TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

リオルたちは、ジャミルの案内でスカラビア寮の奥に隠された地下室に向かった。

リオル

地下室に地図に関係するものがあるのか?

ジャミル

可能性があるだけだ。

そのとき、通路の壁から小さな虫が飛び出し、ジャミルの顔のすぐ近くをかすめて飛んでいく。

ジャミル

……っ!またか、ここは本当に虫が多いな……!だからあまり入りたくないんだ!

リオル

おいおい、ジャミル!お前虫が苦手だったのか?冷静なお前にもそんな弱点があったとはな。

ジャミル

笑うな。お前だってこんな場所で突然虫が飛び出したらいい気はしないだろう。

ジャミルはため息をつきながら、気を取り直して歩き始める。

ジャミル

……早く進むぞ。こんな所に長居するのはごめんだ。

ジャミル

着いたぞ。

目の前の重い扉を開けると、埃っぽい空気が漂う地下室が広がる。そして部屋の中央には謎の装置が鎮座している。ジャミルは装置を指さしながら歩み寄る。

ジャミル

これだ。

カリム

すっげえ!こんなもの、オレ初めて見たぞ!

リオル

それで、これは何の装置なんだ?

ジャミル

記録によれば、これはかつて"砂漠の魔術師"がとある探し物をしていた時に使用していた装置のレプリカらしい。

カリム

すっげえ!これ、本当に動くのか?試してみようぜ!

ジャミル

お前のその“試そうぜ”が、どれだけ面倒を起こしてきたか覚えているのか?

リオル

……それで、どう使うんだ?

ジャミル

どうやらこの砂時計の上にある宝石に雷を当てればいいみたいだ。

リオル

雷だって?地下室にいながら雷を当てるなんて不可能だ!

ジャミル

いや、できる。

そう言うとジャミルは部屋の上の方を指差した

ジャミル

記録によれば、あれは人工的に雷を起こせる装置だ。あれを使えばこの宝石に雷を落とすことができる。

リオル

そんな装置あっていいのかよ……

カリム

おいジャミル!ここに歯車みたいのがあるぞ!これで動かすんじゃないのか?

カリムは歯車を動かそうとしたが、 歯車はビクともしなかった。

リオル

……こりゃ全然動かねえな。錆びついてるのか、それとも他に仕掛けがあるのか……。

ジャミル

記録が残っていない以上、これを動かす方法を見つけるには時間がかかりそうだ。

全員が諦めかけていたそのとき、ティッカーがリオルの肩から飛び降り、床の歯車の上を軽やかに歩き回り始める。

リオル

ん?ティッカー、お前何してんだ?

ティッカー

ピッ!

すると、ティッカーの尻尾が青白く光り、 それと同時に地下室が大きく揺れた。

カリム

急にどうしたんだ!?

ジャミル

わからないが、嫌な予感がする。

すると歯車が突然動き出し、 頭上の装置から雷鳴が轟く……

to be continued

「NRCと海賊の影」

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

3

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