テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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元社畜の俺が魔王退治?!

第5話 - 新しい仲間編

563

2024年08月17日

#冬類

#RPG

#司類

あかまる🍓🐾໊

▼宿屋▼

冬弥

俺と同室で良かったのか？

類

うん。そっちのが宿代も浮くし。

冬弥

類さんがいいならいいんだが…

冬弥

ベッドは上か下どっちがいい？

類

ん〜、じゃあ下でもいいかい？

冬弥

分かった。

類

あっ、そうだ。お風呂もあるんだよ。

類

冬弥くん先に入るかい？

冬弥

あー…そうだな、先にいいだろうか？

類

は〜い。じゃあ待ってるね。

冬弥

ああ。

▼風呂場▼

冬弥

うわっ、すごい見慣れた風呂…！！

冬弥

ファンタジーだったり、風呂場は庶民的だったり…

冬弥

夢だからごちゃごちゃなのか…？

冬弥

いや…夢にしては長いような…

冬弥

まぁ…いいか。

冬弥

類さん、次どうぞ。

類

あぁ、は〜い。

冬弥

ふぅ……

梯子をよじ登り、布団に思いっきり転がってみた。

冬弥

…柔らかいな、

冬弥

(仕事をしてた頃は、いつも疲れ過ぎて床で寝落ちてた事が日常だったからな…)

夢ならば覚めないでほしい。

もし…今目を閉じて、次に目を開いたら…

また…あの生活に戻るのだろうか。

冬弥

…イヤだな、

ボスッ!!

冬弥

ぐっ？！

腹に何か重たいものが乗ってきた。

冬弥

な、なんだ…！？

目を開けると、黒猫と目が合った。

冬弥

……ね、猫？！？！

ニャー

冬弥

な、何故こんな所に…！？

黒猫はペロペロと毛繕いをしている。

冬弥

…

その様子に少し安心感を覚え、優しく黒猫を撫でた。

冬弥

……あっ、そうだ。

俺はアイテムを漁り、今日手に入れた首輪を取り出した。

冬弥

君は多分野良なんだろうが…どうだ？これを見た時、真っ先に君が浮かんだんだ。

黒猫は首輪をじーっと見つめ、つつき出した。

冬弥

ふふっ、着けてくれるのか？

ニャ〜ン

その声が肯定のように聞こえ、俺は黒猫の首に首輪をつけてみた。

冬弥

とても似合ってるぞ。

黒猫はじっとこちらを見つめ、俺の顔をペロッと舐めた。

冬弥

わっ！

冬弥

ふふっ、やっぱり君は人懐っこいな。

甘えてくる黒猫の様子がどうにも愛おしくて、優しく背中を撫でた。

冬弥

その首輪…気に入ってくれただろうか。野良にこんなものつけていいのか分からないが…

冬弥

そうだ。君が良かったら、俺と一緒に…

類

ん？誰かいるのかい？

冬弥

わっ！？！？

類

ああ、ごめんね。話し声が聞こえたから。

類

誰かいたのかい？

冬弥

あ、ああ。ここに…

気が付けば、黒猫はいなくなっていた。

冬弥

あ、あれ？さっきまでいたはずなんだが…

冬弥

夢…？

冬弥

(けど、首輪は無くなってるし…)

類

…疲れたろう？そろそろ寝たらどうだい？

冬弥

あ…あぁ、そうだな。

冬弥

(変な気を遣わせてしまったな…)

腹にはまだ少し温かい感覚が残っていた。

▼カマラードの街▼

冬弥

レベル上げと仲間探し…優先順位的には仲間がいいか？

類

そうだねぇ。好感度とかもあるし。

冬弥

好感度？

類

好感度が高いとパーティー全体の編成力も高くなるんだよ。

類

ちなみに、好感度の上限もレベル99さ。

冬弥

その好感度はどこで見れるんだ？

類

メニューのプロフィールから見れるよ。

▶プロフィールを開く持ち物

▽青柳冬弥＆神代類好感度レベル13

冬弥

おぉ、レベル13…

冬弥

って、高いのか？

類

…さあ？

冬弥

えぇ…

冬弥

好感度ってどうやって上げるんだ？

類

こうやって会話したり、一緒に過ごしてたら自然と上がっていく事が多いよ。

類

まぁ、人によっては好物を与えたりプレゼントを上げることで好感度が上がる人もいるけど。

類

そこは完全に人によるから、色々試してみるのがオススメだよ。

冬弥

なるほど…

冬弥

類さんはどうなんだ？

類

え？

冬弥

好物や贈物をしたら、喜んでくれるのか？

類

そ、そりゃ…喜ばない人はいないんじゃないかな。

冬弥

そうか。

冬弥

(また今度何か贈ってみよう。)

冬弥

えっと、あと必要な仲間は戦士だったか？

類

ああ。誰か気になる人はいるのかい？

冬弥

いや、全く。

冬弥

普通はどうやって探すんだ？

類

君が僕を見付けたみたいに、役所のリストから探すか…あとは、道でバッタリ会うのを待つかくらいかな。

冬弥

後者は非効率な気もするな…

類

あぁ、あとは街の人からの聞き込みとか。

冬弥

聞き込み？

類

○○っていう戦士が△△の街にいるらしい…とか、噂してる事もあるんだ。

類

噂を探すなら、やっぱり食堂が一番かな。

冬弥

…丁度朝食もまだだし、食堂にするか。

類

ふふっ、そうだね。

寧々

あっ、類！丁度いい所に！

類

あれ、寧々？

寧々

東の方に珍しいドラゴンが現れたらしくて…すごく美味しいレア食材だから、捕まえに行きたいんだけど、

類

あぁ、分かった。同行するよ。

類

冬弥くん、悪いけどすぐ戻るから、先に食堂へ行ってくれるかい？

冬弥

あ、ああ。分かった。

▼食堂▼

えむ

いらっしゃいませーっ！

えむ

こちらのお席へどうぞっ！

冬弥

ありがとうございます。

冬弥

(あ、前回よりメニューが増えてる。)

