/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
母
れな、何かネットで注文した？
荷物届いてるんだけど
荷物届いてるんだけど
玲奈
え、知らない
母
でもあなた宛になってるわ
母
とりあえず家に着いたら確認してみて
玲奈
おっけー👌
玲奈
ただいま〜
玲奈
（あ、お母さんの言ってた荷物だ）
玲奈
（送り主…誰これ？）
玲奈
（それよりも中身だよね…）
玲奈
（…クマのぬいぐるみ？）
玲奈
（結構重たいなぁ）
玲奈
（お母さんが帰ってきたら聞いてみよ）
食卓にて
玲奈
そーいえばさっきの荷物、クマのぬいぐるみだったよ
母
あら、いいじゃない
母
で、誰から送られてきたものだったの？
玲奈
それがわかんないんだよねー
玲奈
於愛 出濤なんて名前聞いたことないし
玲奈
てか読み方もわかんない笑
母
でも、クマのぬいぐるみだったらもらっちゃってもいいんじゃない？
玲奈
そうだよね！別に爆弾とか送られてきたわけじゃないし！
玲奈
かわいいから机の横に置いちゃおっかなー！
母
いいんじゃないの？あなたの机、ただでさえ女っ気がないんだから
玲奈
別にいいでしょっ！笑
居候のまさるさん
れなちゃんも17なんだから、もっと女の子らしさがあってもいいと思うんだけどなあ
玲奈
いきなり話に入ってこないでよ！
マニラ
わん！
玲奈
（ふー、明日の宿題済ませてさっさと寝ちゃお）
その時、スマホを見ると達也から電話がかかっていた
玲奈
（こんな時間に電話してくるなんて珍しいな）
玲奈
（私が好きすぎて眠れなくなっちゃったのかな？笑）
玲奈
ほーい、どうしたのー？
達也
いや、なんか電話したくなっちゃって笑
玲奈
そうだと思った！
玲奈
もう、可愛いやつめ！
達也
ところでさ、れなもうすぐ誕生日だったよね？
玲奈
そうそう！3日後！
玲奈
もう18かー
達也
オレよりおばさんだな笑
玲奈
うるさいなあ！3ヶ月しか変わんないでしょ！
達也
でさ、なんか欲しいものとかある？
玲奈
んー、しいて言えばココイッチのポーチが欲しいけど
玲奈
でもそれはお母さんにお願いするから達也は気にしなくていいよ！
達也
そっか
達也
じゃあ今度どっかれなの好きなとこ連れてってあげるよ
玲奈
まじ？ありがとう！
玲奈
やっぱ達也はいい男だねえ〜
達也
ハッハハハハハハ
達也
じゃあまた明日ね
玲奈
うん！おやすみー
達也
おやすみー
次の日
玲奈
おはよー
母
あ…おはよう
玲奈
（？今なんかぎこちなかったような）
母
朝ごはんできてるからさっさと食べちゃいなさい
玲奈
はーい、いただきまーす
玲奈
（やっぱりなんかおかしい）
玲奈
（首元に変な痕があるし、髪も乱れてる）
そうは思うものの、いつもと何ら変わりのない1日の始まりであった
玲奈
じゃあいってきまーす
母
はーい、気をつけるのよー
玲奈
（今も首の痕を必死に隠そうとしてたな…）
玲奈
（しばらく観察してみよう）
数分後
居候のまさるさん
奥さんおはようございます
居候のまさるさん
昨晩の続き…しますか？
その夜
玲奈
（はー、今日も学校疲れたな）
玲奈
（ん？）
玲奈
（クマのぬいぐるみの場所がずれてる…）
玲奈
（昨日は机のライトの下に置いたのに…）
玲奈
（てかこのぬいぐるみって何だ？）
玲奈
（誰から送られてきたかもわかんないものだし）
玲奈
（もしかして盗聴！？）
玲奈
（なんかやけに重たかったし…）
玲奈
（だとしたら知らない人に昨日の電話も聞かれてるかも！）
玲奈
（それで変にキレて襲ってきたりしたら…！）
玲奈は恐ろしくなって、リビングのゴミ箱にぬいぐるみを捨てた
次の日
母
あらあら、あの子ったらこんなところに捨てちゃって
母
物は大切にしなさいっていつも言ってるのに…
その日の夜
玲奈が部屋に入ると…
玲奈
ひっ！
捨てたはずのクマのぬいぐるみが元の場所に戻っていたのだ
そして横にはメモがあった
「物は大切にしなさいっていつも言われてるでしょ。ぬいぐるみにだって命があるんだよ。クマより」
玲奈
なん…で…？
玲奈
お母さん！
母
どうしたの？そんなに慌てて
玲奈
あのぬいぐるみ！なんで戻したの！？
母
だってもったいないじゃない
母
あんな素敵なぬいぐるみ
玲奈
やばいやつかもしれないじゃん！
玲奈
盗聴とかされてたらまずいって！
母
そんなことするわけないじゃない
母
普通のぬいぐるみよ？
玲奈
お母さんもちょっとは心配した方がいいんじゃないの！？
母
もう、玲奈ったら疲れておかしくなっちゃったのかしら？
その言葉に玲奈は言いようのない恐怖を感じて自分の部屋へ戻っていった
玲奈
（お母さん最近なんかおかしいよ）
玲奈
（それもこのぬいぐるみが来てからだ）
玲奈
（…ん？）
カチッ、カチッ…
無機質な音が部屋の中に響いていた
その源は間違いなくあのクマのぬいぐるみであった
玲奈
（やばい！やばいって！）
玲奈
（絶対中になんか入ってんじゃん！）
玲奈
（でももうお母さんにも相談できないし…）
カチッ、カチッ…
玲奈
（え、音が大きくなってる？）
玲奈
（もしかして時限式の爆弾とか…！？）
カチッ、カチッ
玲奈
（やばいやばい！）
玲奈
（どうすればいいんだ？）
ピッ、ピッ
玲奈
（音が変わった！）
玲奈
（そうだ！窓から投げ捨てれば…！）
玲奈
（いやでも近づいた瞬間にドーンだったら…）
ピッ、ピッ
玲奈
やばい！助けて！
その瞬間、
玲奈の視界が弾けた
遠くで時計の0時を伝えるチャイムが聞こえた
一週間前
父
ぬいぐるみのサプライズ？いいじゃないか
母
そう！それで誕生日ちょうどに張り子が爆発するの！
父
なるほどな。で、その中にプレゼントも入れられるってわけか。
母
そうそう。あの子の欲しがってたココイッチのポーチ入れてあげればいいかしらね。
母
差出人は誰にしましょう…
父
適当に「おめでとう」とかでいいんじゃないか？
注意
この物語においてまさるさんは
ストーリーにほぼ関係ありません
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
