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かえでの妄想吐き溜め場

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かえでの妄想吐き溜め場

10 - 魔法唱「またダメだった」(没ストーリー)

♥

150

2023年03月26日

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⚠︎ちょこっと注意書き⚠︎

本編『魔法使いは何を唱う?』の ネタバレをかなり含みます 何なら最終回前くらいの話です (読んでない方いればそちらから 読んでいただけると嬉しいです) 本編没案なのでオチはありません 本当に誰1人として報われません オチがないので尚更キツいです 流血表現あり、首も切ります 苦手な方は注意してください

以上が大丈夫な方はどうぞ!

〜彼方 side〜

翔太

僕を浄化できるなんて思わないで

真冬

そんなの、やってみなきゃ分からないでしょ?

天月との……闇のトップとの戦い

彼方

(浄化さえできれば、こいつを救えるはず……。)

彼方

(いや、絶対救ってみせる……!)

翔太

……そうだね。2人とも強いもんね。

翔太

ほら、できるならやってみなよ

笑顔を浮かべながらそう言われる

……妙に違和感がある気がするのは、 俺の気のせいか?

彼方

(そういえば、さっき魔法界で見た、あの赤い眼は……何だったんだ?)

彼方

……っ!!

彼方

(まさか……! っいやでも、そんなことあるか……!?)

翔太

僕は逃げも隠れもしないから。やってみなきゃ分からないんでしょ?

真冬

絶対助けるから……!!

彼方

っ! 待て、まふ……

真冬

“浄華・雪月華”っ!!

咄嗟に止めようとしても 俺の声は届かず、桃雪華で天月に 斬りかかったまふまふ

翔太

……バイバイ。

翔太

っ……ありがとう

真冬

えっ……?

剣が当たる直前、ニコリと笑った天月

ザシュッ

翔太

ゔっ……!!

そう小さく声を上げて、 その場にバタリと倒れた

真冬

え……ちょっと、何で……。

真冬

っ!?

彼方

っ……!!

段々と、赤い血溜まりが広がっていく

彼方

(っ……マジかよ……!)

俺の予感は当たってた

こいつは“闇のトップ”だけど、 闇使いではない

彼方

(どういう理由なのかは、分からないけど……。)

彼方

(っ、俺がまふまふを、止められてたら……!)

真冬

な、何で……どういうこと……??

真冬

浄化すれば、助けられるんじゃ……??

真冬

ねぇ、天ちゃん……?

真冬

ねぇっ……!!

力無く、あいつだったモノを ゆらゆらと揺さぶるまふまふ

彼方

っ……ごめん……。

彼方

俺が、もっと早く気づいていれば──

彼方

──っ!?

彼方

は……何だこれ……!?

突然、俺達の足元に 蒼白い魔法陣が現れる

真冬

な、何っ……!?

それは、段々光を増していって……

彼方

──っ!!

ここは……魔法空間……?

ノア

カナタ、どうかしたかい?

彼方

え……?

彼方

あ、いや……何でもないです

今一瞬、妙な感覚が……気のせい?

真冬

こ、ここどこ……!?

突然、背後から聞き慣れた声がする

彼方

……え、まふまふ?

真冬

えっ……そらるさん……?

何でこいつが魔法空間に……??

ノア

おや、カナタの知り合いかい?

彼方

あ、はい。前話した活動の相方で……

3年後

翔太

……僕を浄化できるなんて思わないで

真冬

そんなの、やってみなきゃ分からないでしょ?

天月との……闇のトップとの戦い

彼方

(浄化さえできれば、こいつを救えるはず……。)

彼方

(いや、絶対救ってみせる……!)

本当にそれで、あいつを救えるのか?

彼方

……?

彼方

(何だ、今の感じ……。)

彼方

(っいや、今はそんなことより、あいつの方が大事だ!)

翔太

……そうだね。2人とも強いもんね。

翔太

ほら、できるならやってみなよ

笑顔を浮かべながら、そう言われる

けど、妙に違和感があるような…… 俺の気のせいか?

彼方

(そういえば、さっき魔法界で見たあの赤い眼は……何だったんだ?)

彼方

……っ!!

彼方

(まさか……! っいやでも、そんなことあるか……!?)

翔太

僕は逃げも隠れもしないから。やってみなきゃ分からないんでしょ?

真冬

絶対助けるから……!!

