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三途春千夜の婚約者

❥𝑠𝑡𝑎𝑟𝑡❥

西園寺 甘寧〔さいおんじあまね〕

……急に何?

白雪〔しらゆき〕

いえ…なんとなく!

西園寺 甘寧〔さいおんじあまね〕

…あっそう……そんなのとっくに知ってるけど

西園寺 甘寧〔さいおんじあまね〕

しつこいしうるさい(低音)

白雪〔しらゆき〕

まぁ!愛の告白をしているだけなのにそんなのあんまりですわ

白雪〔しらゆき〕

そう思いません?三途様?

三途 春千夜

うるせぇ(即答)

白雪〔しらゆき〕

もう、2人共同じ事しか言わないんですから

白雪〔しらゆき〕

さすがは婚約者♡

西園寺 甘寧〔さいおんじあまね〕

…ユキも結婚すれば?

白雪〔しらゆき〕

え、甘寧様ダメですよ……三途様と二股する気なんですか、、?

三途 春千夜

同性は結婚できねぇよ変態世話係

白雪〔しらゆき〕

私が男になれば解決ですよ?

西園寺 甘寧〔さいおんじあまね〕

……うん。前言撤回

______

それで?今や日本最大の組織の梵天にあの西園寺家の長女がいる事だが

______

未だに理由が分かってないのは何故だ?

_____

梵天に拐われただとか、西園寺家が我が“伏龍”と梵天を争わせる為にわざと……だとか

_____

まだ確定する理由が分かってないのは痛いわね

___

仕方ありません。梵天も犯罪組織…容易に情報が漏れる事は絶対しないでしょう

______

本っ当に虫唾が走る……忌々しい西園寺甘寧もそうだが梵天も

______

さっさと警察に捕まれば良いものを無駄に抵抗しおって

_____

同感よ。でも梵天と西園寺もろとも滅んでしまえば私達はあの子に報いる事も出来るわ

_____

一石二鳥。そうでしょう?瑛二

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

はい。正しくその通りです母上

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

兄上は…あの女なんか勿体ないほどに素晴らしい人でした

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

なのにッ……あの女!!(ドンッ)[[台パン]]

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

えぇ。本当にそうよ

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

人を殺○しておいてあんな清々しい態度…悪魔だわ

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

どうして警察は動いてくれないのよッ……(泣)

______

こらこら泣くな。せっかくの美しい顔が台無しじゃないかヨシヨシ(。´・ω・)ノ゙

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

アナタ……(泣)

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

西園寺家は…片桐家と同じ位のはずなのに((ボソッ…

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

瑛二どうした?

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

…そういえば、西園寺家の当主が代替わりしましたね

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

確か長男の……あきらだかあらきだか

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

まぁ、所詮はまだ当主になりたての若造だ

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

名前なんて気にしなくても我が家門の方がまだ強い

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

この際だ。事が終わったら西園寺家を我が家の家臣にしよう

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

それは妙案ね!昔から西園寺家の者たちは嫌いだったのよ

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

長女もそうだけどその母親も憎い

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

やっぱり蛙の子は蛙よね

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

あと、末っ子の娘は九條家の長男が婚約者ですよね

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

九條家も取り込めるのでは?

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

おぉ!確かにな!あの長男も確かにかなりのやり手だが婚約者を至極可愛がっているそうじゃないか

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

その婚約者の家が我が家の家臣になれば九條家も我が家にそう楯突くことも無いだろう

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

流石は私達の息子だ。瑛二

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

ありがとうございます

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

そうしたら我が家は最強ね!あの子の夢だった日本一を目指せるかもしれないわ

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

日本一への第二歩ぐらい進みそうですね

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

九條家もそこそこ強い家門ですし

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

その2つの勢力があれば…もうひとつ上の家門も取り込めるかも

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

確かに今はそうだが、西園寺家と九條家を取り込んだ時点で我が家より上なんて無いのだよ

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

確かにそうですね。失言をしました

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

良いんだ。お前の気持ちは分かっている

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

それで…計画は順調か?

