それに……
あのセリナが、キムトモの隣になるなんて!
もうダメ、ナミダがこぼれそう。
一瞬で、どん底につき落とされた気分。
おまじないなんて……効かないじゃん。
爪に書いた太陽と月が、ナミダでかすんでいく。
委員長
委員長の言葉でみんながいっせいに立ち上がる。
セリナが張り切って、1番に荷物を移動してる。
私は、席を離れたく無くて、すぐには立ち上がれなかった。
ナミダ目になっているのも隠さないで、キムトモを見上げてしまう。
目が合うと、キムトモはニヤリとして、
キムラ トモキ
なんて、フザけた調子……。
あ〜あ、やっぱりキムトモは、私と席が離れる事なんて、なんとも思って無かったんだ。
新しい席で沈み込む私。
正反対の、セリナの嬉しそうな高い声が、イヤでも聞こえてくる。
セリナ
キムトモって、誰とでも気軽に喋るヤツだからな。
セリナと隣になったら、仲良くなっちゃうんだろうなぁ。
机くっつけて一緒に教科書見たり、2人でお弁当食べたり……。
セリナだったら、わざと教科書忘れるかもなぁ。
積極的な性格だし、デートに誘うくらいするかもしれない!
イヤ。そんなの……絶対にイヤだ!
セリナの声が聞きたく無くて、耳を塞ごうとした時……。
キムトモの声が、耳に飛び込んできた!
キムラ トモキ
えっ……?
まだ……ひょっとしてキセキのかけらは残ってる!?
先生
私は、もう一度小指同士をギュッと絡めた。
続きは❤︎が10000行ったら!!!
コメント
3件
ハートいっぱいやっときましたよ!
そうです!!!よく分かりましたね( ・∇・)
これ一期一会のやつやん