橙樹
な、なーくんを好きなのは俺やから!!
ジェル君のそんな言葉も、耳に入らなかった。
僕がずっとるぅとくんを見てたのにるぅとくんはこちらを見向きもしない。
、、、るぅとくんは、なーくんのこと好きなの?
そう聞こうとした。でもできなかった。
もし彼がなーくんを恋愛対象として見ていたのなら、、、
そう考えるだけで背筋が凍る
橙樹
じゃあ明日
我に返ったのは、ジェル君がそう言ったとき。
なーくんがこちらを心配そうに見ていて、それについて目をそらしてしまう
青猿
(、、、るぅとくんは僕の事どう思ってるの?)
いつもいつも僕の心をかき乱す
彼の方をチラッと見ると目が合った
黄神
、、、え?
青猿
え?
彼は目を見開いていて、驚いたようにこちらを見ている
青猿
、、、え、まさか、、、声に出てた?
とか聞くけど、そんな恋愛小説定番パターンが訪れるとかな、、、
黄神
は、はい、バッチリ
あったわ←
え、マジでどうしよ
今の僕の立場危ういんだけど!!
黄神
あ、あのーころんくん
頭を抱えてうなる僕にるぅとくんが話しかけた
黄神
僕はころちゃんのこと、一番大事な親友だと思ってます
青猿
、、、!
抑えていた手をゆっくり離し、ゆっくりとるぅとくんの方を見つめる
黄神
これが、、、恋、、、なのかは知りませんが。ころちゃんのそばにいると飽きないし楽しくて好きです
恋、という部分だけ声を小さくし手をいじりながらもはっきり伝えてくれる彼。今朝の僕と同じような気持だった
黄神
なので、、、心配しなくて大丈夫ですよ
照れながら笑顔で僕に微笑みかけるるぅとくん。
その笑顔は嘘いつわりや穢れのない純粋な笑顔だった
青猿
(、、、可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い)
脳内が可愛いで埋め尽くされながらも理性を保ち続ける
青猿
そ、そっか、、、僕もるぅと君の事好きだよ
黄神
ぱぁぁ
青猿
(あぁぁぁぁぁっ!クッソ可愛いなこんちくしょう!!)
喜ぶるぅとくんと理性を保とうと粘る僕
桃谷
、、、ここ俺ん家なの忘れてね?
三人を見送ったのであろうさとみくんの一言で何も勉強できなかった勉強会は幕を閉じたのだった