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七夕未満な恋物語

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七夕未満な恋物語

5 - 第5話 購買探して三千里

♥

5

2024年11月23日

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キーンコーンカーンコーン

クラス担任

皆さん、おはようございます。

クラス担任

今日は予告していたように、

クラス担任

転校生を紹介します。

クラス担任

織姫さん、こちらへどうぞ

織姫 琴

は、はい…!

織姫 琴

私、織姫 琴といいます!
よ、よろしくお願いします!

クラス担任

織姫さんは、昔こちらに住んでいたそうです。

クラス担任

きっと緊張もしてると思います。

クラス担任

なので、知っている人がいれば是非声をかけてあげてください。

すみちゃん

先生〜

クラス担任

なんですか?

すみちゃん

織姫さんに質問してもいいっすかー?

クラス担任

はい。構いませんよ

すみちゃん

織姫さん、どこ小だったの?

織姫 琴

あ、えと、棚羽田小学校です!

すみちゃん

あ、たな小?ならこのクラスにも結構いんじゃん

すみちゃん

アタシもそうだし

すみちゃん

よろしくね〜

織姫 琴

は、はい!お願いします!

クラス担任

他に質問ある人はいますか?

白鳥 大将(おおしょう)

はい。先生

クラス担任

白鳥君どうぞ。

白鳥 大将(おおしょう)

織姫さんは今お付き合いしてる人とかいるんですか?

織姫 琴

💢💢💢

男子生徒A

おお!お前気ぃきくじゃん!

織姫 琴

(余計なことを…💢💢)

織姫 琴

そ、そうですね
いませんね今のところ

男子生徒A

おぉー!

男子生徒B

ひゅーひゅー

織姫 琴

(は、恥ずかしい…消えたい…)

男子生徒A

じゃーあー好きなタイプは…

すみちゃん

おい、いい加減に…

ダンッッ!!!!!

大将が机を思いっきり叩いて 立ち上がった。

白鳥 大将(おおしょう)

なら、俺は彼氏に立候補する。よろしくな。

そして、ドカリと椅子に座ってしまった。

男子生徒A

え〜
あいつやるじゃ〜ん

男子生徒B

すっげぇ公開告白だ

ざわざわ…

すみちゃん

今日、白鳥どうした?
テンション上がってんのか?

クラス担任

はい、というわけで質問コーナーは終了です。

クラス担任

織姫さんの席は、一番後ろの…

クラス担任

あー、あちらの2人の真ん中ですね…

白鳥 大将(おおしょう)

こっちだ琴。隣だな。

織姫 琴

(よくもぬけぬけと💢)

すみちゃん

アタシからも、改めてよろしく。
初日から大変だね、アンタ

織姫 琴

よろしくね!
ほんと…かなり迷惑かも

織姫 琴

あれ…?

すみちゃん

ん?どうした?

織姫 琴

あ、いや…

織姫 琴

(この子、すみちゃんに似てる気がする…)

そして、昼休み

織姫 琴

あの…お名前聞いてもいい?

すみちゃん

あー、アタシは
「水瓶 澄美(みずがめ すみ)」

すみちゃん

呼び方は何でもいいよ

織姫 琴

(やっぱり、すみちゃんと同じ名前だ!
でも間違ってたらどうしよう…)

白鳥 大将(おおしょう)

って、今更名前聞くのか?

白鳥 大将(おおしょう)

俺達小5のころ同じクラスだったろ?

白鳥 大将(おおしょう)

お前ら仲良かったよな?

織姫 琴

あ!そ、そう!やっぱりそうだよね!

織姫 琴

すみちゃん!琴!覚えてない?

すみちゃん

あー!そうだ!琴!

すみちゃん

そういや、アンタ急にいなくなったから連絡も取れないし

すみちゃん

久しぶりじゃん!

織姫 琴

久しぶり!

織姫 琴

ごめんね、家の都合で挨拶も出来ずにいなくなっちゃって

すみちゃん

あー!そんなん、いいっていいって

織姫 琴

(すみちゃん、雰囲気かわったな…)

織姫 琴

(でも良かった!仲良くしてくれそう!)

織姫 琴

すみちゃん、よかったら一緒にお昼ごはん…

女子生徒A

すーみー購買いくぞー

すみちゃん

あー!ごめんちょっと待ってて〜

すみちゃん

いっつもアイツらと食べてんだ!よかったら琴も来る?

織姫 琴

あ…お友達さえよければ…

すみちゃん

わかった!

すみちゃん

ねー!
琴も一緒にいいー?

女子生徒A

琴ー?あー転校生?

女子生徒B

まー、別にいいけど…

織姫 琴

あ、よ…よろしくお願いし…

女子生徒A

え、つかさ!すみ聞いてよー!
昨日彼氏がさー!

すみちゃん

え?なに?またその話ー?

