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ラブシーンNG(だったはず)

2 - 第2話『リハーサルは、心臓に悪い』

♥

681

2025年08月26日

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第2話『リハーサルは、心臓に悪い』

「じゃあ、まず立ち位置から入りまーす!」

スタッフの声が響くスタジオ。 証明の下、静まり返った空間に、えとは立っていた。 隣にはなおきり、脚本通りの位置にぴったりと立ち、台本を片手に、 例の“シーン”をさらりと読み上げた。

no.🌷

“秘密にしておこう”……で、キス

その一言に、私は小さく息をのむ。

et.🍫

(演技。これは演技。ただのリハーサル)

頭ではわかってる。だけど、胸の奥がざわざわして落ち着かない。 なぜならーー

no.🌷

……大丈夫?顔、こわばってるよ、えとさん

目の前の彼が、軽く首を傾げて、あのからかうような微笑みを浮かべていたからだ。

et.🍫

べ、別に

no.🌷

緊張してるんだ?

et.🍫

してない

no.🌷

へぇ。じゃあ……

彼はふわりと一歩、距離を詰める。 もう一歩。さらにもう一歩。 そのたびに、えとの鼓動はリズムを崩していく。

et.🍫

顔、近っ……

no.🌷

リハーサルだよ?本番はもっと近いでしょ?

そう言って、なおきりさんは冗談めかして指を軽く差し出す。 彼の指先が、私の髪の横をすっと撫でて通り抜ける。

no.🌷

……邪魔。前髪、ちょっと浮いてた

et.🍫

……

その仕草が自然すぎて、怒るタイミングを見失う。 というよりーー今の顔の距離、10cmもない。

et.🍫

なおきりさん。…ちょっと、離れて

no.🌷

えー?せっかく台詞合わせてるのに

et.🍫

……っ

えとの顔が、ほんの少し赤くなる。 なおきりはそれを見逃さず、ふっと目を細めた。

no.🌷

やっぱり赤くなってる

et.🍫

なってない!

no.🌷

なってる。……演技じゃなかったら、けっこう可愛い顔なのに

et.🍫

……!

その瞬間、助監督の声が飛んだ。

「はい、位置オーケー!じゃあ軽く流しますー!」

えとは思わず数歩、後ろに下がって深呼吸。

et.🍫

(落ち着け、私。こんなのに振り回されてどうする)

et.🍫

(これは、仕事。リハーサル。演技ーー)

なおきりが、真剣な目を向けてくる。 さっきまでのふざけた顔とは違って、“役”としての彼のまなざしだった。

no.🌷

……いくよ

彼が低く言って、そっと手を伸ばす。 えとの肩に触れる、演技のための距離。 そのまま、顔が近づいてくるーー

あと5cm。あと3cm。あとーー

「カット!!ごめーん、カメラ位置もうちょい調整するわー!」

……キス、はしなかった。 だけど、えとの心臓はバクバクと騒いでいた。

et.🍫

(……なんでこんな、演技だけで)

no.🌷

……ほら、練習、あと5回は必要そうだね

そう言ってなおきりが小声で笑った。 えとは、その余裕顔に耐えきれず、思わずつぶやく。

et.🍫

……あんたのその顔が、一番NG

no.🌷

ん?どの顔?

et.🍫

全部

no.🌷

それはひどいなぁ。僕、えとさんの顔、けっこう好きなのに

et.🍫

……黙れ

なおきりは、演技じゃない笑みを浮かべていた。 ーーその笑みが、えとの心にまた火をつけた。

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コメント

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見るのめちゃ 遅くなっちゃった ! 💦 顔 赤くなってる e t 彡も , e t 彡 の 事 冷やかしてる n o 兄 も好きすぎる … 🫣 🙌🏻 🩷

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