自分の部屋から、リビングに行くと
部屋中甘い匂いに包まれていた
yan
俺の言葉が耳に入ったのか
ソファに座ってスマホをいじっていたjpが振り向く
jp
jp
そう、バレンタイン
krptでは、毎年恒例
バレンタインの日に、女子が男子にチョコをあげる
…いや、あげるというか…みんなで食べるというか…
…まぁ、そのおかげで、毎年チョコが0になってしまうことを、回避できている
yan
ur
et
そう言って、etさんがurにデコピンをする
yan
ur
ur
na
jp
yan
jp
耳元で大声を出され、はっと我に返る
yan
jp
jp
yan
目を逸らした先には
etさん
耳に髪をかけて
シフォンケーキに上から粉砂糖をかける
その仕草が
その全てが
俺の目には色っぽく見えて
yan
jp
rn
rn
et
na
na
na
naさんの声で
男子たちが一斉にリビングに集まる
みんな本気だ
yan
机の上に、種類ごとに1つの大きな皿が置いてあって
その皿の上に、たくさんのチョコが並べられている
チョコを分けられていないから
俺たちのシェアハウスでのバレンタインでは
チョコの取り合いが始まる
なんか、女子が袋に入れるのが面倒くさいとかなんとか…
na
jp
na
naさんが呆れた表情を浮かべる
na
naさんの声を合図に
俺は目の前にあったチョコを手に取る
rn
rn
yan
美味しい
美味しいんだけど
好きな子からのチョコが
確実に食べれるってわけじゃない
わからない
好きな人がどれを作ったか
どんな気持ちで作ったのか
誰のことを想って作ったのかも
yan
好きな人から貰えないよりは
少しでも、好きな人の手作りを食べれる可能性があった方がいい
いいんだけど
貰いたいなって
諦めきれなくて
yan
yan
机の上に並べてあるチョコを全て見ても
シフォンケーキは見当たらない
yan
自分用で作った??
そっか、etさんチョコ好きだもんね
なら…ありえる??
yan
ur
ur
yan
はっと我に返って、urにそう叫ぶ
駄目だ、俺
なに考えてんだ
チョコを全て食べきり
みんなが部屋に戻ってった後
俺はスマホを眺めている
yan
誰もいないリビングで
シーンと静かに過ごしていると
リビングに繋がる扉が開かれ
誰かが俺に話しかける
et
yan
相手は、俺がひっそりと想いを寄せてる人で
緊張して、声が思わず上擦る
yan
et
少し赤く染まった頬
いつもとは、全く違う雰囲気
yan
勇気を出して、そう伝える
et
俺の隣に腰を掛けたetさんは
また話し始める
et
et
et
etさんが後ろに隠されてたシフォンケーキを差し出す
et
et
et
たまたま
yan
たまたま、ここにいたのが俺ってだけで
et
yan
et
etさんが優しく笑ってくれて
その笑顔に心を鷲掴みされて
yan
yan
俺も自然と笑みがこぼれる
et
yan
et
et
et
残すわけがない
好きな人からもらったチョコを
たまたま、チョコが余っただけで
たまたま、ここにいたのが俺ってだけで
たまたま、余ったチョコを使ったのがetさんだっただけで
でも
たまたまでいいんだ
yan
et
et
袋を開けて、シフォンケーキを一口食べる
yan
yan
et
yan
初めて見た
照れてて、甘い笑顔
可愛い
と、また心を奪われて
どうか、まだこの時間が続いたままで
どうか、まだ二人きりのままで
na
jp
ドアに耳を当てて
二人の会話を盗み聞きする
na
jp
チョコを食べ終わった後
naさんに呼び止められて
今に至る
na
na
jp
na
jp
na
naさんに注意されて
また小声に戻す
jp
na
チラッと俺を見て、ニコッと微笑む
na
na
jp
na
na
驚いた表情で聞いてくる
jp
jp
jp
jp
na
naさんが幸せそうな顔を浮かべて
扉から耳を離す
na
ふふっと笑って、
また扉に耳を当てる
jp
jp
コメント
6件
最高すぎるー!!!!!!!!!! あと400人おめでとうございます!!🎉🎉🎉流石すぎますわやっぱり😭✨️ これからも尊敬し続けます✨ 頑張ってください!!!