TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

向井先生

……ってこと

先生はいつのまにか教室の窓辺に立っていた

先生の目には、光を放った一筋の涙がこぼれ落ちていた

○○

すみません…安易に聞いちゃって

向井先生

ええよ。こうやって話せたの愛澤しかおらんもん。

○○

そうなんですか…?

向井先生

そう。今までの子はすぐクラスに馴染んだから、話しても意味ないって思ってな。

○○

どうして?

向井先生

色々バラされるのが怖かったんよ

向井先生

俺があの子を56したんか…

向井先生

何でもっと寄り添ってあげなかったか…

向井先生

誰もそんなこと言わんけど、怖かったんよ

○○

……

向井先生

……あかんあかん!

向井先生

こんな、暗くしたらあかんな!笑

○○

…でも話せたんですからいいじゃないですか

○○

これからまた、やり直せばいいんですし

向井先生

…ほんま?

○○

…ほんまです

○○

…じゃあ私帰りますね

向井先生

あ、帰る?

○○

お話できてよかったです。もっと先生のこと教えて下さい。

向井先生

うん。聞いてくれてありがとう。

○○

はい。じゃあ、また明日

向井先生

うん。また明日

先生の表情が明るくなった気がした

放課後 ○○の部屋

○○

先生って明るい分すごく落ち込みやすいのかな…

○○

先生優しいなぁ…

○○

…お姉ちゃんだ

お姉ちゃんは私より三つ上

姉妹仲は悪くない

○○

どうしたの?

お姉ちゃん

あのさぁ、私の友達で○○も知ってるAちゃんいるじゃん?

○○

うん

お姉ちゃん

その子がさ、中学の時の担任と結婚したって…!

○○

え!?結婚!?

お姉ちゃん

中学の時の担任だよ?

お姉ちゃん

その時先生三十代だったからさ、今結婚したと考えると

お姉ちゃん

もうアラフォー近いよ?

○○

で、Aちゃんは二十代…

お姉ちゃん

ちょっとキツくない?

○○

本人が幸せならいいと思うけど…

お姉ちゃん

ま、それはそーなんだけどさ

お姉ちゃん

ただ衝撃!ってだけね?

○○

うん

私は思った

もし私と先生が結婚したら

どうなるか…

お姉ちゃん

高校生活楽しんでね!

○○

うん!

お姉ちゃん

人間関係に悩んだら言いなよ!

○○

はーい

次の日

向井先生

おはよーさん!!

私が席に着いてすぐ

先生がハイテンションで教室にやってきた

女子

先生おはよー!

男子

めっちゃテンション高くね!?

向井先生

高いで〜!

先生は近くの席の子に話しかけては困らせていた

真桜

…○○なんか知ってる?

○○

え?

真桜

いや、よく最近先生と話してるよなぁって

○○

私がここにきて数日でしょ?まだ

○○

意外と先生と話し合っちゃって

真桜

ふーん

○○

でもテンションが高いのは知らないよ

真桜

あ、そう

○○

うん

真桜は何か期待でもしてるのかな

ここで私が知ってる と出れば

注目をいっぱい浴びるだろうけど

先生のことも考えて何も言わないことにした

向井先生

じゃあ朝礼終わるで〜!

真桜

あ、もう始まってたんだ

○○

始まってること気が付かなかったね笑

放課後

向井先生

あー!疲れたぁ…

○○

お疲れさまです…

向井先生

今日俺テンション高かったやろ?

○○

…うん

向井先生

何でやと思う?

○○

…昨日話せたから?色々

向井先生

…!正解!

向井先生

愛澤は偉いなぁ〜!

と私の頭を思いっきり撫でる

向井先生

俺が思ってたこと全部言えたんよ!

向井先生

もう嬉しくて嬉しくて…

と先生は泣くフリをした

○○

…なんか、よかったですね

○○

私も先生が笑顔で嬉しいです。

向井先生

…ほんま?

○○

ほんま!笑

○○

…よし、できた!

私は先生と話すためにトモダチ部にいるので

別に何をするわけでもなく

自分のやりたいことをする

向井先生

おー!これ俺?かっこよく描けてるやん!

勉強はしたくないから、暇つぶしや気分転換で

趣味で絵を描いている。

小さい頃から使っているクレヨンで

ハイクオリティの先生の似顔絵

向井先生

…ん?

○○

…どうしました?

私が描いた先生の絵は

昨日話してくれた時

うっすらと先生が泣いていた時の絵

向井先生

俺…泣いとる?

○○

昨日描いたんで、泣いてましたね

向井先生

あちゃー……

向井先生

俺、生徒に泣いとるとこ見られるの嫌なんよ

○○

え…?

向井先生

あぁ、でもこんな風に絵に残してくれるんは嬉しいんよ!ね!?

向井先生

でも よー綺麗に描けとるなぁ〜

と、先生は絵を持ち上げる。

○○

先生

向井先生

ん?

○○

無理してません?

向井先生

え?

○○

この部活設立の理由、泣いているところを見られたくないこと

○○

話したの、私が初めてなんでしょ?

向井先生

……

○○

それまで言うのを我慢してたってことですよね。

向井先生

愛澤……

○○

先生、秘密は守るんで、私に相談して下さい。

○○

私も、相談できること先生に沢山します。

向井先生

…わかった

向井先生

俺のカウンセラーさんやな

この作品はいかがでしたか?

101

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