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すまない先生

そんなことが……

雫と俺はその後教室に戻り皆に話した

Mr.レッド

弟がいたんだな……

Mr.バナナ

魔導師……か

Mr.マネー

倒せないのか?

零竜 雫

『どうだろう…』

零竜 雫

『僕じゃ倒せないかな』

Mr.ブラック

…相当強いんですね

Mr.ブルー

怖っ……

Mr.赤ちゃん

やばそうだな

Mr.銀さん

……

すまない先生

雫君、辛かったな……

零竜 雫

ッッッ……

その瞬間雫は泣き出してしまった

Mr.銀さん

えッッ!?雫!!?

零竜 雫

ッッッ…ッッ…

零竜 雫

『どうしよう…』

Mr.銀さん

…不安?

雫は涙を流しながら頷いた

Mr.赤ちゃん

……大丈夫だ!!

零竜 雫

…?

Mr.赤ちゃん

俺は熊に育てられたんだけど

Mr.赤ちゃん

その熊達が殺されちまったんだ

Mr.赤ちゃん

だけど今!こうして生きてる!

零竜 雫

……

Mr.ブルー

そっそうだぜ!

Mr.レッド

俺達も…1回生き別れになったことがあるけど…

Mr.ブルー

今こうして一緒にいるだろ!

Mr.マネー

ハアー!!!

Mr.マネー

俺は…まあ色々あったが……今無事生きてるぞ

Mr.バナナ

もっと詳しく言え

Mr.ブラック

……私からは話すことが難しい…ですかね……

Mr.ブラック

まあ……過去にいい思い出はあまりないので

零竜 雫

……!

Mr.バナナ

僕も…辛かったんだ…だけど今、こうして普通に生きてる

すまない先生

僕も!!!

すまない先生

両親は生贄になった僕を庇って、亡くなり僕は初恋の人も失うしかなかった…!

零竜 雫

『皆……』

Mr.銀さん

……俺もだよ

俺は自分の過去を話し始めた

Mr.銀さん

両親はどこかに捕らえられて未だどこにいるかわからない

Mr.銀さん

けど、頑張って探してる

Mr.銀さん

俺一人じゃ無理だけど……こうして仲間がいるから

零竜 雫

『銀さん……』

Mr.銀さん

だから大丈夫だ!!

零竜 雫

『ごめんなさい……』

Mr.赤ちゃん

謝んなくて大丈夫だ!!

Mr.ブルー

そうそう

すまない先生

仲間がいるからさ

零竜 雫

『僕は……』

Mr.ブラック

…はい

零竜 雫

『今すごい泣き虫なんだ…』

Mr.レッド

泣いても悪いことはない

零竜 雫

……!

零竜 雫

『実は親を事故で亡くしてから泣きやすい体質になった』

零竜 雫

『涙腺が崩壊しやすいのかな』

Mr.銀さん

…そうなのか……

Mr.銀さん

でも安心しろよ…

Mr.銀さん

仲間がいるんだからな!

零竜 雫

『うんっ…』

雫はずっと泣いていた

拳を握りしめながら

零竜 雫

『文字でしか会話できない自分が惨めだなあ……』

すまない先生

…そんなことないよ

零竜 雫

…ッッ?

Mr.ブラック

その通りです

Mr.ブラック

言葉で会話ができなくとも、悪いことはありません

Mr.赤ちゃん

そうだそうだ!

零竜 雫

『皆……ありがとう…』

Mr.マネー

感謝される程の事はしていない

Mr.ブルー

仲間だから当たり前な!

Mr.レッド

ああ

Mr.銀さん

いつでも助け合おうぜ!

全員

雫!!!

零竜 雫

『皆…本当にありがとう…』

雫は安心したような顔をしていた

雫は今、泣き虫な自分と戦っている

自分自身で頑張っているんだ

次回に続く

たった、一つのことだけれど

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