st
行ってきます。
「いってらっしゃい」は聞こえてこない。
st
(もう慣れたけど、)
st
学校ズル休みでもしちゃおうかな……
反抗的な事言ってみたかっただけ、そんな勇気は無い。
st
(それで道を外れるのもなんか癪だし……)
st
……あ、(着替え忘れたかも)
俺が教室に入ると30%くらいでバケツの水が降ってくる。だから毎回着替えを持っていく。
st
まぁ、いっか。(サボる理由にはなりそうだし、)
最大の味方は先生だ。先生は虐めの事も陰口の事も対処はしてくれなかったけど、 普通に扱ってはくれた。
st
着いちゃったかぁ……
虐めの件について悩んでるんじゃない。
st
(一週間くらい前だったかな。)
学校につくと思わぬ弊害があった。それは……
mk
あ!stくん!
この王子様の事だ。
st
……おはようございます。mkさん。
mk
ぅもう!敬語辞めてって言ったやろ?
自分の立場を認識していないのか、普通に接してくれと訴える王子。
st
じゃあ、mkちゃん。
mk
ん!おっけぃ!
st
……ねぇ、mkちゃんって王子でしょ?なんで俺なんかに……
mk
ぅちょっ、俺“なんか”って言っちゃあかんよぉ!
st
(はぐらかされたな……)
どうしたものか、この王子に理由も無く話しかけられているのだ。
モブ
あいつ、また王子と……
st
……(視線が痛い……)
mk
ぅほら!教室行かんの?
st
ん?あぁ行くけど……
mk
なぁなぁ、今日は着いて行っていい?
st
ぅえ、……(虐められてる所見られたくないな、)
ただでさえ相手は王子。断るのが苦手な俺は頭を抱えた。
mk
B組やったよな!はよ行こ!
st
んぇ、ちょっと待って!(歩くのはやっ、)
mk
ᕷ(˶❛ᴗ❛˶)ᕷ
st
(結局断れなかった……)
st
(……でもどうしよ、昨日無かったから今日はあるよね……
せめてmkちゃんに当たらないようにしないと……)
せめてmkちゃんに当たらないようにしないと……)
mk
次こっちなん?
st
え、っあぁそうだよ
st
(うわーヤバい。近付いてきた……)
モブ
(お、そろそろ来んじゃん。)
モブ
(合図しよ。)
st
じゃ、ここで別れよっか!
mk
ん?なんでなん?
st
ほら、もう遅いから急がないとじゃない?
mk
俺は遅れても大丈夫よ?
st
(そっかこの人王子だから……)
mk
ガラガラガラ
st
あっ、
モブ
オラッ!(バッシャーンッ!!
st
つッーーッヤバっ!
mk
あ、(ポタポタ
モブ
もー!、かわいそーじゃーんw……え、なんで
mk
……なんこれ。
モブ
お、王子?!、なんで!はァ?!
st
(やばいやばいやばいやばいやばい……)
mk
……なぁ、stくんが俺を帰らせようとしたのってこのせい?
st
!……そうだよ。
mk
……そっか、こっち来てくれん?
mk
ガラガラガラ
st
……。
mk
……今までにもあったって事やんな……。
st
……。
何か思う所があるのか、stくんは黙りだ。
mk
……。ぅもう!なんで言ってくれんかったん?!
st
ぇ、……ぁぁ、
mk
ん?どうしたん?
st
いや、嫌われるかと思った……。
mk
うぇ?!なんでなん?!
st
結局mkちゃんに全部かかっちゃったし、
mk
それは!アイツ奴が悪いんよ!
st
うん……そうだよね。
st
(たしかに、mkちゃん優しいし……なんで阻止してたのかな、)
st
そんなにmkちゃんに嫌われたくなかったのかな(ボソッ
mk
ぅえ?なんか言った?
st
ううん、なんでもないよ、
安心した様子のstくんを見て、胸を撫で下ろす。
mk
んーーーー、
st
どうしたのmkちゃん?
mk
一旦着替え貰ってきてくれん?校長室に置いてもらってるんよ
st
うん、取ってくるね。(流石は王子だな……)
mk
ぅん、ありがとう!
階段に向かって歩いてく(半ば走っていたかもしれない)背中を見て、教室に向き直す。
mk
……。さて、どうしてやろっかな、






