『早く起きなさい』
『学校遅れるよ』
そんな言葉を毎日聞く
音羽
今日は違った
何も聞かなかった
暖かいあの声
どこへ行ったの?
音羽
音羽
桜木 由香 桜木 源は
私の両親だった
音羽
音羽
衝撃と悲しみで言葉が出ない
音羽
音羽
音羽
音羽
私は現実を信じたくなかった。
音羽
キッチンに置き手紙があった。
音羽へ
お母さんとお父さんは今日、結婚して18年目なの!
記念にちょっとドライブしてくるわね!
留守番よろしくね〜
夕方は帰るからね〜!
あと、サンドイッチ作っておいたから食べてね!
音羽
音羽
私は無理やり自分に言い聞かせた。
音羽
もうとっくに夕方になった
音羽
お母さんもお父さんも
帰ってこなかった
音羽
泣きそうになりながらも帰ってくると言い聞かせた
あれから3日がたった
警察が来た
『お母さんとお父さんはお亡くなりになりました。』
そう告げられた
1人で暮らすことよりも
あの暖かい声が無くなることがとても
とても、、、、、
音羽
、、、、、、
音羽
気づけば私は病院のベットにいた
病院のベットに、、、、、いた、、、、?
音羽
そこは自分のベットだった
音羽
音羽
でも
私の手には
包丁があった
音羽
音羽
音羽
包丁を自分の胸に刺そうとした
でも
手は動かなかった
音羽
音羽
音羽
カンカンカン
カンカンカンカン
音羽
音羽
音羽
音羽
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