悠夏
ふぁ~……
昼休み
自分の席で大きな欠伸をした
悠夏
悠夏
はぁ…、
悠夏
退屈だなぁ…
咲和
はぁーい!
咲和
その言葉、今日でもう5回目だよ?!
悠夏
えぇ…
声を上げたのは、私の友達 小梅 咲和
咲和
まったく、
咲和
暇人じゃなくて、退屈人だな…
悠夏
変わんないような気がする…
咲和
もうっ!
咲和
悠夏さ、なにか没頭するものないの?!
悠夏
(話逸らしたな…)
悠夏
悠夏
没頭するもの、ねぇ…
悠夏
そーいう咲和はあるの?
咲和
えー、私?
──・・・ピロンッ
誰かのスマホの着信がなった
私のではない
咲和
あ、
咲和
私だ
そう言って、咲和はスマホを取り出した
咲和は、スマホの画面をスライドしている
私は、机に肘ついて咲和を見ていた
すると、咲和は目を見開いて固まった
どうしたのだろうか、
悠夏
ん?メール?
咲和
…………
悠夏
おーい
悠夏
咲和〜?
悠夏
どした〜?
咲和
咲和
あ、あ、
悠夏
……あ?
咲和
あ、
咲和
あ、
咲和
あ、
悠夏
なに、どうしたの?
咲和
………った
悠夏
え?
咲和
咲和
当たったぁぁぁあっ!!!!
急に咲和はスマホを持ちながら立ち上がって叫んだ
咲和の叫びは教室中に響き
私は衝動的に耳を塞いでいた
そして、
悠夏
……うっさ!
咲和
あた、あた、あた…!
悠夏
落ち着け、咲和
咲和
これがっ!
咲和
落ち着いてられるかぁ!!
悠夏
いいから落ち着けっ!!!
私は、立ち上がり咲和の頭にチョップを入れた
咲和は頭を抱えながらヒョロヒョロと椅子に座った
私はため息をついて椅子に座った
咲和
い、痛いよぉ…悠夏ぁぁ
悠夏
あんたが騒ぐからでしょ
咲和
だ、だってぇ…
そう言いながら、咲和は私に自分のスマホを見せた
スマホの画面には、
咲和様の抽選結果 チケットがご用意できました *天月 *日本東京武道館 *席種枚数:2
悠夏
ふーん、
悠夏
なんかのライブ?
咲和
そう!
咲和
天月さんの!!
悠夏
あま…つき?
咲和
うん!!
子供のようなキラキラした目で私を見る咲和
咲和
むふふ…!
咲和
ライブ!楽しみ!
悠夏
よかったね~
喜ぶ咲和を机に肘つきながら見る私
すると、咲和はバッと私を見て
私の手を握った
悠夏
な、なに
咲和
ライブ!
咲和
悠夏も一緒に行こ!!
悠夏
……はぁ?
咲和
ねぇー、行こ!
悠夏
なんで私?
悠夏
咲和だけで行けばいーじゃん
咲和
チケット2枚だし、
咲和
悠夏は私の友達だし
咲和
一緒に行くなら悠夏でしょ
悠夏
他の人誘えばー?
咲和
えぇ!!?
咲和
やだ!悠夏とがいーい!!
悠夏
えぇ…
咲和
天月さんのライブに行けば!
咲和
悠夏も歌い手さんを好きになる!!
咲和
歌い手好きが増えて私は嬉しい!
咲和
というわけで!
悠夏
どういうわけだよ
咲和
お願いぃー!!!
咲和の押しに押され、
天月さんという歌い手さんのライブに私も行くことになった
……To be continued
♡50いったらつづきだします!