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

はい。梵天にちょっかいを出してるので組織自体の情報はだいたい掴まれてるかと

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

ただ、組織の“裏”はまだ掴まれてないはずです

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

本当か?あっちに西園寺甘寧がいる以上情報は盛れてる可能性もあるぞ

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

…確かに組織を創った我が家の事は漏れてるかもしれません

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

しかし、いくら情報収集に長けている者がいても掴めない情報はあるのです。父上

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

流石にあの女も自分の家と我が家で起きたトラブルをわざわざ言う必要はありませんし

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

更に…このタイミングですから

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

今までこの時をどれだけ待ちわびたことか……!!

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

それに実状、ちょっかいを出した今やっと梵天が我が組織に集中したのです

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

可笑しいと思いませんか?

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

(*-ω-)ウム…確かに

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

そうね…今までずっと色々潰して来たのに我が組織だけ何もしなかったわね

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

そうです。今までの梵天の行動を見るに生き馬の目を抜く様な事ばかり

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

だから徐々に勢力を増す組織を念には念を入れるはず

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

なのにそれをしなかった…

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

という事は、梵天はさほど有能な者はいなかったと言えます

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

しなかったのではなく出来なかったから

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

凄いわ瑛二!あぁ…この場にあの子もいれば……

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

母上、今は兄上のために日本一になりましょう

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

そうすれば俺も兄上に認めて貰えます

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

そ、そうよね…!まずはあの子の夢を叶えてあげないと

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

本当に素晴らしい。お前を誇りに思うぞ瑛二

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

光栄です。父上

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

ちなみにだが…西園寺甘寧はどうするんだ?

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

と、言いますと?

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

我々の手で直々に葬るのか?

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

それともお前の伴侶としてこき使うのか

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

…あ、確かにそれ良いですね

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

兄上の代わりに可愛がるのも悪くないです

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

兄上には少々悪いですが…兄上を殺○した女ですし

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

罰はきちんと受けないと…

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

そうね!生き地獄を味わわせるのも悪くない提案だわ

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

さすがアナタ!

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

(´-ω-)ウム。当然だ

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

では、梵天から西園寺甘寧を返してもらってから梵天を攻撃すれば……

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

梵天は滅び西園寺甘寧は生き地獄を味わうと

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

そうですね。こうしましょう

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

ではどのように返してもらうかですね

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

俺が行くか手下に行かせるか…((ボソッ…

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

西園寺甘寧が梵天でどのような扱いかは知らないが

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

梵天の事だから警戒するだろう

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

お前がわざわざ行く必要は無いぞ

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

そうよ…瑛二まで失ってしまうこともあるのだから

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

組織の誰かに行かせた方がいいわね

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

あまり無理は良くないわ…

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

…ありがとうございます。俺は父上と母上の息子で本当に良かったと心から思います

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

あぁ。私達もお前のような息子“も”持てて誇りに思う

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

本当よ。誇りに思うわ

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

……はい。ありがとうございます

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

瑛二、絶対にこの計画を成功させて

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

片桐家を日本一に導きなさい

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

それを成し遂げられたらお前の兄も喜ぶだろう

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

どうか無理はしないでね

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

はい。この命にかえても必ず成功させ日本一の座につけましょう

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

良い心掛けだ。これより片桐家の当主をお前に任せる

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

片桐家新当主…片桐瑛二よ

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

拝命致します。父上

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

おめでとう。瑛二

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

ありがとうございます母上

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

私達は瑛二の活躍を近くで見守ってるからね

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

そうだぞ。失望させないように

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

…勿論です。それでは

ガチャッ バタンッ…

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

…やはり、瑛二は使えるな

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

そうね。あの子が当主じゃないのは残念だけど……

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

あの子の“代わり”だもの

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

瑛二は立派じゃないが、彼奴がいないんじゃ片桐家が舐められてしまう

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

当主のいない名家は名家と言えぬからな

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

今まで婚約者がいなかったから少し不安だったわ

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

実は兄の婚約者を狙ってたんじゃないかと心配してたんだけど

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

この状況じゃ瑛二と結婚せざるを得ないわね

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

西園寺甘寧はアレでもそこそこ美人だ。彼奴が1番釣り合うと思ったんだがな

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

あら、私よりも美人と言いたいの?

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

そんなことは無いさ、真理子の方が絶世の美女だよ

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

んもうアナタったら褒めすぎよ❤️

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

当たり前の事だろう?

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

そうね❤️愛してるわ❤️

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

私も愛しているよ

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

…………………………

従者

瑛二様お待ちください…!

