いつものように学校へ行く
生徒
あ、あのっ!
誰かに声をかけられる
生徒
話したいことがあって、放課後屋上に来てもらえないですか…?
こったろ
…わかった
話の内容は、わかってる
また、告白なんだろうな…
こえ
こったんまた、告白w?
れる
モテモテやな〜
くに
おr
こえ
くにおには、無理だよ
くに
まだ、なんも言ってないけど!?
如月ゆう
早く行くよ〜!
生徒
あ、あのっ!
生徒
付き合ってくださいっ!
生徒
入学した時から気になってて
生徒
天然なとことかも好きです…っ!
早口で言われる
こったろ
…ありがとう
こったろ
気持ちは嬉しいよ
こったろ
でも、付き合うことはできない
こったろ
恋愛は、しないって決めてるんだ
生徒
そう、ですよね…
生徒
でも、すっきりしました
生徒
ありがとうございます
そう言って去っていく
俺も帰ろうとしたとき
─ガシッ
誰かに腕を掴まれた
こったろ
…っ
いじめっこ
…わかってるよな?
いつもより低い声で言ってくる
さっき告白した女子生徒はこいつの好きな人
もともと、いじめられるきっかけになったのもこれだった
でも、もう俺はあの子と付き合うことは無い
なら、いじめはこれが最後かもしれない
なら…
いじめっこ
こい…!
そのまま、引っ張られる
いじめっこ
ここ座れ
こったろ
は…っ?
こったろ
なんで…
指さされたのは、フェンスの上
いじめっこ
いいから座れ!
俺は、無理やり座らせられる
いじめっこ
高いとこ苦手なんだってなw
俺は、高所恐怖症だ
2階からでも下を見れないくらい
手が震える
それでも、なんとかバランスをとる
そんな姿を見ていじめっこは、笑う
言い返せたら
もっと俺が強かったら…っ
俺なんかこのまま…
そんなことを考え始めた時
バンッ!
屋上のドアが、開いた