彼方

っ! 待て、まふ……

真冬

“浄華──

彼方

(待ってくれ……!!)

彼方

──っ!?

「バイバイ……ありがとう」

「え……ちょっと、何で……」

段々と、赤い血溜まりが──

「っ……ごめん……」

俺が、もっと早く 気づいていれば──

彼方

(何だ、この記憶……!?)

次々と脳内に流れてくる、 身覚えのある記憶達

彼方

(まさか俺、この時間をループして──)

真冬

──雪月華”っ!!

彼方

っ!!

翔太

ゔっ……!!

天月の小さな悲鳴

真冬

え……ちょっと、何で……

その場で立ち尽くすまふまふ

その足元に広がる、赤い血の池

彼方

(間違いない……全部知ってる……!)

彼方

(っなのに、俺はまた……!)

彼方

また、救えなかった……!

彼方

──っ!!

ここは……魔法空間……?

ノア

カナタ、どうかしたかい?

彼方

え……?

彼方

あ、いや……何でもないです

何でもないはず

彼方

(何でもない、はずなのに……。)

彼方

(何だ、この感覚は……?)

またダメ

これもダメ

どうしたら──

──どうしたら、 あいつを救える??

彼方

待て、まふ……

真冬

“浄華──

彼方

(待ってくれ……!!)

彼方

──っ!?

彼方

(この、記憶は……?)

俺は、何回もこの時間を繰り返して

それでも、天月を救えなかった

まふまふのことを、止められなかった

……どう足掻いても、無理だった

彼方

(……まだ、方法はある。)

彼方

(何をしても、まふまふを止められなくて、結局俺は天月を死なせて……。)

彼方

(っ……それなら、いっそ……!!)

真冬

──雪月華”っ!!

彼方

っ!!

考えながらも体は動いていて、 俺は天月の前に立ちはだかっていた

真冬

っ!? そらるさ──

ザシュッ

彼方

ぐっ……!!

翔太

なっ……!?

真冬

は……ちょっと、何で……!?

勢いの乗ったまふまふの攻撃

例え俺が間に入っても、その勢いを 止めることはできなかったらしい

彼方

っ……

身体がぐらりと傾いて、 背後にいる天月の方へ倒れる

彼方

っ……あま、つき……

翔太

な……なんで、なんで僕を庇ったんですか!? 僕は闇使いですよ!? それにっ……!!

彼方

……俺は、全部知ってる、から……っ……

翔太

……!!

翔太

全部知ってるって……僕は、存在しちゃいけないのに……!

彼方

……

悔いはない

きっと、これが最善の選択だったんだ

彼方

(……これしか、思いつかなかったんだ……。)

彼方

(ごめんな、まふまふ……俺のことを、殺させて……)

翔太

そらるさん……?

彼方

…………

翔太

っ……。

翔太

ごめん……ごめんなさいっ……

こうなったのは……全部、僕のせいだ

翔太

(だから、生きるのは嫌なんだっ……)

……違う

僕に、勇気が足りなかったから

この世界が嫌なら……

翔太

……まふ君、これ借りるね

真冬

……

放心状態でその場にへたり込んで いるまふ君から、桃雪華を借りる

翔太

(初めから、こうしていれば良かったんだ)

翔太

ごめん、まふ君、そらるさん

真っ赤に染まった桃雪華を、 自分の首に充てがう

真冬

……?

真冬

……え? 天ちゃ……

翔太

……さよなら

ザシュッ

真冬

──っ!?

僕が、そらるさんを殺した??

それに、天ちゃんまで……

真冬

は、はは……何それ……??

真冬

……ぁ、ああ、ああぁっ……。

2人とも、待ってよ、 僕だけ置いていかないで……

僕も、すぐそっちに──

真冬

あ゙あ゙あ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙あ゙あ゙っ!!!!!

ザシュッ

彼方

──っ!!

ここは……魔法空間……?

ノア

カナタ、どうかしたかい?

彼方

え……?

彼方

あ、いや……。

彼方

……何でもないです

3年後

彼方

待て、まふ……

真冬

“浄華──

彼方

(待って……!!)

彼方

──っ!?

彼方

(この記憶……)

俺は、天月を救うために 何回もループして……

彼方

(まふまふから天月を守っても、またループを……??)

真冬

──雪月華”っ!!

彼方

っ!!

彼方

(ダメだ、まふまふ……!!)