瑛二(少年期)

父上と母上に会うだけなのにどうしてダメなのー?

従者

今旦那様と奥様はお取り込み中ですので、、!!

瑛二(少年期)

取り込み中?

瑛二(少年期)

でもせっかく家族みんなの絵を上手く書けたのに…

従者

それはまた後ほど……

瑛二(少年期)

えい![[ふすまに手をかける]]

従者

あッ

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

『お前は本当に偉いなぁ』

瑛二(少年期)

ピタッ……

従者

…(汗)

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

『とっても素晴らしいわ!』

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

『あなたは私達の自慢の息子よ』

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

『そうだぞ。お前こそ片桐家の当主となるべき男』

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

『分かっているだろう?お前は長男なんだ』

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

『当主となり片桐家を守る役目があるのだから』

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

『あなたなら格上の名家の伴侶を娶る事もできるわ』

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

『絶対にあなたの役に立てると思うの』

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

『そうだな…この機会に婚約者候補を選定してみるか』

瑛二(少年期)

……………

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

『もう少し大きくなったら見合いしてお前の気に入る者を婚約者にすればいい』

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

『それか…もし決まっている者がいれば遠慮なく私達に言うんだぞ』

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

『格上だろうがなんだろうが必ずお前の伴侶として迎えるよう準備しよう』

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

『あなたならとても立派な当主になるわ』

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

『本当に…瑛二もあなたを見習って欲しいわね』

瑛二(少年期)

【ドクンッ…】

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

『そう言うな真理子。あの子はどうせ当主になれない』

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

『兄の為の踏み台みたいなものさ』

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

『ただまぁ…名家の子供は全員結婚するのが決まりだからな』

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

『瑛二にも婚約してもらわないと……』

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

『瑛二を婿にしてくれる家なんて格下ぐらいじゃないかしら』

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

『そうだな、、気は乗らんが選定してやらねば』

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

『でもほら、格下でも片桐家に仕えてくれるかもしれないじゃない?』

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

『そう考えればあの子も多少は使えるはずよ』

瑛二(少年期)

ッ…………

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

『確かにな。真理子は聡明だ』

従者

…瑛二様……((ボソッ…

瑛二(少年期)

……………

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

……((本当に…父上と母上は昔から変わらないな))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((名家の人は皆自分の家を守る為に自分の子供を品定めするようにしか見ない))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((ずっとそう思ってた))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((思ってたのにッ……))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((西園寺家は違った…自分の子供をそんな風に利用しなかった))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((兄上は婚約者にすらなれなかった))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((たかが婚約者候補……西園寺家の事だから他にも縁談があったんだろう))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((しかもあの美形と来たらさぞモテたんだろうな))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((なのにあの女は他の名家に嫁ぐこと無くたかだか平民である奴と婚約した))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((訳が分からない、、、、名家に産まれた者が平民と結婚する奴があるか?))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((今まで……いや、あったな一つだけ))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((本人の母親だ。血は争えないとはこの事か))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((詳しくは分からないが西園寺家元当主は他の名家の産まれでは無かった))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((あの西園寺未奈美という奴は自分勝手だったらしく親の反対を押し切って結婚したと情報にあった))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((顔はそこそこだがとても当主に相応しい器は持ってはない))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((荒くれ者だったんだろう。俺が少年期に西園寺家の人と会った時は今でも覚えてる))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((その時の事を考えればすぐに父親の本性が分かる))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((だいたい12歳の子供がタバコ吸うってどうゆう事だよ!!しかも女が!!))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((父上ですら吸ったことがないってのに))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((西園寺甘寧は変わり者…いや、異端者だ))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((ま、実際親が好きな平民と結婚すれば子供も同じ様になるか))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((まだどんな奴かまでは知らないがあの女が好きになる男はどんな奴なのか…))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

((会った時に見定めよう))

ガチャッ

伏龍のMOB達

瑛二さん、お疲れ様です

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

あぁ。皆揃ってるか?

伏龍の長

どうかしたんですか?瑛二さん

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

梵天の事で最後に計画を話そうと思ってな

伏龍の長

最後って事は……もうやるんスね?

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

そうだ。お前らには前言った通りに梵天を滅ぼしてもらう

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

ただ、一つだけ…西園寺甘寧だけは殺○すな

伏龍の長

え?でも前は殺○してもいいと言ってませんでした?

