私はもうすぐ病気で死ぬ。 だから大切な人に手紙を書こうと思う。
まつり
蒼人へ こうやって手紙を書くのは初めてかな。 今日は蒼人に頼みたいことがあって手紙を書こうと思います。 もう知ってるとは思うけど私は半年前 「余命1年もない」と言われました。その時の頭と心は壊れそうだった。だけど蒼人は必死に慰めようとしてくれた。 嬉しかった。私は求められているんだな。って感じた。これまでも沢山いろんなとこ行ったし思い出も作ったね。だから私はもう十分。これからは新しい人と新しい思い出を作って欲しいなと思います。この手紙を読んだ時には多分私はいません。「なんでだよ」って思うかもしれません。だけどこれは今の私に出来る最大限のことです。私は蒼人の喜んでる顔とか笑っている顔が好きです。だからこれはひとつの通過点として心に置いておいてください。苦しい時も辛い時も新しい人・仲間と支えあってください。私の最後のお願いです。叶えてくれるよね? あとは頼んだよ。バイバイ蒼人 まつりより
自然と涙が溢れた。
まつり
まつり
私は笑いながら泣いた
まつり
そんな時一本の電話がなった。
蒼人
まつり
蒼人
まつり
蒼人
まつり
蒼人
まつり
まつり
蒼人
まつり
蒼人
まつり
蒼人
蒼人
まつり
まつり
蒼人
そんな、少し甘い電話が
まつりの心をほぐした。
まつり
そうして、まつりは今日も目を閉じた。
まつりがこの日永遠の眠りに着いた。
蒼人
蒼人
蒼人
蒼人
蒼人
蒼人
まつり母
まつり母
蒼人
まつり母
蒼人
蒼人は家に帰ってからまつりからの手紙を読んだ。
気づいた時には涙が溢れていた。
蒼人
その時
まつり
そう聞こえた気がした。
蒼人
蒼人は空中に向かってそう呟いた。
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