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〇〇

おっ待たせ───!!

〇〇

はいっ美桜ちゃんのミックスサンドとポテトのS!

〇〇

瑞生くんはウルトラバーガーセットだったよね?

〇〇

今 龍我が持ってくるから待っててねっ

板垣瑞生

あれ〜〜〜どーかした?

板垣瑞生

なんかずいぶんご機嫌だね

〇〇

ええっ!?何がァ!?

〇〇

全然 全く フツーフツー

『……だって』

『龍我が』

『あたしの告白のことあんなふうに思っててくれたなんて』

『重たいって迷惑がられても仕方ないくらいなのに』

『優しく「ありがとう」って』

〇〇

(あ………)

〇〇

(うそ 今 照れた?)

〇〇

(…って当たり前かさっきまであんな会話してたんだし)

〇〇

(でも あの龍我があたしに照れるとかっ…)

〇〇

………

『胸の内側がソワソワして』

『くすぐったいようなもどかしい感じ』

『龍我が大好きって 大声で叫んじゃいたい気分だよ』

美桜

……………

〇〇

さーってとぉ

〇〇

午後はどれから攻めましょうか!?

板垣瑞生

半分は乗り尽くしたしねー

美桜

あたしあれ乗りたい

板垣瑞生

シューティングゲームか──いいじゃん

龍我

…お前大丈夫なの?

美桜

大丈夫だってばぁ行こ行こっ

板垣瑞生

ねー〇〇ちゃん勝負しない?

板垣瑞生

俺が勝ったら罰ゲームとして龍我くんの前で最強のヘン顔ね

〇〇

はぁっ!?

『こっ…この男』

『意外といいヤツかと思いきややっぱり人の片想いをからかってる………』

〇〇

イエーイ勝ったー!!

板垣瑞生

え〜〜〜ずりーよ手 出してくんだもん

〇〇

女子にはハンデが必要です〜〜

板垣瑞生

男に勝つ女子はモテないよ─

〇〇

んなっ…

龍我

美桜

『え………』

龍我

やっぱり無理してたんじゃねーか

美桜

…だって…

美桜

あたしに合わせてばっかりだと 龍我くんつまんないかもって…

美桜

大丈夫だから

龍我

薬は?持ってきた?

美桜

カバンのいつものポケットのとこ…

〇〇

…………あ

〇〇

あたし…お薬用の水買ってくるね

板垣瑞生

………

『龍我と美桜ちゃんだけにしかわからない絆を』

『………頭ではわかってたはずなのに不意打ちでつきつけられたみたい』

〇〇

(具合悪いコに嫉妬するなんてすごい やな女…)

『え…』

『龍我?』

〇〇

(やばっ…水持ってくんの遅いから捜しに来ちゃったのかも)

ダダダダダ

ズルッ

男の子

うわっ

ドサドサゴンッ

〇〇

あだっ

〇〇

いたた…

〇〇

だっ大丈夫!?

〇〇

ケガない!?

男の子

(๑o̴̶̷̥᷅﹏o̴̶̷̥᷅๑)

男の子

ごめんなさい─

〇〇

どこも痛いとこない?

〇〇

は───っ良かった…

ダンッ

グイ

〇〇

あっ…

〇〇

龍我

〇〇

ごめんねこれ美桜ちゃんに…

龍我

板垣!

ブンッ

板垣瑞生

おわっ!?

板垣瑞生

たっ

龍我

お前はこっち

〇〇

わっ

『龍我………………?』

救護室

ガシャン

〇〇

(龍我 ずっとだまってる……)

『どうしよ』

『あたしの不注意で世話が2人分になったから』

『不機嫌にさせちゃったかも…』

龍我

………ごめん

龍我

俺もそばにいたのに

〇〇

そんなこと…

『……ふるえてる?』

『指』

『冷た………』

〇〇

龍我

〇〇

あたし そんなにもろくないよ

〇〇

えっ…とつまり

〇〇

昔から風邪とかひかないし人一倍頑丈だし

〇〇

こんくらいのケガ自力で治せるから!

