TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

楽しい第1話

一覧ページ

「楽しい第1話」のメインビジュアル

楽しい第1話

1 - 楽しい第1話

♥

32

2020年01月27日

シェアするシェアする
報告する

ドンドンドンドン……,

「りこ、りこーっ!」

お姉ちゃんが、トイレのドアを盛大に叩く🚪

りこ

(そんなに叩いて、壊れたって知らないからね)

りこ

(このマンションって、賃貸なんだから。

りこ

(だったら、いっそのことドアをこわして、引っ越しの時に、大家さんに修理代をたくさんとられたら、いいんだ)

りこ

(それで、引っ越しの費用がなくなっちゃえば良い)

私は、「ふん!」と、鼻を鳴らして、ひざの上の本に目を戻す

でも、トイレに閉じこもった時は、まだ、明るかったけれどだんだんと、日が暮れてトイレの電球の明かりだけは、本の字が読みにくくなった

りこ

(せっかくお気に入りの本を持ち込んだのに……,。

りこ

ふぅー

ひざの上に両ひじを立ててほおづえついて、おっきなため息をついた。

今日は、8月最初の日曜日

夏休み中に引っ越しする予定のその日があと、1週間後に迫っていた

りこ

(今度うちは、桜町にある今のマンションから、新しい家に引っ越しをする)

りこ

(両親が、桜町から電車で数駅離れた金岡市の、ニュータウンに新築の家を買ったからだ。)

私とお姉ちゃんが両親から、初めて引っ越しの話を聞いたのは、5月の連休明けの頃だった

金岡市に、良い家ができたのよぅ

ほんと、あんな条件の良い建て売りの家に出会った時はラッキーだったな

目を輝かせていたお父さんと、お母さんは、すごく嬉しげで今にも抱き合って踊り出しそうだ

りこ

(思いがけない急な引っ越しの話に、ポカンと口を開けたままの私。)

りこ

(お姉ちゃんは、そんな私をじっと横目で見ていた)

りこ

(引っ越しだって…………へぇー………。ええっ!?

りこ

私の最初の感想は、そんな感じだった

この作品はいかがでしたか?

32

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