テラーノベル
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Sion𓃠
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コメント
3件
描写の仕方良すぎないか、?w
第2話、読み終わりました……。すごく不気味で、でもどこか奇妙な美しさがある世界観に引き込まれました。ミサが水風船みたいに弾けてしまう瞬間、あの描写が本当に印象的で、ページをめくる手が止まりました。ノゾミだけが違和感に気づいているのに、誰も止められないもどかしさが胸に刺さります。ラストのミドリフグの姿、あれが“ミサ”なのかと思うとぞっとするし、続きが気になって仕方ないです。にーこさんの描く不条理な世界、とても好きです。
ミサ
ノゾミ
不自然に巨大な緑色の液体が 入った給水器
シン
タイチ
ナオミ
ミサ
ゴクッ…ゴク……
ミサ
ミサの首に巻かれた緑色の光が どんどん膨張していく
ノゾミ
ミサはずっと、ずぅーっと
緑色の液体を飲み続けている
今度は服の袖、ズボン、靴も膨らんでいく
ナオミ
ノゾミ
ノゾミ
ミサ
狂ったように飲み続ける
ゴクゴクと音が響く
みし…ミシ…ミシミシ…
限界まで引き伸ばされたかのような布がみしみしと音を立てている
ゴクゴク……
ミシミシ……
すると
ピンポンパンポン
『警告。館内の水分量が基準値を大幅に超過しています。』
『排泄システムに異常。これ以上の水分供給は、館内の崩壊を招きます』
タイチ
タイチ
『ピッ……ピッ……シュー…シュー…』
『けけ、警告。けい…ここ こく 。』
ノゾミ
緑砂(ミサ)
ナオミ
なおみは首元の南京錠をドクドクと脈打たせながら、お人形で固定されたような笑顔を浮かべている。
やっぱり、私以外のみんなの脳は、 この世界に麻痺させられている。
私が可笑しいのではない
この世界が可笑しいのだ
ノゾミ
私は感情を動かさないまま、水を飲み続けるみさの肩に、後ろからそっと手を伸ばした
その服に、私の指先が触れた
その瞬間__
パァァァァン
ノゾミ
巨大な水風船が爆発したような音が通路に響き渡った。
顔や服に、冷たい緑色の液体が大量に降りかかる
私は声を上げることもなく、ただ静かに目を拭い、目の前の光景を見つめた。
ノゾミ
そこにはもうミサの姿はなかった
緑の液体が入った透明な靴だけが 残ったまま
ノゾミ
ナオミ
そして、目の前にある給水器のガラスの内側に、パシュ、パシュと、
飛び散った緑色の水滴が激しく張り付いていた
ノゾミ
ガラスに張り付いた大量の緑の水滴が、じわじわと生き物のように蠢き始める。
水滴たちはガラスの表面を滑りながら キュッと一つの塊に集まっていき_
タンクの緑の水の中で、一匹の小さなミドリフグへと姿を変えた。
ミドリフグは、パンパンに丸く膨らんだ体を揺らしながら
ナオミ
タイチ
シン
おもちゃのような黒い目で、ガラス越しの私をじっと見つめている。
ノゾミ
これもまた……
どんどんと人が減っていく
シン
シン
タイチ
ナオミ
ノゾミ
可笑しい
ナオミ
ノゾミ
暖かい手
シン
シン
𓆡〜