日帝
日帝
掃除当番の日に着ている 汚れた割烹着、 どこぞのヨーロッパの男に 贈られた西洋の正装、 寝巻き同然の甚平など……。
ガラリと寂しげな洋服入れには、 それくらいしか見当たらない。
ナチス
ナチス
日帝
ナチス先輩は 腰に手を当て、 少し考えると
ナチス
日帝
ナチス
二ィと口の端を吊り上げ、 悪巧みの顔で笑った。
イタ王
イタ王
日帝
かあぁぁぁぁぁ…っ!
信じられないと思うが、 俺の顔は音を立てて、 一気に熱を増したのだ。
それはもう、勢いよく。
イタ王
イタ王
イタ王
ナチス
イタ王
イタ王
日帝
イタ王
ナチス
ふたりは それぞれの笑顔で 俺の顔を覗き込む。
その目の前で、
ぐうぅぅぅっ
…俺の腹の虫は 元気に鳴いた。
机に立ち並ぶのは、 ふんわりロールパン! 軽めのパスタサラダ! クルトン入りスープ…!
そして俺が卵好きなことを知ってか、 オムレツまで用意してある。
イタ王
同居人のイタ王は 自慢げに皿を並べて、 俺に食事を促す。
俺は食欲に打ち勝てず、 我慢が切れたように 手を合わせた。
日帝
普段から誰にも取られないよう 早く多く食べる俺だが、
今日はそれに拍車が かかったかのように食が捗る!
ナチス
イタ王
ぽろっ
一瞬、俺の顔から、 なにかが零れおちたのが見えた。
日帝
日帝
しかし零れてきたのは パンくずではなかった。
ぽろぽろ、ぽろぽろ、 それは次々あふれ出す。
イタ王
ナチス
泣いてる?
そうか、俺は、泣いているんだ
日帝
日帝
ナチス
イタ王
俺の話は決して 大げさではなく、
ここ最近ずっと、 農地改革やら工業化やらで 駆り出されっぱなしだったから…
お国の為にはたらき続け、 逃げと甘えを拒んできた。
だが、これには……
美味い飯には、 喜んでありつこう。
イタ王
イタ王
ナチス
ナチス
イタ王
日帝
コメント
14件
めっちゃ尊いです!!それに加えてポロシャツがめっちゃ似合うだなんて!もう死んでもかまいません!!
仲良い優しいかわいいいい!!!
枢軸は尊い、はっきりわかりますね…💕 祝日でも仕事に出る日帝さん…社畜は遺伝なのでしょうか…? アパートなのに全力で声を張り上げるイタ王さん…朝5時…?くっそ迷わk(((朝から美声が聞けてアパートの住人は幸せでしょうね()ナチさんはこんな2カ国を抑えきれるのか…と思ったら日帝さんに先輩呼びさせて私服を貸すだなんてッ!!!!!!!!ありがとうございますッ…😇🥹