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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

咲夜

皆様、ご協力ありがとうございました!

咲夜

総ハート数約5500と、

咲夜

なんと、500越えなのです!

咲夜

草太&セツとは関係ないですが、

咲夜

長編どうぞ!

アオキ

可哀想に

マスダ

五月蝿い…

何度も聞いた。

その度に僕は思う。

別に可哀想じゃありませんけど?

高校生が、アパート暮らし。

両親はいない。

ただ、

それだけ

別に可哀想なことなんてない。

叔父さん達が良くしてくれた。

それで十分だろう?

愛してもらえたのだから。

叔父さん達が亡くなったのは、

たしかに少し寂しいけれど。

おばあさんがいない家庭だってあるだろう。

別に特別扱いなんてされる道理はないんだ。

そんなこと言っても誰も聞いてやくれない。

前、こんなことを言ったヤツがいる。

サハラ

人がせっかく親切にしてやってるのに。

知ったこっちゃない。

勝手に親切してるだけだろ?

僕は親切だと思っていないのだから。

こんな僕にだって友達はいる。

そいつとも仲良くやれてるし。

それで十分だ。

カミヤ

マスダ、なーに暗い顔してんだよ?

カミヤ

なんかあったら相談乗るぞ?

おどけた調子でそんなことを言う。

マスダ

別に。

マスダ

なんでもないよ。

カミヤ

まーたまたー

カミヤ

何、彼女でもできた?

マスダ

出来るわけないだろ。

カミヤ

うんそうだなー。

カミヤ

お前見るからにモテなさそうだもんなー。

失礼なやつだ。

カミヤ

あ、まさかまた言われたのか?

さっきとは打って変わって真剣だ。

まあ、目以外は笑っているけれど。

反対にいえば、目は笑っていないのだ。

マスダ

まあ、な。

カミヤ

そうか。

カミヤ

お節介なやつ多いいなー。

マスダ

そうだな。

またおどけた調子に戻っている。

カミヤは、頼れるやつだ。

おどけてるだけの馬鹿に見えるが、

細かい気配りができる。

カミヤ

じゃあなー。

マスダ

おう。

アパートに、帰るか。

いわく付きの。

寄り道は、滅多にしない。

サハラ

あ、マスダ君

サハラ

最近、大丈夫?

マスダ

ああ、問題ない。

サハラ

そう。

彼女は、まだ喋り足りなさそうだったが

面倒臭いので、その場をあとにしようとした

その時だった。

トラックがすごい勢いで迫ってくる。

マスダ

危ないっ

サハラ

えっ…

そういった時には、走り出していた。

キキイー

ドンッ

こんなに音出るんだ。

なんて、悠長なことを考えていた。

車に引かれたくせにな。

サハラ

マスダ、…君。

マスダ

ケガ、ないか。

声は、出る。

ただ、意識が朦朧としていた。

走馬灯、は見えない。

走馬灯が存在しないのか。

まだ死なないということなのか。

走馬灯がないんだろうな。

だって、この血の量じゃ、な。

サハラ

マスダくん!

サハラ

返事、してよ…

サハラ

怪我して、ないよ。

サハラ

マスダ君が、庇ってくれたから。

サハラ

ねえ、どうしたらいいの?

サハラ

何も来ないよ。

サハラ

来るまで時間かかるって

カミヤ

マスダ!?

カミヤ

サハラなんでこんな所に

カミヤ

それよりも、

カミヤ

マスダ?

カミヤ

救急車は?

サハラ

来るのが、遅れるって。

その声は、今にも泣き崩れそうだった。

カミヤ

何があったか、教えてくれ。

サハラ

うん。

サハラ

たまたま、こっちに来てて

サハラ

マスダ君がいたから、

サハラ

声、かけたの。

サハラ

そしたら、

サハラ

別れ際、

サハラ

トラックが、

サハラ

すごい勢いで迫ってきて、

サハラ

私がひかれそうになったところを…

サハラ

ううっ

そう言って泣き崩れてしまった。

カミヤ

アイツらしいな。

カミヤ

だが、大丈夫だろう。

サハラ

え?

カミヤ

お前の無事を確認する前に意識を失ったんだ

カミヤ

死んでも死なねえよ。

マスダ

あれ、ここどこだ?

サハラ

あぁぁぁ起きたー!

マスダ

え、サハラ?

カミヤ

シーっ

カミヤ

良かった。

マスダ

何が起きたんだ。

カミヤ

記憶が飛んでるな。

カミヤ

お前、車にひかれた。

マスダ

え、

マスダ

あ!

マスダ

サハラが引かれそうになって…

カミヤ

思い出せたか?

マスダ

ああ。

マスダ

サハラケガ、ないみたいだな。

サハラ

うん。

サハラ

マスダ君のおかげだよ。

マスダ

別にそんな大層なことしてないよ。

カミヤ

十分だ。

カミヤ

十分大層なことしたよお前は、

カミヤ

だけどよぅ

カミヤ

心配させんなよ!

マスダ

ああ。すまん。

カミヤ

じゃあな。

マスダ

おう。

結局

出血は、酷かったが、そんなに大したことないそうだ。

そのあと少し、入院して、

退院出来た。

しかし、サハラが無事で良かった。

あの場にいて助けられなかったら、

一生後悔するだろうからな。

あれ、もしかして俺サハラのこと…

好き、なのか…?

あのアパートの人たちも心配してるのかな。

いつも寂しくないと言ってたけど、

本当は寂しかっただけだな。

でも、もう

なんか、暖かいものに気づけたから、

別に寂しくないよ

この作品はいかがでしたか?

100

コメント

4

ユーザー

本格的かぁ。頑張って書いたかいあったな。

ユーザー

え、続きないよ?

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