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# 魔法使い

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# 魔法使い

1 - #プロローグ

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2020年07月03日

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とある森

森に佇む一軒家

 

すいませーん!

 

魔法使いさんは居ますかー!

 

すーいーまーせーん!

少女は扉を思い切り叩いた

魔法使い

うるさぁい!

魔法使い

扉をドンドンと叩くな!

魔法使い

魔導書を静かに読めないじゃないか!

 

す、すいません!

魔法使い

はぁ、で?

 

え?

魔法使い

私に何か用があるのだろう?

 

あ、はい

 

『魔法』という奇々怪々な術を行使する、おかしな人がここにいると聞いて

 

私にも、その術を教えて頂きたいと思い

魔法使い

なるほど

魔法使い

無理だ

 

え!?

 

何でですか!?

魔法使い

それは、君に才能がないからだ

 

魔法使い

あぁ、別に君を貶しているわけではない

魔法使い

ただ、この魔法を扱えるのは私しかいない

魔法使い

それだけのことだ

 

そんなのやってみなきゃ!

魔法使い

分かるんだよ、私には

魔法使い

私以外がこの魔法を扱えるということは

魔法使い

一つの例外を除いてない

 

えっと、一つの例外って何ですか?

魔法使い

あぁ、私が魔法をかけてやればいい

魔法使い

この人は魔法が使えるってね

 

じゃあ、それを!

魔法使い

最初に言っただろう?

魔法使い

無理だと

魔法使い

私は、私以外に魔法を扱わせるつもりはない

 

何で…

魔法使い

・・・

魔法使い

何故、君はそうまでして私に教えを乞うのだ?

魔法使い

何も力は魔法だけじゃない

魔法使い

剣術や格闘術などもある

魔法使い

それで、力は得れるだろう?

 

私には、役目があるのです

 

あそこにそびえ立つ城が見えますか?

魔法使い

ん?ああ、見えるよ

魔法使い

魔王城だろう

魔法使い

確か、魔王の呼び名は

魔法使い

災厄を呼ぶ者、だったかな

魔法使い

格好いい二つ名だ

 

私は、あの魔王城にいる魔王を、倒さなければいけません

魔法使い

となると君は…

勇者

はい、私は勇者です

魔法使い

魔法使い

…驚いたな

魔法使い

まだこんな小さな子が

勇者

確かに私は幼いかもしれません

勇者

しかし!国を想う気持ちは誰にも負けません!

勇者

私には手段を選ぶ余裕などはないのです

勇者

お願いです

勇者

魔法を教えてくれませんか?

魔法使い

・・・

魔法使い

はぁ

魔法使い

とりあえず、家に入れ

魔法使い

さぁ、入って

勇者

お邪魔します

魔法使い

で、魔法を使いたいんだよね?

勇者

はい!

魔法使い

なら、まずこれを読んでくれ

勇者

これは?

魔法使い

魔導書だ

魔法使い

この書の内容を理解できたのなら、君が魔法を使えるようにしよう

勇者

本当ですか!?

魔法使い

ああ

魔法使い

じゃあ、私は少し森へ山菜を採りにいくから

魔法使い

頑張ってみてくれ

勇者

分かりました!

魔法使い

・・・

魔法使い

・・・

鬱蒼と生い茂った木々を忌々しく見渡す

魔法使い

めんどくさいなぁ

勇者と名乗った少女の目は、希望に満ちあふれていて

それが私には、目眩がしそうなほど眩しかった

魔法使い

はぁ

それが、夢の中の彼女と重なる

魔法使い

まぁ、いいか

目の前にある、たくさんの山菜を見て、私は呟く

魔法使い

さて、戻ろうか

彼女は、いつかの彼女と同じ運命を辿るのか

魔法使い

ままならないものだ

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