おれ
おれ
おれ
おれ
おれ
おれ
おれ
おれ
おれ
アルバーン
少し息を整える。
やっぱり少し不安だ。
だって今までずっと好き''だった''人。
本当に僕の心は彼から離れているのだろうか。
さっきのお風呂での冷静さは失われていた。
ガチャ
アルバーン
サニー
あぁ、
アルバーン
僕の声は震えていない。
サニー
アルバーン
お風呂入ってもいい?
なぁんだ。
サニー
アルバーン
本当に僕の心は
どこかへ行っちゃったみたいだ
サニー
サニー
サニー
''ただの弟''
そうアルバーンは言った。
そう、本当はそう思わなきゃいけないのに。
アルバーンの勘違いに気づかせてあげないといけないのに。
あの時の…あの時見てしまったアルバーンの顔が頭から離れなくて。
綺麗で、無邪気で可愛くて。
君が欲しくなってしまう。
そう思ってしまっているのは、俺の勘違いなのだろうか。
サニー
サニー
サニー
見せないで欲しい…
ガチャ
サニー
そう思ったけど、
アルバーン
サニー
帰ってきた君が俺を見る目は、なんだか、なんだか、
アルバーン
サニー
俺の事なんか本当は見えていないような、
俺への感情がひとつも無くなってしまったような、
透き通った目だった。
ポチャン
本日2回目のお風呂。
アルバーン
今までずっと抱えていた思いが無くなったからだろうか。
体がとても軽く感じた。
アルバーン
さっきのお風呂では感じなかった温かさが僕の体を包み込む。
仰向けになってお湯の中に潜り込む。
手だけを天井に伸ばして、上を見た。
アルバーン
僕はもう一度目をつぶった。
アルバーン
アルバーン
まだ僕に死は早いみたいだ。
まぁ死ぬつもりなんて更々ないんだけど。
アルバーン
サニー
アルバーン
サニー
アルバーン
アルバーン
サニー
アルバーン
パタン
サニー
やっぱりアルバーンがいつもと違う。
今までなら俺が何か考え事をしていたりするときは、すぐに気がついて駆け寄ってくれていた。
だけど今日のアルバーンは、俺の事なんて見ないでバニラアイスに一直線。
どうしよう、今更好きだって気づくなんて。
サニー
まだ間に合うだろうか。
俺は、君の目に
もう一度映ることが出来るだろうか。
君に愛おしそうに見つめてもらうことが出来るだろうか。
いや、大丈夫なはずだ。
だってアルバーンは好きって言ってくれた。
今日の目だって、俺の勘違いのはずだから。
だから早く
サニー