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

さっき親と話したんだ。その時に決めた

伏龍の長

なるほど心境の変化と言うやつっすね

伏龍の長

分かりました。西園寺甘寧はどういたしましょう?

伏龍の長

もし許可してくださるならオレらに譲ってくれませんかね

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

…何故だ?お前らに西園寺甘寧との接点はないと思うが

伏龍の長

いや〜実は知り合いがその女にやられましてね

伏龍の長

正確にはその女の世話係なんすが……なのでオレらに譲ってくれれば…

伏龍の長

オレはその知り合いの仇をと思いましてね

伏龍の長

いかがでしょう?

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

ふむ……しかし西園寺甘寧は俺と結婚する手筈なんだ

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

そうだな…世話係か……そういえば西園寺甘寧に忠実なイヌがいたな

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

ならばこうしよう。俺とお前で西園寺甘寧とその世話係を相手しよう

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

これでどうだ?そうすればその世話係に仇を討てるんじゃないか?

伏龍の長

…そうッスね。分かりました

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

後は全てお前らに任せる

伏龍のMOB達

かしこまりました

伏龍の長

それで…実行はいつですか?

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

明日の夜にしようかと思う。異論はあるか?

伏龍の長

いえ。ありません

伏龍のMOB達

ありません

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

さっさと終わらせて父上と母上に報告しないと、、、、((ボソッ…

伏龍の長

……瑛二さん、親御さんは何と?

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

…俺に当主の座を渡したよ

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

本来なら子供が産まれてから当主の座を貰うんだが

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

余程俺に関心が無いんだな。当主の座を貰ったからにはちゃんとしろと遠回しに言ってるもんだ

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

それと自分達が楽になる為でもあるだろうな

伏龍の長

苦労してますね

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

当たり前だ。親なのに長男と次男を差別してるんだから

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

子供の頃はそれが普通だと思ってたけどな

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

俺だって兄上を尊敬してるさ。でもここまで差が開くと俺だって…傷付くんだ

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

それでも兄上は俺を蔑んだりしなかった。そんな兄上を殺○したあの女だけは

「絶対に許さない」

伏龍の長

(`L_` )ククク……

伏龍の長

相当憎んでおられますね?瑛二さん

伏龍の長

本当に悪魔のような女ッスよね…あんな美人なのに

伏龍の長

人のタヒを見慣れてるんすから

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

…初めて会った時は見惚れたよ

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

幼いながらも顔が整ってて綺麗な顔してた

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

まぁ、顔が良いだけだったがな

伏龍の長

ほぉ?詳しくお聞きしても?

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

あぁ……あれは兄さんの婚約者を決める為に見合いしてて

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

その時に西園寺家と会った日の事だ

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

この度はお見合いする機会を与えて下さりありがとうございます

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

こんな素敵な場所まで設けてもらい感謝します

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

改めまして、私は片桐家現当主の片桐大誠といいます

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

隣にいるのは妻の

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

片桐真理子といいますわ

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

今回お見合いする長男の

一誠(少年期)

片桐一誠です

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

そして最後に次男の

瑛二(少年期)

か、片桐瑛二です…

西園寺 彌津畄〔さいおんじゆづる〕

🚬フーー…西園寺家現当主。西園寺彌津畄だ

西園寺 未奈美〔さいおんじみなみ〕

妻の西園寺未奈美といいます

西園寺 未奈美〔さいおんじみなみ〕

長男の西園寺釐と長女の西園寺甘寧。次女の西園寺琹寧です

琹寧はこの時3、4歳ぐらいなので 未奈美の膝の上にいます

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

えっと、、右の子が西園寺甘寧ちゃんで合ってますか…?

西園寺 未奈美〔さいおんじみなみ〕

はい。合ってますよ

瑛二(少年期)

((とってもキレイ…))

瑛二(少年期)

((この子が兄上の……とてもキレイで文句ないけど))

釐(少年期)

…🚬フーー

釐(少年期)

甘寧(幼少期)

🚬フーー……

甘寧(幼少期)

甘寧っぽいイラスト見つけたので これにしました。 (えっと細かい事は 気にしないでください💦)

瑛二(少年期)

((なんでタバコ吸ってるの…?同い年ぐらいだよね、??お兄さんも吸ってるし))

瑛二(少年期)

((普通親なら止めない?))

