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待ってました!!!✨ まさかの生々しい回連続2回とは、、、 こんなに明るい子でも、聞いてて眉を顰めてしまうほどの過去があるとは、、、人肉食べるシーンで、謎に想像力の良い頭のせいで口の中が変な感じになりました() でも本当に話凝ってて凄いと思います!! 次回もとても楽しみです!投稿お疲れ様です!🍵
もう語彙力の塊や…… 俺はグロくしちゃったから仲間っちゃ仲間よ☆大丈夫大丈夫。俺なんて自分のキャラ○しちゃったから☆ でも、本当に辛い。現実でありそうな話で泣けてくる😭
読んで下さりありがとうございます。作者のぬんです。 今回は灯ちゃんの過去です。 前回に引き続き生々しくなりましたね…でも、後悔はしてません。 灯ちゃんは食べすぎてしまう摂食障害や残してはいけないという強迫観念がある子という設定です。 まぁ…はい…辛いですね。 次回もお楽しみに〜
私はいつも空腹に悶えていた
酷く狭い部屋に親子3人がギュウギュウ詰め
ママ
アタシ
パパ
パパの安月給は到底家族を養えるものではなかったが、アタシ達は生きていた
幼い身体に栄養を送らせようと両親はアタシに出来るだけ食べさせた
貧しくとも、家庭が豊かならそれで充分
アタシ
アタシ
そう、思っていた
アタシは勉強が大嫌い
ママとパパは勉強しないと社長になれないって言ってたけど、アタシならなれる
アタシ
そんなアタシが学校に行く理由
アタシ
たくさんたくさん食べれておかわり出来る、給食の為だけにここに居る
友達
アタシ
友達
アタシ
友達
だって食べなきゃお腹空いちゃうから
ママとパパが食べれないから
アタシ
友達
アタシは我慢できる子だから
手を洗う為に廊下を駆ければ、友達の声が後ろから聞こえてくる
友達
アタシ
アタシは渋々走るのをやめた
友達
友達
何だか難しい質問をされてしまったようだ。普段使わない頭を捻ってみる
アタシ
友達
食べなきゃと思う理由
アタシ
アタシ
ママは貧困故に食べ物が少ない食卓でアタシに言い聞かせるように言っていた
それこそ、まるで洗脳みたいに
アタシ
アタシ
友達
アタシ
強迫観念とやらは良く分からないけど、友達が言うなら恐らくそうなんだろう
友達
アタシ
アタシ
その時の友達の瞳にはアタシに対する憐れみが映っているような気がした
お楽しみの給食
アタシ
アタシは食べ物への感謝という儀式的で日常的な動作を行っていた
今日は皆大好きカレーライス
アタシ
おかわり戦争は激化するだろう
さっさと胃に掻き込んで、もっともっと配膳用のお鍋が空っぽになるくらいに
アタシ
友達
アタシはステップを踏むような足で、変わらぬ教室の床を踏みしめた
相変わらず狭い我が家…いやアパートではママが疲れたように座り込んでいた
アタシ
ママ
アタシ
いつもより疲れていて、様子がおかしいママに幼いながら疑問を浮かべる
ママ
アタシ
ママ
ママはアタシに聴こえるか聴こえないかの声量でボソボソと何か喋っていた
ママ
アタシ
ママ
何処か複雑そうなママの表情の意味なんて、その時のアタシには一切分からない
アタシ
ママ
アタシにとってママの妹は良い人だ
ママ
アタシ
ママ
パパとママの妹が仲良しなのは悪い事なのか?ママは仲良しの友達が嫌いなのか?
