ある日の夜 メールにて
美咲
ねぇ、秀弥
秀弥
どうしたの?
美咲
先週の土曜日、何してたの?
秀弥
先週の土曜……?
美咲
そう、教えて♪
秀弥
特に何もしてないけど?
美咲
ふぅ〜ん
美咲
じゃあ、私が駅前のビルで見かけたのは見間違いだったんだ
秀弥
秀弥
そうだよ、見間違いだってw
秀弥
(え……、見られてたのか)
美咲
私が見た秀弥はね、女の人と一緒にいたんだよ
美咲
楽しそうに買い物してた
美咲
あれ、誰?
秀弥
だから、見間違いじゃないの?
秀弥
(先輩に美咲の誕生日プレゼント選び手伝って貰ったのも見られてたか……)
美咲
ねぇ、誰なの!?
秀弥
だから、俺じゃないって!
秀弥
(サプライズで渡したいから、ここは何としてもはぐらかさなくては……)
美咲
教えてよ!
秀弥
教えるも何も、土曜日は家でゲームしかししてないもん
美咲
嘘でしょ
美咲
だって、土曜日は家に居なかったじゃん
秀弥
え……家に来たの?
美咲
そうだよ
秀弥
ごめん、気付かなかった
美咲
それも嘘でしょ
秀弥
どうして?
美咲
だって、私ずっと呼び鈴押してたよ
美咲
一時間くらい
秀弥
(そんなに……!?)
美咲
そんなに私に隠したい事があるんだ……
秀弥
そんな事ないってば!
美咲
直接会って話したい
秀弥
こんな時間に?
美咲
大丈夫、もう家の近くに居るから
秀弥
え?
美咲
待っててね♪
5分後
美咲
こんばんは〜、ちゃんと来たよ♪
秀弥
(ほんとに来たのかよ⁉)
美咲
玄関の鍵、開けてよ〜
美咲
私、寒いの嫌だよ
秀弥
(仕方ないか……)
ガチャ(鍵をあける)
秀弥
美咲……
美咲
あ、…やっと開けてくれた♪
グサッ(刃物で刺される)
秀弥
……!?
美咲
私に隠れて浮気なんて、許さない!
秀弥
な……何を……
美咲
メールでは嘘だって言ってたけど
美咲
秀弥、私の知らない女の人と一緒にデートしてたじゃん
秀弥
そ……それ……は……
秀弥
(痛い……腹にナイフが……)
美咲
ほら、証拠だってあるよ
床に沢山の写真がばら撒かれる
秀弥
これは……
美咲
あなたの浮気の証拠
美咲
美咲
駄目だよ、私が居るのに浮気なんて
秀弥
浮気じゃ……なく……て
秀弥
(意識が……遠のく……)
美咲
だから、こうやって二度と浮気が出来ないようにしてあげたの♪
美咲
嬉しいでしょ♥
秀弥
そ……んな
秀弥は、床に崩れ落ちて絶命した
美咲
そんなに嬉しいんだ♥♥
美咲
待っててね、今お家に連れて帰ってあげるから♪
美咲
ん……あれは
美咲
あの女と一緒に買ってた物
美咲
……処分しなきゃ
箱を開けると、そこには『誕生日おめでとう。美咲』と書かれたメッセージカードとペアリングが入っていた
美咲
美咲
嘘……
美咲
そんな……私、なんて事を……
美咲
美咲
うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァ
美咲
あ……ァ……
美咲
なんで?
美咲
美咲
そうだよ、秀弥はあの女に殺されたんだ……
美咲
待ってて……
美咲
待っててね、秀弥
美咲
あの女を始末したら
美咲
私もすぐに秀弥の所に逝くからね♪
美咲
美咲
あの女……絶対に許さない
美咲
許さないから……
美咲
絶対に……