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

な、何故タバコを吸ってるかお聞きしても?

西園寺 未奈美〔さいおんじみなみ〕

あぁ……父親の真似をしたかったみたいで

西園寺 未奈美〔さいおんじみなみ〕

不快でしたら辞めさせますよ

一誠(少年期)

ねぇ、タバコ好きなの?

甘寧(幼少期)

……🚬フーーーー

一誠(少年期)

けほっごほっ……

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

一誠大丈夫か…!?

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

す…すみませんが辞めさせて貰えますか、、?

西園寺 未奈美〔さいおんじみなみ〕

2人共、辞めなさい。アナタも

釐(少年期)

え〜…

西園寺 彌津畄〔さいおんじゆづる〕

……[[灰皿にタバコの火を消して入れる(?)]]

釐(少年期)

しょーがないな〜[[同じ事をする]]

甘寧(幼少期)

……[[同じ事をする]]

瑛二(少年期)

((これは…育児放棄になるんじゃ、?))

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

こんな若い子が…タバコなんて、、早いですね(苦笑)

西園寺 未奈美〔さいおんじみなみ〕

一応隠してたんですけどね。見つけちゃったみたいで

西園寺 未奈美〔さいおんじみなみ〕

これでも最初は止めたんですが……隠しても隠しても見つけてしまうので諦めたんです

片桐 真理子〔かたぎり まりこ〕

な、なるほど……(苦笑)

瑛二(少年期)

((諦めるって…やっぱり育児放棄なんじゃ?))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

……てな感じで、マジで意味が分からなかった

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

顔だけ良いけど第一印象がタバコ吸ってる姿って最悪だろ

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

親も親で育児放棄みたいな感じだし

伏龍の長

それはヤバいっすねw

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

でもタバコ吸ってるのその時だけだったんだ

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

その後はもう今までずっとタバコを吸わなかった

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

変な奴だとは思ってたけど…あの時兄上にわざと煙を吐いたのはイラつく

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

本当に性格はクズだ

伏龍の長

そうッスね。それはオレでも嫌ですわ

伏龍の長

でもそれっきりタバコ吸わないなんて本当におかしいッスね

伏龍の長

((片桐家との縁談を無くさせる為にわざと……って考えられるけどな))

伏龍の長

((まぁ、どちらにしろもう過去の話だ))

伏龍の長

ちなみに続きはあるんすか?

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

あぁ。聞くか?

伏龍の長

お願いします

一誠(少年期)

俺、君達と仲良くしたいんだけど

一誠(少年期)

良いかな?(^ ^)

片桐 大誠〔かたぎり たいせい〕

あの、息子もこう言ってる事ですし子供達だけで遊ばせるのはどうでしょう…?

西園寺 未奈美〔さいおんじみなみ〕

……そうですね。分かりました

西園寺 未奈美〔さいおんじみなみ〕

釐、甘寧、お2人を連れてってあげなさい

西園寺 未奈美〔さいおんじみなみ〕

粗相をしちゃ駄目よ。いいわね?

釐(少年期)

はーい

甘寧(幼少期)

…………

釐(少年期)

甘寧行くよ〜[[甘寧の手を優しく掴んで引く]]

釐(少年期)

それじゃ、俺に着いてきてくださいね

一誠(少年期)

分かった

瑛二(少年期)

はい…((あの子はいいのかな、、?))

釐(少年期)

ここでーす。どうぞお掛けください

一誠(少年期)

ありがとう[[椅子に座る]]

瑛二(少年期)

どうも、、[[椅子に座る]]

一誠(少年期)

こんな場所まであったんだ。良いね

釐(少年期)

何か飲みます?

一誠(少年期)

気にしないでいいよ

釐(少年期)

そうですか[[椅子に座る]]

釐(少年期)

甘寧[[甘寧を自分の膝の上に座らせる]]

甘寧(幼少期)

…………

瑛二(少年期)

((席空いてるけど……))

一誠(少年期)

2人は仲良いんだね

釐(少年期)

…もちろん。可愛い妹ですから

一誠(少年期)

もう1人の妹は?

釐(少年期)

可愛いですよ。でもあの子は今母さん一筋みたいで

一誠(少年期)

なるほどね。良いお兄ちゃんだ

釐(少年期)

…キミは?良いお兄ちゃんやれてるんですか?

