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帰り道。
すっかり日が短くなり 早い時間でもすぐに暗くなってくる。
キヨ。
ベタベタの恋愛映画。
ラストはキレイにまとまって キスシーンで終わっていた。
レトルト
レトルト
キヨ。
オレンジ色の空を眺めながら 半ば上の空のように言う。
レトルト
レトルト
キヨ。
映画のストーリーは、主人公が人生をループしながら好きな人と結ばれるまで奮闘する、というものだった。
レトルト
レトルト
レトルト
それについては俺は何も言えなかった。
負けたというのはプロポーズが失敗に終わった事を言っているのだろう。
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
清々しい笑顔を俺に向ける。
それがちょっと残酷なようで 俺は不安になった。
レトルト
レトルト
残ったポップコーンの袋を提げて
俺たちは家へと向かう。
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
それだけ返して俺は黙ったまま歩く。
バタバタバタ…
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
朝、俺が起こしても全く起きなかったので
そのまま放置して自分だけ支度をした。
濃い休日を過ごしたあとの仕事は
いつも以上に億劫だった。
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
俺はレトさんの手に鍵を渡した。
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
俺よりも早い出勤時間だったため、 慌てて家を出る。
髪もボサボサのまま電車に乗るところを想像すると、面白い。
俺はまだ一時間家にいられるが…
お茶を飲みながら昨日の会話を反芻する。
『もう恋愛なんてしたくない』
その言葉がずっと頭にこびりついて離れない。
誰とも?
いつまで?
そんな子どもじみたわがままのような 考え方をしている自分に嫌気がさす。
だって俺は…
…関係ないじゃん。
そろそろ家を出よう。
仕事をしていれば少しは気にならなくなるだろう。
ちょっとシワのよったスーツを着て
俺は会社に向かった。
TO BE CONTINUED…