この作品はいかがでしたか?
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──これは、下手なポエムじゃない。
私は、私を描いている。
時々、ふと
心の底に穴があいて
涙がこぼれそうな時がある。
原因も判らず
文明の利器という名の刃物に頼ったら
「疲れている証拠」と出る。
私を、泥沼に引きずり込む。
そういう場所に限って
「1番便利な手段」と言われているのは
何故だろうか。
あの日見た、友達の恋人。
あの日聞いた、ある人の怒声。
あの日流れた、無機質なメロディ。
……あの日壊れた、私の何か。
──いつ、息絶えるだろうか。
隣の席の子は昨日、事故にあって死んだ。
「またね」は叶わなかった。
ただ、起きたら死んでいた。
──いつ、堕ちるだろうか。
手を差し伸べてくれたあなたは
今、私を睨み付けている。
「さようなら」も言ってくれなかった。
ただ、私は良い子だった。
私はいつだって後ろを歩いていた。
どれだけ嫌でも、陽は昇った。
楽を選ぶ勇気が無かった。
──これは、下手なポエムじゃない。
ただ、愛されない夢を見ていた。
……だけ、だ。
コメント
3件
また、妄想に浸る。 愛される夢を見てる。