3人はそのまま盛り上がり、私を置いて先に行ってしまった。

購買の場所もわからず、

行くと言ってしまった手前 ごはんを食べるわけにもいかず、

私はすみちゃんたちを 探すことになった。

織姫 琴

(はぁ…お腹すいた…)

男子生徒A

……そんでさー、今日めっちゃ可愛い転校生きてよー

松彦 星

転校生?

松彦 星

あ、たぶんそれ俺の妹

男子生徒A

え、はぁ!?だって苗字違くね?

松彦 星

家庭の事情。色々あんだよ

男子生徒A

ふーん

松彦 星

さらにな、
俺たち実は双子なんだ

男子生徒A

えぇ!?まじかよ!!

男子生徒A

あんま似てないのな

松彦 星

目はよく似てるって言われるぞ

男子生徒A

いーや、織姫さんのほうが絶対綺麗

松彦 星

ん?
あ、琴じゃねえか

織姫 琴

あ、星…

織姫 琴

(なんか…気まずい…)

松彦 星

何してんだよ

男子生徒A

あれ?1人なの?

織姫 琴

あ、その、購買探してて…

松彦 星

(琴たしか弁当持ってたよな…?)

男子生徒A

あー!購買かー!
B棟一階にあるよ

織姫 琴

えと、ここはB棟ですか?

松彦 星

ここはA棟

織姫 琴

あ、そうだったんだ…

松彦 星

初日だもんな。
じゃあ俺が案内するよ

松彦 星

ごめん、俺、妹購買まで送ってくる

男子生徒A

おお!じゃあ先に屋上行ってる!

松彦 星

おー

そういって、男子生徒Aは 行ってしまった。

松彦 星

琴、お前クラスどうだ?

織姫 琴

それが、あんまり上手くいってないの

松彦 星

どうした?

織姫 琴

大将がね、「彼氏に立候補する」ってみんなの前で言っちゃって

織姫 琴

公開処刑された

松彦 星

うわー…まじか
アイツやるなぁ…

織姫 琴

もうほんと最悪…

松彦 星

んー

松彦 星

悔しいけど、アイツ正解かもしれない

織姫 琴

え?正解って?

松彦 星

アイツ、かなりモテるんだよ。

織姫 琴

そういえば、小学生の時から人気者だったね

松彦 星

だからさ、こっから先アイツが琴に近づくだろ?

松彦 星

そうすると、周りっつーか、特に女なんかは

松彦 星

琴がアイツに勝手に近づいたって喚き出すだろ?

織姫 琴

…………

想像しただけで背筋が凍りついた。

松彦 星

多分それを見越して、みんなの前でわざと言ったんだ

思わず私は合掌し、大将を崇めた

織姫 琴

(……ありがとう、大将)

それと同時に、少し心がざわついた

織姫 琴

ねえ、星は…その…

松彦 星

ん?

織姫 琴

告白とか…されたことあるの?

松彦 星

急にどうした

織姫 琴

ほら!!双子だし、家族だし、気になるっていうか!

織姫 琴

あんまりこういう話、今まで出来なかったから、気になったの!!

織姫 琴

好きなタイプとか!!

松彦 星

俺の好きなタイプ…?

松彦 星

そんなん急に言われてもなー…

松彦 星

わかんねーや

松彦 星

………

松彦 星

でも……

織姫 琴

で、でも…?

織姫 琴

(家族として、
家族として聞くだけ
家族家族家族!!!)

松彦 星

俺、琴以上に気の合うやつじゃないと

松彦 星

たぶん…無理だ

織姫 琴

……っ…、え…

松彦 星

誰と話してても、琴と無意識に比べてんだ

織姫 琴

そ、う…なんだ…

松彦 星

最近気づいたんだけど

松彦 星

俺、たまに自分がちょっとおかしいんじゃないかって思うんだ

織姫 琴

どうして?
何が…おかしいの…?

織姫 琴

(まさか…)

松彦 星

本人目の前にして話すのも変なのはわかってんだけどさ

織姫 琴

うん…

織姫 琴

(星も、私と同じなんじゃ…)

松彦 星

俺は、琴のこと…

織姫 琴

私のこと……?

松彦 星

………ごめん、なんでもない。

松彦 星

この渡り廊下の先が購買だ。
行こうぜ

織姫 琴

ま、まって…!!聞きたい!!

松彦 星

…!

織姫 琴

聞かせて…?星…

松彦 星

俺…は………

ブー!ブー!

そのとき、携帯が鳴ったのだった。

織姫 琴

あ…!
…ごめん。

織姫 琴

大将から今どこかってメッセージ来ちゃった

松彦 星

あ、あぁ…!

松彦 星

購買前って送っとけ!

織姫 琴

わ、わかった

松彦 星

…………。

松彦 星

(俺…今、何を…言おうとしたんだ?)

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