冬弥

(レベルが上がったからか？)

野蛮な人

おう、兄ちゃんいいもん持ってるな。

野蛮な人

身なりも珍しいし、どっかの貴族様か？

冬弥

え、い、いえ。違います。

野蛮な人

ちょっと金に困ってるんだがよォ…ざっと100000ゴールドほど借りれないかい？

冬弥

(急になんだ…カツアゲか？)

冬弥

100000ゴールドも持ってないです…

野蛮な人

いい金融商人教えてやるからさ

冬弥

(しつこい…)

野蛮な人

おい、無視か？

冬弥

えっと…

ドンッ!!

冬弥

？！

野蛮な人

？！

突然机の上に大きな麻袋が落ちて(?)きた。

？？

100000ゴールドだ。欲しかったんだろ？

麻袋を置いたのは、どうやらこの男性だったようだ。

野蛮な人

あ、ああ！そうだよ！気が利くじゃねぇか。

？？

ん？タダでやるなんて言ったか？

野蛮な人

え？

？？

これはただの賭け金だ。どうだ、オレと一勝負して行かないか？

冬弥

(し、勝負…？！)

冬弥

(というか、他所でやってくれ…)

野蛮な人

勝負…？

？？

あぁ。先に地面に伏せるか、降参した方の負け。

？？

武器は…そうだな、お前はアリでいいぞ。まぁ、ハンデとしてオレは素手で闘わせてもらうが。

野蛮な人

た、闘うのか？！ここで？！

？？

いや、それは迷惑だろ。やるなら表だ。

冬弥

(あ、常識はあるんだな。)

？？

…やるだろ？

野蛮な人

ﾋｯ

野蛮な人

ご、ゴールドはいらない！！用事を思い出したから帰らせてもらう！じゃ！

野蛮な人はそう言って早足に去ってしまった。

？？

む、なんだ。つまらん…

？？

そこのお前、迷惑をかけたな。すまんかった。

冬弥

あっ、い、いえ。助けて(?)いただいてありがとうございます。

冬弥

(なんか強そう…)

？？

どうせなら名乗るべきか？

司

オレは天馬司。戦士だ。

冬弥

(戦士？！)

冬弥

あっ、えっと、青柳冬弥です。

司

冬弥か。まぁ覚えておこう。

冬弥

あっ、あの…天馬さんは、どこかのパーティーに所属してたり…

司

いや、フリーだ。

司

なんだ、お前勇者か？

冬弥

い、一応？

司

……

司

その質問的に、パーティーへの勧誘か？

冬弥

あっ、はい。実はまだ戦士がいなくて…

司

ふむ…

司

すまんが、オレには心に決めた人がいるんだ。

冬弥

あっ、そ、そうなんですか…

司

ああ。悪いが他を当たって…

類

冬弥くんお待たせ〜

冬弥

あっ、類さん。

司

ん"？！？！

類

おや

司

は？！？！おま、類と知り合いなのか？！

冬弥

え、知り合いというか…一応、仲間で、

司

は？！？！？！

司

る、類？！

類

うん、事実だよ。

類

僕、この人とパーティー組んだんだ♡

そういうや否や、腕を組まれた。

司

？！？！？！？！

類

ね〜、冬弥くん♪

冬弥

あ、ああ。

冬弥

(類さんがこんな事するなんて珍しい…)

司

……

司

冬弥…いや、冬弥さん！！！

司

オレを仲間にして下さい…ｯ！！！

そう言って勢いよく頭を下げられた。

冬弥

え、え？！

類

ﾌﾌｯww

司

頼む！！！！必ず役に立つと約束しよう！！

冬弥

え、いや、いいんですか…？

冬弥

さっきまであんな…

司

さっきまでの非礼は詫びる！！すまなかった！！

司

この通りだ！どうか許してくれないだろうか…！！

冬弥

あっ、いや、顔を上げて下さい。

冬弥

もちろん、こちらこそお願いします。

司

！！！！

司

感謝する！必ずや、役に立つと約束しよう！！

▼司が仲間になった！

▼新しい仲間獲得！

▼経験値5000up！

▼司のプロフィールはメニューから確認できます

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▽天馬司 (26) レベル 96 HP 516800/517000 所有スキル『KING』…その他固有スキル『トンデモワンダーズ』『Mr.Showtime』スキルの詳細はここをタップ>>>> 好物アクアパッツァ、生姜焼き身長 173cm とても優秀で有名な戦士。色んなパーティーから引っ張りだこだが、『心に決めた人がいるから』と断り続けて来た。妹がいるらしくとても面倒見が良い。普段は少し冷たく怖い印象があるが、仲間や認めた人の前では声が大きく自信家になる。仲間には徹底的に尽くす一途な1面もある。

冬弥

れ、レベル96…！？

類

おや、前よりも上がってるじゃないか。

司

ああ！もうすぐ類にも追いつくぞ！

冬弥

えっと、2人は知り合い…なんですよね？

司

あぁ。あと、敬語はいらんぞ。

司

オレの事も司でいい。