ひまり
私は……
涙が頬をつたう
ひまり
ごめん、なさい……
ひまり
あなたに……もっと……
ひまり
「ありがとう」って……
ひまり
言いたかった
奏太
ひまり。いいんだ……いいんだよ
部屋の中は悲しみで満たされていた
ひまり
でも……!
ひまり
もう、言えない……
奏太
そんな事を言わないでくれ
ひまり
とっても、辛いの……辛くて辛くて
奏太
だから僕がついてる!
ひまり
もう嫌なの……
奏太
ひまり……
ひまり
ごめん、なさい……
部屋にこだまする音はとても冷たかった
奏太
そんな!辞めてくれ!
ひまり
また……会えたら……いいね
ひまり
……
奏太
ひまり!ひまり!
部屋にはピーーと無慈悲な音が響きわたった
医師
残念ですが……
打つ手がないと医師は首をふった
奏太
ひまり……ひまり……
医師
ご臨終です。
ひまりは交通事故に巻き込まれた
救急車に乗せられ病院に運ばれた
意識は奇跡的に戻った。
でも余命はそう長く残されていなかった
奏太
交通事故を防げなかった自分が許せない
奏太
ひまりは何も悪くないのに……
病室の窓から風が吹き込む
ありがとう。
奏太
……ひまり?






