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カラクリぽいずん

第1話 - カラクリぽいずん

2019年09月21日

#幻想

#魔法

タララッ・ラッタ

ここは"カラクリ"の発達した異世界、ラルラリ

ピヨピヨ！

カノン

んん？はぁわ……

カノン

んん！あ、おはよう、リラ。

リラ

ピヨピヨ！！ピー？？

カノン

ああ、もうこんな時間、叔父様のところへ行くわよ！！準備して！！

リラ

ピィ！

リラは15センチの小さい体から、5メートルの不死鳥に変身した。そうここは異世界、魔法も使えて当然なのだ。

そしてこの少女、カノンは魔法少女。

有名な魔法使いの孫である。

カノン

さあ、行くわよ！ヤアッ！！

リラ

ピーィッ！！！！！！！！

バサァバサァ！！

カノン

リラ、もっとスピード出ない？？

リラ

ピィピィ💦

カノン

…ついた！！

リラ

ピィ…

カノン

叔父様！！来たわよ！！

叔父様

おお、カノン来たか。
よく来たのう。さあ、上がりなさい。

カノン

叔父様、図書室へ行かせて！！

叔父様

おお、また行くのかい？？あそこは広すぎて回れんだろ？？

カノン

ううん、リラがいるから平気よ！

叔父様

んん、最近は何かと物騒な本がターミナルから運ばれてくるんだ。もし危険な本があれば…

カノン

ターミナルから？だってあそこは願望どうりにしか来ないでしょ？？おかしいじゃない。

叔父様

最近新しくメイドをしているカーリアに願望を入れるよう頼んでるからのう…

カノン

ねえお願ーーい！！図書室が好きなのよね、ここの図書室が！！！

叔父様

うぅん、いいだろう。ただし、カーリアと一緒に行ってくれ。

カノン

ありがと叔父様！！！

カーリア

お呼びでしょうか。

叔父様

ああ、カーリア、私の孫が図書室へ行きたいそうだ。一緒に言ってやってくれんか。

カーリア

わかりました。

カーリア

お嬢様、それでは付いてきてください。

カノン

はーい！

カノン

あら、叔父様ったらこんなカラクリ使ってるのね、古臭い。

カーリア

ご主人様はノエルの機種を気に入られております。50年前からのものなのでとても古いです。最近はいろんな機種を紹介しているのですが…。

カノン

へぇ、そうなの。叔父様も曖昧ね、なんだか。

カノン

私はアイルをオススメするわ！！

カーリア

参考にしますね。

カノン

わぁ！！やっぱりここの図書室が一番ね！！！

カノン

何冊あるんだろう？

カーリア

今日ターミナルから来る本をプラスすると.合計で56万冊ですね。

カノン

やー、
多いねぇ！！

カノン

んーどれ読もう！！迷っちゃうね、リラ！！

リラ

ピィ！！

カノン

んー全部読んじゃったしなぁ…あ、ターミナルから本が来た！！

カノン

え？？なにこれ、えっと…「ラルラリの間違い」？？この国に間違いなんてないでしょ？何この本、変なの。

カーリア

お嬢様、叔父様がお呼びです。

カノン

え？私を呼んでるの？？

カーリア

はい。

叔父様

カノン、私はこのことをいうかどうか悩んでいた。

カノン

？？え？

叔父様

カノン、落ち着いて聞いてくれ。

カーリア

…ご主人様…

カノン

え？なんで？どうしたの？？

叔父様

私達魔法使いは、今では通常に生きているだろう？

カノン

うん。

叔父様

昔はそうではなかったんだ。そして、どうして今、こんなに魔法使いが増えたかというと…

カノン

…

叔父様

私達の一族のせいなんだ。

カノン

えっ…

カノン

どういうこと？？こんなにいろんな魔法使いがいるのに、私達だけのせいなの？？

叔父様

そうだ。だから私達の一族は「悪魔の一家」と言われている。

カノン

悪魔の…一家…？？

叔父様

そして、最近は魔法使い達が魔法を使って一般人を傷つける事件が多発している。

叔父様

政府はそれを聞きつけ、魔法使いの原因となった私達「悪魔の一家」をこの世界から消してなかったことにしようとしている。

カノン

え？？ごめんなさい、あの、よくわからなくて…

叔父様

すぐに飲み込めないのも仕方がない。だが、理解してくれるととても有り難い。

カノン

私達の一族が…狙われているのね？？

叔父様

そうだ。

カノン

…。急に言われても、なんかわからない…どう理解していいか…。

叔父様

私は足が弱い。もう127歳だからな。カノンだけでいい。カノンはカーリアと一緒に逃げてくれ。

カノン

そんな…私は…

カーリア

お嬢様…。

リラ

ピィピィピィ…

カノン

リラ…わたし…そんな急すぎる！！

叔父様

これが私からの最後の願いだ。

カノン

叔父様………！！！！

叔父様

……連れて行ってくれ、カーリア。

カーリア

……はい。

カーリア

「クロックス！！」

カノン

キャッ！(ツタの魔法？！こんな魔法、通常の魔法使いじゃ使えないはず…！！)

カノン

待ってカーリア！！もうちょっと待ってよ！！まだちょっとしか今日は叔父様と話してないよ！！待って！

カーリア

仕方ないことです、急ですがご主人様なら大丈夫ですよ。

カノン

なわけないじゃない！！話してない！？なんで！なんで叔父様を置いてくのよ！？

ここはラルラリ。今日も騒がしい国です。続く

カラクリぽいずん

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