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城で謎の轟音が鳴り響きその音は城下町にまで木霊する

ジョニー

今のは?

ヴィゲル

城の方からですね

サヤカ

何かあったみたい

ジョニー

私はこのまま地下に行くが

ジョニー

2人は再び城に行き音の正体を突き止めてくれるか?

ヴィゲル

分かりました

サヤカ

んじゃ行くわよ

ジョニー

ジョニー

妙な胸騒ぎがする…

ジョニー

ウルターニャは無事か……

ヴィゲル

急いで戻ってきましたけど…

サヤカ

入口が人混みでなかなか入れないわね

ヴィゲル

城内を守っていた兵士たちは?

サヤカ

押し寄せる国民たちを抑えてるみたい

ヴィゲル

つまりここからじゃ入れないのか

サヤカ

別のルートを探すしかないわね

ヴィゲル

探すの面倒だからすぐそばの外壁から登らない?

サヤカ

あんた怪盗か盗賊とかだったでしょ?

ヴィゲル

ふつうの魔法使いですね

サヤカ

そういえばそうだったわね…

サヤカ

見た目こそ剣士だけど魔法使いだったわね

ヴィゲル

とりあえず外壁登るとして少し目立たないところから行きましょうか

サヤカ

発言一つ一つが常習犯みたいよあんた…

同時刻ジュエルズの館

アメジスト

アメジスト

!?

アメジスト

ちょっとダイヤ

ダイヤ

どうしたの?

アメジスト

サバクシスの城が謎の爆発を起こした

ダイヤ

なに?

アメジスト

正確に言えばなにか大きな力が加えられて崩れたみたい

ダイヤ

何が起きてるかわかる?

アメジスト

そこまでは分からないけど

アメジスト

可能性としてリルフがとうとう動き出したかも

ダイヤ

私達も動きたいけれど

ダイヤ

今私たちの問題はギルドの奴らよね

アメジスト

そうなんだけど…

アメジスト

1つ問題が出てきてるわ

ダイヤ

それは?

アメジスト

あの城には少なくともウルターニャさんとルビィが居るはず

ダイヤ

てことは…

アメジスト

より私たちの印象が悪くなってくわ

アメジスト

元々私達は盗賊団

アメジスト

その時点で犯罪者には変わりない

アメジスト

だから最悪私たちはどうでもいい

アメジスト

けれどウルターニャさんは違う

アメジスト

彼女は私たち人類の希望

アメジスト

勇者という立場なの

アメジスト

それなのにギルドのヤツらによって悪にとさせられて

アメジスト

その上私達と関係があるという事実が生まれてしまうとなると

アメジスト

ウルターニャさん自身の立場もより悪くなる

ダイヤ

それじゃあ仮にリルフを倒したとしても

ダイヤ

私らと関係が生まれた時点で赤字ってこと?

アメジスト

そうなるわ…

アメジスト

私らと関わること自体ダメなんだけれど

アメジスト

最悪それは公に出なければいい

アメジスト

でもあの爆発のせいで人が集まる

アメジスト

それでルビィとウルターニャさんの姿が民衆の目に映れば…

ダイヤ

完全にギルドのヤツらの後手に回ることになる

アメジスト

それを避けるには野次馬を消すしかない

ダイヤ

みんなに存在が知られなければ問題は無いもんね

アメジスト

とは言っても私達は何も出来ないけれど

ダイヤ

結局は祈るだけか…

ダイヤ

ルビィ…

ダイヤ

上手くやれればいいのだけれど……

ノルン

待ってください!

アメジスト

ノルン?

ノルン

私はウルターニャさんの仲間です

ノルン

皆さんの代わりに私が行きます

ノルン

行って私が全て終わらせます

アメジスト

簡単に言うけど相手は未知

アメジスト

私達ですらどんな奴なのか詳しくはわからないのよ?

ノルン

でも行きます!

ノルン

私はウルターニャさんに助けて貰った

ノルン

だから今度は私が助けたいんです!

アメジスト

………

ダイヤ

彼女の熱意に私たちは勝てないわ

ダイヤ

ここは行かせましょう

アメジスト

仕方ないわね…

アメジスト

なら、そこに立って

ノルン

え?

アメジスト

助けに行くんでしょ?

アメジスト

城まで送ってあげるわよ

ノルン

あ、ありがとうございます!

アメジスト

あの国を救ってやりなさい

サバクシス城内

ルイ

はぁ…はぁ

ルイ

あの轟音は…

ルイ

やはりアイツが目覚めたということで間違いないかな……

ルイ

あの時僕がやれなかったのが悔やまれる…

ルイ

早く玉座の間に行かないと…

玉座の間

ルイ

!!

ルイ

う、ウルターニャさん……

リルフ

おや?

リルフ

この小娘の他に誰が来るかと思えば

リルフ

まさかあなたが1番に来るとは…

ルイ

リルフ……

リルフ

もうあなたは戦える体ではないはずです

リルフ

あの時私がその腕を消し飛ばしたのだから

ルイ

だとしても僕は帰ってきた

ルイ

もう失敗はしない

ルイ

今度こそお前のその魂を僕が奪う

リルフ

義手となりその剣を構えるのがやっとのあなたに私を止める力があると?

ルイ

あぁ…

リルフ

だとしたら心底つまらない冗談ですね

リルフ

利き腕を失ったあなたなんか私の敵ではない

リルフ

それにあの時はもう1人の存在がいてこその私の封印でした

リルフ

あなた一人では何も出来ないのですよ?

ルイ

いつ僕が1人だと言った?

リルフ

なに?

ルイ

もう一度僕に力を貸してください

ルイ

【6代目 サバクシス王】

その言葉と共にルイの背後から人の形をした白い影が生まれる

リルフ

これは……

リルフ

リルフ

ふふっ……

リルフ

死後までも私の邪魔をする気ですか6代目

リルフ

ほんとにおふたりは……

リルフ

私のやりたいことをすべて邪魔するつもりなのですね

リルフ

いいでしょう……

リルフ

ならばこの小娘のように二度と動けぬ体にしてあげましょう

ボロボロになったウルターニャの首を掴みルイの足元にそのからだを投げ渡す

ルイ

ウルターニャさん…

魔王

ぐはっ……

ルイ

まだ息はある…

リルフ

さぁあの時と同じ……

リルフ

いや、本来のシナリオ

リルフ

貴様が死ぬ未来を今ここで実現させようか

ルイ

僕は同じ道を歩まない!

ルイ

必ずお前のその魂を僕が消し飛ばす!

お気の毒ですが魔王は勇者になりました

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コメント

1

ユーザー

ちなみに次回は過去編になりますかね

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