アタシ
ママ
アタシ
アタシには何一つ理解出来ない
ママ
アタシ
ママ
アタシ
ママが勇気を出せるようにアタシは応援した
アタシ
ママ
ママの勇気の悍ましさを知らずに
アタシはママに応接間って呼ばれる部屋へ手を引いて連れられる
ママ
アタシ
ママ
アタシ
深刻そうなママの表情は覚悟を示す
ママ
ママ
アタシ
アタシ
アタシは宿題をやらなくて良いと言う甘言に踊らされて、あっさり頷いた
ママ
アタシ
無知なアタシは待った
特にやることの無いアタシがぼんやりと座ったり、歩いたりしていると来客が訪れる
ママの妹
パパ
ママの妹
なんとママの妹とパパであった
声が聞こえた瞬間、飛び出そうとしたけれどママの忠告を思い出して留まる
ママの妹
パパ
ママの妹
娯楽なんて無いような家で楽しむとは何なのかアタシは疑問に思いながら聞いていた
ママの妹
ママの妹
玄関から聴こえる、声
ママの妹から、普段聞かないようなゆっくりとした何処か甘ったるい声が聞こえる
パパ
ママの妹
パパ
パパからも聞かないような声が聴こえて、まるで他人が家に侵入しているようで
アタシは恐怖に震えた
パパはドアを開けて、応接間の隣のパパの寝室へママの妹と入っていくのが伝わる
何故か急に悪寒が走った
ママの妹
パパ
ママの妹
嫌な生々しさと冷や汗が身体にじっとりと纏わりついて、離れてくれない
ママの妹
パパ
安物のベットの音が薄い壁を通り抜けてアタシの耳にとめどなく入り込む
耳を切り落としたかった
ママ
ママの妹
パパ
今まで一度も聞いたこと無い、恐ろしいママの声が隣の部屋で響き渡る
ママの妹とパパの驚愕の声が溢れた
ママ
パパ
ママの妹
ママ
ママ
赤の他人ならどれ程良かっただろう。いくら能天気なアタシでも分かるものは分かってしまう
ママの妹
パパ
情けないほど震えた声が馬鹿馬鹿しく思えた。きっとママも同じだったのだろう
パパ
ママ
ママの妹
ママ
隣室だから、顔は見えないけれど般若の顔をしているに違いない
ママ
絶叫のようなママの声
ママの妹
パパ
そして鳴り響く二人分の断末魔
グチャ!グシャ!ブシャ!グチョ……グチ…
ママ
大きな大きな肉を切り裂くような音と何かが滴るような音が、ママの虚ろな独り言が
アタシの中で木霊する
ママ
ママは完全に壊れた
アタシはただただ恐怖に震えて目に溜まった液体を流すだけで、何も出来ない
もう何も分かりたくはなかった
脳が理解を拒んで、放心する
ママが怖い
アタシ
うまく機能しない頭はぐるぐるしていて、何だか気分が悪くてしかたがない
ママ
生きてるのに生気のない声がアタシを呼ぶ
アタシ
ママ
やけにゆっくりで抑揚のない声
もしかしてママがさっき言っていた「ご飯になりなさい」って…そのままの意味…?
アタシは震える手で扉を開けた
ジュー…と何かのお肉が焼ける音と、嗅いだこともない異臭が部屋に満ちる
ママ
真っ赤なママは笑っていた
ママ
アタシ
ママ
想像はある程度出来ていたが、目の前の焼けた肉が人肉であると改めて認識する
ママ
アタシ
ママ
アタシは恐る恐る、愛していた者達を食した
味は…今まで食べたことない味だ。牛肉みたいな…ちょっと違うような…そんな、味
食感は焼いたのもあってか少し硬めだ。でも食べれない程ではないと思う
ママ
アタシ
ママ
ママはアタシが食べている間でもジャンジャン肉料理を並べてくる
ママ
あまりにも清々しくて悍ましい、笑み
アタシはママからも現実からも目を逸らした
ママ
ママ
アタシ
人二人分の肉は相当な量だ。到底一人で食べ切れる訳がないパパとママの妹
ママ
アタシ
アタシは逆らえなかった。次は自分が食卓に並ぶことを酷く恐れて、怯えて
アタシは偽りの愛を食べ尽くした
狂った時間はあっという間に結末を迎えた
窓にへばりついた血痕を見た人が警察を呼んで…ちょうど食べ終わった時だったろうか
ママは連れて行かれて死んだ
アタシ
アタシは親戚にたらい回しにされた
慣れない施設、沸かない食欲
でも、食べ物が出てくれば否が応でも口にしてしまうのは容易に想像できる
アタシ
愛を食べてしまったアタシに食べられないものは、とっくに無くなってしまった
見たくない目の前の食べ物を見つめる
アタシ
アタシは喰らい尽くす
あの日までの幸せも、手繰り寄せたこの結末も、受け入れられないこの現実も全て