一誠(少年期)

え?そりゃあもちろん…

一誠(少年期)

……あれ?出来てない?[[瑛二を見る]]

瑛二(少年期)

ぃ、いえ…!良いお兄ちゃんです……!!

一誠(少年期)

良かった〜

釐(少年期)

…フゥン……

一誠(少年期)

あ、そういえば好きなものって何?

釐(少年期)

甘寧ですよ?

一誠(少年期)

‪‪‪w‪w‪w面白いねw

一誠(少年期)

じゃあ甘寧ちゃんは?好きなもの

釐(少年期)

そりゃお兄ちゃんでしょ?

甘寧(幼少期)

……ちーずけーき…((ボソッ…

釐(少年期)

お兄ちゃんチーズケーキに負けた……

一誠(少年期)

チーズケーキ好きなんだ!あれ美味しいよね

一誠(少年期)

でも俺が聞いたの好きな食べ物じゃなくて好きなものだから

一誠(少年期)

お兄さんは甘寧ちゃんって言ってたけど甘寧ちゃんはチーズケーキ

一誠(少年期)

=家族よりチーズケーキ?w

釐(少年期)

家族よりチーズケーキって言ったら父さん悲しむよ甘寧…俺もだけど

一誠(少年期)

w面白いね。じゃあ好きな色は?

釐(少年期)

黒ですね

甘寧(幼少期)

……くろ

釐(少年期)

やった一緒だ

一誠(少年期)

好きな事…趣味はある?

釐(少年期)

好きな事は甘寧と遊ぶことかな?趣味は妹の成長記録ですね

釐(少年期)

もちろん2人の

甘寧(幼少期)

……(*´Oゞふぁ~

釐(少年期)

甘寧は寝る事が好きみたいです

瑛二(少年期)

((あくびで分かるんだ、))

一誠(少年期)

そうだ甘寧ちゃんの好きなタイプって何?

甘寧(幼少期)

…… ←この時の甘寧はタイプの意味が分からなかった

一誠(少年期)

……ん?甘寧ちゃん?

甘寧(幼少期)

……(睨) ←眠いのと意味がわからない質問をされてとりあえず睨んだ

一誠(少年期)

…え、?怒ってる……?

釐(少年期)

あれ?どーした甘寧

瑛二(少年期)

((何が嫌なんだろう?))

釐(少年期)

眠気が限界突破した?

甘寧(幼少期)

…“((。。*)コクッ

釐(少年期)

そっか。すみませんがもう戻りましょうか

一誠(少年期)

…残念だけど、今日は諦めるよ

釐(少年期)

……そうですか

瑛二(少年期)

…?((なんか空気が……気のせいかな))

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

……それでお開きになった

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

今でもあの時どうして兄上を睨んだのか分からない

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

でも兄上は諦めなかった。どんなに冷たくされても

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

なのにあの女は兄上を選ばなかった…

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

兄上は完璧な人だ。そんな人がずっと近くにいたのにどうして好きにならなかった?

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

結局親と同じように平民を選んだ。あんな女に兄上は振り回されていたんだ

伏龍の長

それは確かに憎くなりますよね

伏龍の長

尊敬している兄を振り回し挙句の果てに殺○したなんて…普通にイカれてますよ

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

兄上は何も悪くない!!

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

悪いのは全て…あの女だ

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

絶対にあの女だけは楽にタヒなせてなるものか

伏龍の長

そうッスね…オレらも全力で協力しますよ

伏龍の長

なぁ?お前ら!!!

伏龍のMOB達

はい!!!!!

伏龍の長

オレらは瑛二さんの味方です。必ず勝利しましょう

片桐 瑛二〔かたぎり えいじ〕

あぁ…兄上の為に必ず

復讐してやる

次回:梵天と伏龍

三途春千夜の婚約者

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コメント

5

ユーザー

めちゃくちゃ楽しみにしてました!今回もさいこーです!続きいつでも待ってます🫶🏻︎

ユーザー

めっちゃ楽しみにしてましたー!!!!!!!今回も最高すぎて泣きそうです🥲‎🎀続き楽しみにしてます🥹‪🎀

ユーザー

遅くなり過ぎて申し訳ございません🙇‍♀️ 変なところや誤字がもしあったら本当にすみません💦

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