東の日ノ本が死んだ

ふと気が付くと、真っ黒いところに居た。 床も見えなくて今にも落ちそうだが、見えない硬い床が下にある。

アメリカはこっそり銃を構えながら、辺りを見渡したり、少し歩いてみたりもした。 ＿＿＿だが、真っ黒なのは変わらなかった。 このままいると、頭が可笑しくなってしまいそうだ。

突如、気配を感じたので 勢いよく後ろを振り向き、銃を構えた。

アメリカは銃を構えたまま言った。

その瞬間、日帝の頭が溶けて GHQ占領下日本になった。

アメリカは銃を下ろさなかった。

....江戸。 本当に久しぶりに思い出した名だ。

江戸は思い出の中でも引き篭もりなのか。 ＿＿＿って、そんなことは関係ない。

すぐにGHQ占領下日本が溶けた。 今回は顔だけでなく服も溶けて よく見た顔とスーツの彼が姿を現す。

彼はニコニコ笑っている。 .....俺はすぐにでも抱きつきたくなった。だけど、銃を下ろさなかった。

日本は笑いながらそう言って手を広げた。 俺は耐えられなかった。 思わず、銃を手放した。

コンッ、と 床に銃が当たる、無機質な音がした。

刹那。 突然、俺の腹が熱くなった。

突然のことに、俺の頭はフリーズした。 だが、すぐに、熱さの正体を理解した。

痛みだ

理解した瞬間、激痛が腹に走った。

痛イイダイイタ゛イ痛イ遺体遺体イタ゛イイタ゛イイタ゛イ痛イイダイイタ゛イ痛イ痛イイダイイタ゛イ痛イ痛イイダイイタ゛イ痛イ痛イイダイイタ゛イ痛イ痛イ遺体遺体イタ゛イ痛イ遺体遺体イタ゛イ痛イ遺体遺体イタ゛イ痛イ遺体遺体イタ゛イ！！！！！！！！

はち切れそうな脳を頑張って維持し、 状況理解に努める。 日本は、俺が武器を手放し、完全に油断した瞬間を見逃さなかった。 直ぐに、スーツの袖に隠しておいた小刀を取り出し途轍もない速さで俺の腹を貫いた。

ちがう、これはにほんじゃない 思っているのに、心が割れるように痛い。

日本の目は赤く染まっていた。 俺にはグロ画像に見えた。

違うよ、こんなの日本じゃない 理解している筈なのに、

全部が心の奥まで刺さって 痛いよ。 冗談じゃないよ

？？？日本？？？？は俺のことを抱きしめた。 俺の身体から、骨の折れる音がする。 日本は、俺の身体を 骨が折れるくらい強く抱きしめた。

俺は白目を剥いていた。

俺の意識は、 もうとっくに無くなっていた。