水美
私はあの時ただただ悲しかったし、犯人を憎んでいました。
水美
本当に思い出すだけでも悲しい...
愛美
そうねぇ
健太
昇、そんな思いで死んだのか...
健太
なんだか同じ男として心が痛む...
水美
先輩は最後に私に映画に行けなくてごめんと言いました。
水美
とてもその言葉が心にしみました。
水美
先輩は最後まで私の事を思っていてくれました。
愛美
みなみちゃん
水美
はい
愛美
昇はきっとまだ天国で貴方の事を思っているわ
愛美
きっとそうよ
水美
...。私も思います。
水美
けれど私、昇先輩じゃなく、私が死にたかったです。
水美
両親のいない私が...
健太
水美ちゃん
健太
必ず水美ちゃんは誰かに必要とされている
健太
だから絶対にそんなこと言っちゃダメ
健太
人の死というものは、悲しいこと
健太
たとえ両親がいなくたって必ず必要とされてる
健太
水美ちゃん分かった?
水美
はい
水美
もう二度とそんな事言いません
健太
うん
愛美
あの...
愛美
水美ちゃんって結婚してないの?
水美
私は
水美
昇先輩一筋なので結婚はしません
愛美
そうなの...
愛美
なんか、迷惑かけちゃってごめんね
水美
いえいえ
水美
私は昇先輩ならなんでも許せますよ
水美
だって...
水美
昇先輩が好きなんですもん