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ネモ
ヴァイス
天使ちゃん
颯
やはり、天使ちゃんの輪っかのエネルギーが前よりかなり減っている。もちろん不安は感じる。だが、その分記憶も戻る。
いつかは本当の天使ちゃんと話すことができるだろうか。
ネモ
シュウ
アイン
ヴァイス
シュウ
シュウ
颯
シュウ
シュウ
アイン
ネモ
シュウ
シュウ
天使ちゃん
颯
シュウ
ヴァイス
シュウ
ヴァイス
シュウはヴァイスに触れると硬直した。長く、めちゃめちゃ長く。
シュウ
ヴァイス
シュウ
シュウ
颯
ヴァイス
シュウ
ヴァイス
ネモ
ヴァイス
シュウ
その寒い土地で一つだけ大きな館があり、そこにはエーデルシュタイン家…ドラゴンの魔王の一族が住んでいました。
ネモさんは、そんな名家のエーデルシュタイン家に生まれました。
ですが、ネモさんには翼がありませんでした。大きくなっても、その翼が生えることはありませんでした。
そのせいで、他のドラゴンからも仲間はずれにされたり、からかわれたりしていました。
そんな中出会ったのはヴァイスさんでした。
ヴァイスさんは白竜でした。白竜には色々な偏見があり、周りから避けられていました。
ですが、そんな苦労している2人が出会うことによって、最強の2人になっていきました。
その頃からヴァイスさんはネモさんの家に何度も遊びに行きました。
過去のネモ
過去のヴァイス
過去のヴァイス
過去のネモ
過去のヴァイス
過去のヴァイス
過去のネモ
過去のヴァイス
ネモさんは自分に自信がありませんでした。ですが、ヴァイスさんと出会うことで心は豊かになっていきました。
ネモさんはヴァイスさんと出会ってから、段々と笑顔が戻ってきました。
妹のラピスや許嫁のミューティ、そしてヴァイスさんと仲良く100年程過ごしました。
それは幸せな時間でした。
ある日、ネモさんがいなくなりました。どこを探しても見つけられずに、ヴァイスさんは入ってはいけないと言われている地下に行きました。
そこでは悪逆非道な実験で生まれた化け物達が檻に捕らえられていました。それは助けを求めるように、威嚇するように叫んでいました。
過去のヴァイス
それに恐怖を感じながらもヴァイスさんはその奥に進んでいきました。すると、話し声が聞こえてきました。
それはこの館の当主、魔王であるディアマントの声とネモの声でした。
ディアマント
過去のネモ
ディアマント
ディアマントは得体の知れないポーションを無理やりネモさんに飲ませようとしました。ですが、我慢の限界になったヴァイスさんはそこに割って入ります。
過去のヴァイス
過去のネモ
過去のヴァイス
ネモさんはその言葉に感化され、その場からヴァイスさんを連れて逃げました。そこが運命の分岐点だったのでしょう。
颯
天使ちゃん
ヴァイス
ネモ
アイン
シュウ
ヴァイス
シュウ
ヴァイス
シュウ
ヴァイス
シュウ
シュウ
シュウ
ヴァイス
ヴァイス
シュウ
ヴァイス
みんなでお昼寝タイムを楽しんだ。
スライブ王国、異世界第4支部
シュウ
昨晩はずっとあの2人の過去の整理をしていた。気になっていたネモさんが暴走した瞬間…それを完璧にヴァイスさんは記憶していた。そのお陰で考察が捗ったというもの。
確かにあの状態は精神状態によって発動するものと考えていい。心が何かによって支配された時。それがトリガーとなっているのだろう。
その精神状態を回復させるのがヴァイスさんの役割。魂に直接魔法を使うことで精神を回復させる…どこまで行っても脳筋でヴァイスさんらしくはある。
だが、ヴァイスさんもデメリットは理解していたようだ。
シュウ
急いでいつもの服に着替え、出発した。
シュウ
ヴァウルス
ヴァウルスさんはいつも通りテレポートで背後に立っていた。
シュウ
ヴァウルス
シュウ
シュウ
アイン
……え??
