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1 - 私は、美空と申します。

2023年05月05日

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私は、美空と申します。

これは、大正時代のお話

この時代は書き物をする者が 大勢いました。

私の亭主もその1人でした。

私が18の時。

ボロボロの学生服を着て、 橋の上に立ち

消えてしまいたいと願った時、

現れたのが亭主でした。

何も言わず、私の手を引っ張りどこかへ歩きます。

正直、このおじさん急に手を引っ張ってどうしたのかなと少し怖かった。

私は飛び降りようとしてました。

なのに急に手を引っ張られて かなりパニックになっていたと思います

着いた先は、小さなお屋敷でした

美空

え、あの!

美空

私をどうするんですか

男性

どうもしないよ

男性

とりあえずあがりなさい

美空

え、

男性

大丈夫だ

男性

ここは僕1人だけで住んでいる

美空

わかりました、、

彼はこの家で書き物をしていると話してくれました。

男性

話したくなかったら話さなくていい

男性

出ていきたかったら出ていけばいい

男性

君の好きなようにしなさい

美空

あの、なぜ私をここへ?

彼は数秒黙り

男性

私の書き物を手伝ってくれないか?

きっと今ここを出たら また同じことの繰り返し、、

男性

私は部屋に戻る

男性

そこに布団があるから

美空

あの!!

美空

一生懸命頑張りますので、!

美空

ここにいてもいいですか?

男性

好きにしなさい

そう言って少し微笑んだ彼の顔は、 とても優しくて安心できた。

その日から私は、

料理を作ったり、ちょっとした アドバイスをして過しました。

彼の名前は、義雄さんといい 早くに奥さんを亡くしたそうです。

時は早いもので2年の月日が経ちました

義雄

美空、少しいいか

美空

はい、義雄さま。

美空

なんですか?

義雄

君は字を読めるか?

美空

いえ、読めません

義雄

では僕から話そう

義雄

今日、手紙が届いた

美空

手紙、?

美空

めずらしいですね

義雄

戦争に呼ばれた。

美空

戦争、?

美空

なぜ義雄さまが?

義雄

まだ若いって言われてしまってね。

美空

いつなんですか?

義雄

再来月に迎えがくる

美空

再来月、、

義雄

大丈夫だ。

義雄

私がいなくなったら

義雄

君の好きなようにしなさい

美空

私は、

美空

私は、義雄さまのお帰りを待ちます

美空

今まで通り義雄さまのお力になります

義雄さまは少し考えて

義雄

好きなようにしなさい

そう言ってくれました

桜が満開になった頃、

義雄さまは迎えのものと共に 出ていきました

美空

義雄さま、

義雄

美空。

義雄

僕の帰りを待っていてくれるかい?

美空

もちろんです!

美空

勉強して、手紙を送ります!

美空

義雄さま、どうかご無事で、、

義雄

ありがとう

義雄

行ってくるよ。

美空

いってらっしゃいませ

その日から私は

隣のおばあちゃんに文字を教えてもらい ました。

ラジオで毎日流れてくる天皇陛下の お声。

日本は絶対勝つ、日本は絶対勝つ

義雄さま、頑張っていらっしゃるのね

そんなことを思いながら昼寝をしてしまった

ここはどこだろう。

草むらを進み、だんだん光が強くなってくる

目の前には砂浜と海

そして軍人が1人。

美空

あの、すみません

軍人が振り返る

美空

よ、義雄さま!?

義雄

あぁ、美空か。

義雄

なぜここにいる

美空

私にもわからないんです

美空

気づいたらここにいて、!

義雄

会えて嬉しいよ、美空。

義雄

毎月手紙を送ってくれてありがとう

義雄

美空はとても字が綺麗だ。

美空

ほんとですか!勉強してよかったです

美空

ご近所の方も元気ですよ!

義雄さまは少し痩せていたけど、

元気そうに笑ってくれてよかった

美空

他の方はどこにいるんですか?

義雄

先にいってしまったんだ

美空

それじゃあ、早く行かないとですね!

美空

義雄さま、?

義雄

全員死んだんだ

義雄

僕を置いていってしまったんだよ

義雄

みんなが死んでからここが本当に地獄になってしまった

美空

義雄さま、、

美空

私は義雄さまの帰りを待っています

美空

何ヶ月経っても何年経っても

美空

どんな姿になっても私は!

美空

義雄さまの帰りを待っています

美空

どうか、無事に帰ってきてください

風と波の音がすぐに私の声を消した

美空

好きです。

美空

私、義雄さまが好きです!

美空

たとえ戦争でたくさんの人が亡くなって
義雄様が1人帰ってきたことによってみんなに責められても、

美空

私は義雄さまから離れません!

美空

私が義雄さまを支えます

美空

だから、どうか!

美空

あなたの帰りを待っている人がいるこ
とを、忘れないでください

義雄

また会えることを願っているよ

義雄

本当にありがとう

義雄

美空、これからも僕の書き物を
1番最初に読んでくれるかい?

美空

もちろんです!

義雄

ありがとう

義雄

それじゃあ、行ってくるね。

美空

はい、お待ちしております!

夢とは思えない夢でした

数ヶ月後、義雄さまは 無事に戻ってきました。

利き手に重度の火傷を負い、 書き物ができない状態になってしまいました。

義雄

美空、僕の代わりに書き物を1つ

義雄

書いてくれないかい?

美空

もちろんです

義雄

美空が書きたいものを書いてくれて
構わない。お願いするよ

美空

はい!

私は美空と申します。

これは私が初めて書いた 少し不思議なお話です。

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