テラーノベル
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俺は普通じゃないのだろうか
そう思った時には
もう遅かった
気付いたのは
直近で言うとほぼ最近
数年前に母さんに癌が見つかった
まもなくして母さんは亡くなった
葬式に行った
その時に分かった
普通じゃないって
全く笑えない状況なのに
何故か笑いが込み上げてきて
笑ってしまった
ちぐさ
母さん…
なんで置いてったの…
一緒に逝こうって
約束したじゃん
父さんも一緒に
3人で一緒に
逝こうって
言ったじゃん
その方が安心するし
楽しいよって
母さん言ってたじゃん
病気では死にたくないなって
笑って言ってたじゃん
ちぐさ
あれ…、?
どうして、俺、…
ちぐさ
今、笑ってるんだろ…、う、?
何も面白くないのに
笑えないのに
笑いがこみ上げてきて…
ちぐさ
笑っちゃう…、ッ
ちぐさ
堪えても
堪えても止まらない
笑いがッ
ちぐさ
ちぐさ
止まらないッ
ちぐさ
ちぐさ
ちぐさ
ちぐさ
ちぐさ
ちぐさ
あの後別室に連れてかれた
ちぐさ
それでも笑いは止まらなかった
きっと
いや、絶対に
父さんに怒られると思ってた
ちぐさ
ちぐさ
父さんは深刻そうで
何処か、寂しそうな…悲しそうな顔をしてた
俺は今でも
あの顔を忘れられない
いや、これから先もずっと
忘れる事はないだろう
ちぐさ
唐突に言われたその単語に
理解が出来なかった
ちぐさ
ちぐさ
コメント
2件
結局、わかって貰えないのが1番大変で辛いんですよねぇ…… お父さんは失笑恐怖症?について知ってるのかな…? 続きめっちゃ楽しみにしてます!
そういう症状があるってことを周りが知らない状況でそうなってしまうのは大変だしつらいですね…、 お父さんはなにか知ってるのかな…、 続き楽しみにしてます!