龍我

自力って…無理あるだろ

〇〇

無理なことない

〇〇

そーやって龍我に責任感じさせちゃうほうが やだ

〇〇

あたし龍我が思うほど弱くないから

〇〇

大丈夫だから

〇〇

絶対気にしちゃだめだからね

〇〇

…………あ

〇〇

できた?

〇〇

ありがとー

〇〇

そろそろ戻ろっか!

〇〇

龍我がいないと美桜ちゃん不安だろうし

〇〇

♪♩

〇〇

🎵

〇〇

(先週の遊園地)

〇〇

(なんだかんだですっごい楽しかったな〜〜〜)

〇〇

………

『……でも』

『結局 あの後は美桜ちゃんの体調が戻らなくて解散になっちゃったんだよね』

『今はもう体調は良くなったのかな』

〇〇

(せっかく龍我に会いに来て色々無理もしてたのに)

〇〇

(あたしはそのジャマをしたあげくガンガンペースを上げて…)

龍我

つかさだ(2階から)

板垣瑞生

〇 〇 ちゃーん

板垣瑞生

ギュ

板垣瑞生

なーに1人で百面相してんの?

〇〇

ぬわっ!?

〇〇

瑞生くん!

〇〇

ちょっともー放してよっ

〇〇

あんたにはカンケーないでしょ

板垣瑞生

うわひでーそんなこと言っちゃう?

板垣瑞生

俺ら休日に遊園地で(ダブル)デート(のようなもの)した仲じゃん♡

〇〇

ぎゃ────

タッタッ

板垣瑞生

あ 待ってよ〇〇ちゃー…

グッ

龍我

いい加減にしろよ

板垣瑞生

…いい加減ってなーにが?

龍我

いやがってたじゃねーか

龍我

お前しつこすぎ

板垣瑞生

だって 〇〇ちゃん反応が面白いからついさぁ

龍我

女と遊びたいだけなら ほか当たれって言ってんだよ

板垣瑞生

それなんで君が言うの?

板垣瑞生

龍我くんにとったら〇〇ちゃんて ただの女友達ってだけでしょ

龍我

"友達"に変なのが絡みそうだったら普通止めるだろ

板垣瑞生

……ふーん

板垣瑞生

じゃあもし俺が〇〇ちゃんに本気になったら龍我くん止めないんだ?

板垣瑞生

君さぁ〇〇ちゃんのこと前にフッてんでしょ?

板垣瑞生

「友達だから」とか言いながら こうやって〇〇ちゃんの周りにまで干渉する権利一番なくない?

卑怯だね

〇〇

(本屋でも寄って帰ろうかなー…)

男子

どこ?まだいる?

男子

こっちこっち

男子

すっげー美少女!!

『………え』

『あ──っ』

〇〇

(美桜ちゃん!?なんでっ…)

〇〇

(いや あきらかに龍我に会いに来たじゃん)

〇〇

(…だからってどうにもできないし…)

男子

俺が校舎案内してあげるからついておいでよ〜〜

美桜

ほんとに?

男子

とっておきの場所あるからさぁ

っきぐ

〇〇

わ──っ美桜ちゃん!

〇〇

久しぶりぃっ!!

〇〇

ちょっと美桜ちゃんだめだよ!知らない男子についてっちゃ

美桜

なんであんたにそんな心配されなきゃなんないの?

美桜

あたし龍我くんに会いに来たんだからっ

美桜

放してよ!!

〇〇

………え

『……今』

『首すじに傷跡が───…』

〇〇

ちょ…待って

〇〇

そっち側部活やってて危ないから

美桜

うるさいってば!

〇〇

美桜ちゃ…

美桜

もうついてこないでっ

ドカッ

バンッ

美桜

……龍我くん

美桜

ありがとう

バッ

龍我

〇っ…

龍我

……

『………いや』

『うん…』

『あのボール美桜ちゃんに近かったしさ』

『その上どっちか守れってなったらそりゃ ああいう儚げなコに行くよね』

『……やっぱり』

『元カノには かなわないのかな』

『がんばってもムダなのかな──…』

こんなふうに

思い知りたくなんて なかった

胸が鳴るのは君のせい 佐藤龍我Ver.

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