アイン
シュウ
アイン
シュウ
アイン
ああああ!!!どうして!!どうしてこうなってしまった……?!!!全てはあのスライブ王国製強化版魔力探知機を渡してしまった私が悪いですね…!!ああああ!!
シュウ
アイン
シュウ
アイン
シュウ
アイン
とりあえず今はそこから逃げたかった。
部下にこんな姿を見られてしまった恥で顔を合わせることもできない……
シュウ
変態
変態
シュウ
その気持ち悪いものを見てしまった。そしてあの変態も私を見た。
変態
変態
シュウ
シュウ
シュウ
変態
シュウ
変態
どこから攻撃が来るか警戒していたが、気づけば手足が魔法の糸によって縛られていた。
シュウ
シュウ
変態
シュウ
終わりを悟ったその時、見覚えのある大きな腕が目の前に見えた。
アイン
シュウ
変態
アイン
アインは殺意マシマシの毒が宿ったその腕で、変態を斬った。
変態
変態は毒で気絶した。
シュウ
シュウ
アイン
シュウ
アインは滑稽な私をじーっと見た。
アイン
シュウ
これからメイド服を着ることは二度とないだろう。ないと信じたい…
シュウ
夜のルーティンが全く進まない。今日の事を思い出すと羞恥心で辛くなる…何よりもアインにあんな姿を見せるなんて…!上司失格……!!
あの程度の魔法も解除できないなんて、魔力の制御をもっと鍛えないといけません…
シュウ
尻尾を丁寧にブラッシングしながら、そんな不安に駆られた。
そんな時、コンコンと扉をノックする音が聞こえた。
アイン
それはアインの声だった。あの後支部まで着いてきてくれたのは知っていたが、ここに戻ってきていたのか…
シュウ
アイン
アイン
シュウ
アイン
シュウ
アイン
シュウ
アイン
アイン
シュウ
シュウ
アイン
シュウ
私は本心を晒すことが苦手だった。悩みは一人で解決したらいい。何をするにも私一人で済む。そう思っていた。
だが、それは少し違っていたようだ。
シュウ
アイン
アインは慣れない手つきでブラッシングをした。その顔は安心している。
閉ざしていた心は少し、少しの隙間が出来たような気がする。
私はこの能力で人を見てきました。
触れるだけで1人の人生を追体験するようなものです。
人柄も分かりますし、それが信用してもいい人物か、そうでないかも分かります。
ですが、分かるのは今までの過去のみ。未来なんて分からない。
ネモさんに危険性があるのは分かっていました。ですが、信じてみたかったのです。
毎回そうやって期待してばかり。
村にドラゴンが入ってきたことがありました。
でも、友好的だった。だから信じてしまった。
ドラゴンの存在さえこの頃は知らなかったのだ。その無知が生んだものは悲惨な未来。
ディアマントに操られていたと知ったのはつい最近だった。私は…どうしてこんなにも無力で無知なのだろう。
……全てを知った気でいるのは昔から得意だった。
そんな無知な私のせいで、今までたくさんの物を失ってきました。
家族、故郷、仕事仲間。それは全て私のせいなんです。私と関わった者は全て私の目の前で消えていきます。
知識を持っていても、役に立たないんです。
直ぐに手からするすると落ちていく、砂のように…大切なものは簡単になくなってしまう。
きっと私は恐れているのでしょう。アインが私の前から消えるのが。また同じような末路を辿るのが。
だから距離を置いてしまうんです。心の距離を。
アイン
シュウ
頭を尻尾に乗せて気持ちよさそうに眠っているアインを見て、安心と共に不安も襲ってくる。
だが、心地いいのは確かだ。このふわふわとした心には覚えがある。幸せだったあの日々によく感じたことがある。
もう壊れてしまったあの日々によく似ている。
でも、私は…私を信じたい。また、信じてみたい。これが最後になっても構わない。私がこの負の連鎖を終わらせてみせる。
アイン、ネモさん達、この街…そしてこの世界。全てを守ることは出来なくても、やってみる価値はありますから。
全ては…グラナートを討伐する為、贖罪をする為に。