翔太

ゔっ……!

何もすることができず、 “いつも通り”、天月が殺されてしまう

真冬

え……ちょっと、何で……

また、ダメだった

彼方

……んで……!

真冬

……? そらるさん……?

彼方

何でいっつもこうなるんだよ……!

彼方

何で? 何がダメだった?? 俺はどうすればよかった!?

真冬

そ、そらるさ……

彼方

何回繰り返しても結局何も変わらない!! 死んだって同じ!!

彼方

何でだよ!? どうすりゃいいんだよ!?

真冬

ちょっと、落ち着いて……!

彼方

うるさい!!

真冬

っ……!?

彼方

大体、元々はお前のっ──!!

彼方

……っ……!

彼方

っ……お前の、せいで……!

真冬

え……?

真冬

(僕の、せい……?)

彼方

っ、どうせ今回も戻るんだろ、いつもと同じ結末なんだろ!?

彼方

ならもういいよ!!

彼方

どうせ戻るんだから……っ……一回くらい、堕ちたって……!!

真冬

っ!?

真冬

そらるさん待って!! 闇堕ちなんて……!!

彼方

……ごめん、まふまふ。お前のせいなんて言って。

彼方

本当は、誰も悪くないんだよな。

彼方

っ……けど……だからもう、限界なんだよ……。

彼方

ずっと、同じことを繰り返してきたんだ。

彼方

何回もあの空間でお前と出会って、何回も天月と戦ってきた。

彼方

けど、結果待ってるのは、いつも同じ終わり。

彼方

一回死んだこともある。だけど何も変わらなかった。

彼方

……こうしてまた、ここに戻ってきた。

彼方

っ……疲れたんだよ、もう

真冬

っ……!

彼方

許せとは言わない。ただ、一回だけでいい。一回だけで、いいからっ……。

彼方

──もう、楽にさせて?

嗚呼──

また、ダメだった

彼方

──っ!!

ここは……魔法空間……?

ノア

カナタ、どうかしたかい?

彼方

え……?

彼方

あ、いえ……

彼方

……何でもないです

かえで

かえでです

かえで

おはようございます←(AM10:40)

かえで

えー、まずは一言……

かえで

ここまで読むのお疲れ様でした

かえで

まさかの約300タップ、しかもなんと27シーン…w

かえで

さらに内容もエグいときた…()

かえで

最初の注意書きにも書いた通り、これはまほうた第1章の最終局面での話ですね

かえで

かなり内容考えたけど、結局没になったものです

かえで

そりゃあ、こんな救いのない話になれば没になるよねっていう…()

かえで

パラレルワールドとしても存在していてほしくない話です…w

かえで

ここで、改めてこの話の説明なんですけど、

かえで

ざっくり言うと、そらるさんが同じ時間軸をループすると言うものになります

かえで

それも、記憶を全て消されて、それが戻るのはまふ君が“浄華”を発動する直前

かえで

ループの目的は天ちゃんを救うことで、ループしている原因は不明です

かえで

ループしている原因は不明なんです(←大事なことだから2回言う)

かえで

つまり根本的なとこ何も考えてないんですよ←

かえで

1周目は何もできずにループ開始

かえで

以降は記憶が戻っても何もできずループを何度か繰り返します

かえで

そして何度目かのループでは、そらるさんが天ちゃんの盾になって、自分が死んでしまいます

かえで

けど、それを見た天ちゃんが桃雪華で首切り自殺、まふ君も発狂して後追い、からのループ発生

かえで

次の時間軸では、とうとうそらるさんが自暴自棄になり闇堕ち、それでも尚ループは続く…

かえで

…と、バッドエンド回避がほぼ不可能な条件でループを続けさせられるっていう地獄のような話でした

かえで

ちなみにこれは、闇堕ちしかけのそらるさんです↓

かえで

水属性なので、眼が青くなりかけています

かえで

ほんとにごめんよそらるさん…←

かえで

流石に少しくらい救いの糸口を残すべきだった…

かえで

この話の天ちゃんは、本編と違って殺してもらいたい願望が強めなので、浄化技を打たせるように自ら仕向けようとしてるんですよ

かえで

それで尚更、こんなに救いのない話になったんですよね…

かえで

このそらるさんがいつか報われることを祈ります…←おい駄作者

かえで

というわけで、今回は以上になります

かえで

おつえで!
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