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エミリア

ブッブッ…ブツブツ

友人

こいつ…
また独り言かよ…

友人

気味が悪いな…

ラウル

…うん

海と山に囲まれた この小さな町は

子供の頃から皆が 顔馴染みだ

エミリアは俺と同い年で

明るくて活発な女の子だった

でも

16歳になる年に 変わってしまった

いつも小さな声で 何かを呟き…

町を徘徊するようになった

皆…気味悪がり

エミリアに近付かなくなった

でも…俺は…

ラウル

…エミリア

エミリア

…ブツブツ

ラウル

エミリア!!

エミリア

っ!!

エミリア

あら…ラウル…

エミリア

どうしたの?

ラウル

それは、
こちらの台詞だよ

ラウル

皆、君を怖がってる

エミリア

ラウル

何を呟いてるの?

エミリア

ナイアルラトホテップ様と
お話をしていたわ…

ラウル

え?誰だい?
ナイアル?

エミリア

素晴らしいお方なの…
毎晩、夢に現れて…

ラウル

毎晩…夢に?

エミリア

そうよ…

エミリア

ある時は青年の姿で…
ある時は神父の姿…

エミリア

そして…

エミリア

あ、あぁ…

エミリア

きゃあああああああ!!

ラウル

お、落ち着いてエミリア!

ラウル

魔女だと思われるぞ!

エミリア

はぁ…はぁ…

エミリア

今夜…私は…
捧げるの…

ラウル

何を?

エミリア

全てを…

エミリアは言った

『今宵は海に行く』と…

嫌な予感がした俺は

エミリアの後を追いかけた…

ラウル

エミリアっ!

エミリア

…ラウル?

ラウル

夜の海は危険だよ?
帰ろ?

エミリア

エミリア

私は今日…
ク…クト…クトゥ…

ラウル

え?

エミリア

あの方が…

エミリア

ナイアルラトホテップ様が
言っていたの…

エミリア

私は今宵…

エミリア

く、クトゥクトゥー…
発音が難しいわ…

エミリア

とにかく…

エミリア

その方に
身を捧げなければ…

エミリア

その方を鎮めるには
生贄が必要なのよ…

ラウル

エミリア…
君は病気だ…

ラウル

心の病気なんだよ…

ラウル

お母さんやお父さんが
心配するよ?

ラウル

だから…帰ろう?

エミリア

だめよ…

エミリア

あ、う、、、う

ラウル

エミリア?

エミリア

あの方は…

エミリア

とても恐ろしくて

エミリア

とても素晴らしい…のよ

ラウル

エミリア?

エミリア

ああああああああ!

ラウル

エミリア!?

ラウル

エミっ

ラウル

っーーー!!!

エミリアは 苦しそうに俯いた

だが

次に顔を上げた時…

その顔は

まるで闇だった…

目が鼻が口が…

無かった

その顔…全てが闇だった

ラウル

ひっひぃ!!

エミリア

あははっ
エミリアが心配?

ラウル

…そ、その声…
誰だ!?

エミリア

エミリアって誰だ?

ラウル

は?

エミリア

エミリアって
君の友達?

エミリア

恋人かな?

ラウル

…なっ何を言って!

エミリア

君の母親は誰だ?
父親は誰?

ラウル

…あっ

お母さんは…娼婦だ

疫痢で死んだ…

父親は最初からいない…

エミリアは…

エミリア?

エミリアって誰だ?

エミリア

あははっ!!

エミリア

エミリアなんて少女は
存在しないよっ

エミリア

独りで呟きながら
町を徘徊していたのは…

エミリア

お前だ

ラウル

…う、あぁ…

ラウル

そんな…嘘だ…

エミリア

私はお前の
唯一の友達だろう?

ラウル

あ…ぅ…な…
ナイアルラトホテップ…

エミリア

そうだよ!

エミリア

お前は
永遠に幸せな夢を見たい
と願った

ラウル

うぅあ…

エミリア

だから見せてやった!

エミリア

でも

エミリア

夢はいずれ醒める…

ラウル

お、俺を…
どうするつもりだ?

エミリア

【あれ】が
腹を空かせている…

ラウル

…っ!

言われた方向に目を向けると

夜の海に蠢く

何かが…いた

月明かりに照らされて 見えたのは

海面から伸びる タコのような足…

その姿は

『巨大』という言葉では 表現できないくらい…

大きかった

きっとこれが

『神』なのだ

恐怖心と高揚感に 囚われた俺は

いつの間にか

闇に

溶けた

この作品はいかがでしたか?

473

コメント

19

ユーザー

逆転の発想だ(*゚▽゚*)

ユーザー

世界観があっていいですね😊

ユーザー

ヮ(゜д゜)ォ!凄すぎて驚きました😄✌️

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