irxs nmmn 注意 主従関係 宝石要素,暴力表現,年齢操作があります IV+Ⅱ×Ⅴ IV,Ⅴ,Ⅱ→人間 苦手な方、地雷がある方はご注意ください
最初はただの気まぐれだった。
猫を拾ったのは、四年前の冬の日。
何となく家に居たくなくて気分転換の為に外出していただけ。
Ⅱ
暖かい防寒着とマフラーを首に巻いて、街をフラフラと歩いていただけだった。
ピタリと足を留めたのは僕とそう歳が変わらない子供が母親に手を引かれていた時だった。
Ⅱ
ただの野次馬だった。あの子とは何の関係も無いただの野次馬だったんだ。
『不倫で出来た子供』,『望んでいなかった存在』,『本来の家族には不必要な子供』
そんな言葉が母親らしき人物の口から罵声として鼓膜に入る。『ごめんなさい』と必死に謝って母親に縋り付く子供。
『可哀想』と他の野次馬と変わらない言葉を冷たい声で呟く。
呟くと胸の内がチクリと傷んだ。どうして傷んだのか、あの子が気になったのか理由はよく分からない。
妾の子。産まれても誰からも祝福されなかった“可哀想な子供“
母親の罵詈雑言を一斉に浴び、スッと繋いでいた手を離される。『さようなら』と冷たい言葉を言われてから、捨てられた子供。
そんな子供に声をかけたのはきっとただの気まぐれだ。
Ⅱ
Ⅴ
Ⅱ
Ⅴ
Ⅴ
Ⅱ
Ⅱ
くるりと背を向けてその場を去ろうと歩みを進める。
が、ぐっと服の裾を泣きながら掴む子供に引き留められた。
Ⅱ
Ⅴ
出来るだけ怖がらせないように、そっと涙の粒を指で掬う
目を覆う髪を退けると、淀んだ花紺青の瞳と整った奇麗な顔立ちが現れた。
Ⅱ
Ⅴ
手首を掴んで連れて帰ったのはいいけど、耳元で喚くのは面倒
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
捨てられた“可哀想“な仔猫。一度は学校に通っていた幼い子供。
今まで必要とされなかっ多分、出来るだけこの子の意志を優先したい
Ⅴ
Ⅱ
IV
Ⅱ
一応子供の世話はしてるけど…この子とあの子は…性格が違う上に、育った環境も歳も違う。扱いに困る子供
困るけど…一人でも二人でも、子供は子供だ。面倒を見るのは同じでいい。
適度に餌を与えて、大切にしたらそれでいい。
Ⅱ
親の愛情を一心に受けた純粋無垢な子供。穢れていない存在は、穢れている存在からすると真っ直ぐ見ることは難しい。
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
IV
Ⅴ
IV
純粋な子供が時に狂気を持っているということを知るのは数分後。
IV
Ⅱ
Ⅴ
仲良く料理作っとるけど…この子的には遊びにはいるんかな。
疑問に思いながらも具材を切り終え、煮込むまでこの子の“遊び“??に付き合った
IV
Ⅴ
床に滴る血液。指があった箇所に手を当てる。純粋無垢なこの子の瞳からどうしてこうしたかったか想像が出来ない
甘えた声で『ねぇね』と瞳を輝かせながら話す言葉に恐怖を覚えた
IV
IV
応急処置,手当をされずに部屋に戻される
IV
突然の問。子供特有の疑問。どう答えるのが正解なのか分からない。
黙り込んだまま見つめる。『つまらない』たった一言を呟いてその子は淡々と話す
IV
IV
親に愛されて育った。虫を殺したこともない子供。花弁のように薄く脆い心を持っているだけの子供
モルガナイト…淡赤紫色の緑柱石 今の瞳の色に良く似ている宝石
Ⅴ
IV
IV
重い鋸を何とも思わず軽々しく持ちながらジリジリと詰め寄る
IV
壊す前にいつもくる虚無の気持ち。何をしているんだと思う馬鹿馬鹿しい気持ち。
IV
IV
IV
Ⅱ
Ⅱ
メス,鋸,鋏,氷,ブルーシート,水,チェンソー等腕を切り落とす,目を抉る道具を楽しげに床に広げる
IV
Ⅴ
IV
Ⅴ
Ⅴ
つぅと頬を伝う冷や汗。目に当たるメス。麻酔をされず容赦なく目に刃を入れ、慣れない手つきで、目を抉る
目に走る激痛。体から溢れる血液。血腥い香りに気分が悪くなり、その場によこたわる。
IV
Ⅱ
IV
IV
片脚,片腕に当たるチェンソーの刃。小さい体で手脚を抑えて、手脚を切り落とす。
目を抉られた後ということもあって痛みには大分慣れた方。だから手脚に刃を当てられてもあまり痛みを感じなかったのが唯一の救いだ。
縫合,手当を終え、頬に掛かった血液を大雑把に拭い、嬉しそうに口角を上げる
可愛らしいものに対して無意識に攻撃的な衝動を感じる現象にキュートアグレッションという名前がつけられている
どんな感情にも衝動にも“名前“をつけて安心する。
IV
Ⅱ
Ⅱ
Ⅴ
頭を撫でられるだけ。それなのに体が過剰に反応し、強く怯えてしまう。
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
飼い主が出ていった後、血が飛び散って汚れた部屋に横たわって目を閉じ、眠りについた。
Ⅴ
Ⅱ
部屋の血液を綺麗にして、この子が安心して眠れる環境作り。
抉られた目の代わりの杜若色の義眼を入れたタイミングで子供は目を覚ます
Ⅱ
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Ⅱ
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Ⅱ
Ⅴ
Ⅴ
泣きじゃくる子供の首筋に、飾りが少ないチョーカーを取り付ける。何処に行っても見つけやすいように鈴が付いたシンプルなチョーカー。
体を揺らすと軽い鈴の音が鳴る。猫には首輪が定番。だが、普段使いには適していないのでそれならとチョーカーを選んだけど……
Ⅱ
子供に逃げやすいように物を与えることで何故か安心する。
Ⅱ
必要とされないなら僕が必要としてあげるよ。
隣に腰掛けて眠りにつく時も繋いだ手を離せなかった
コメント
2件
めっちゃ好きすぎる...🫶出てきた暴力表現が全部うちの好みすぎてガチ天才すぎ👍続きが楽しみっ!