雫
ニ、、ヶ月?
病院長
はい、残念ですが、、、
雫
死、、ぬの?
雫
母さん、、本、、当?
母
えぇ、、
訳が分からない
急に胸が痛くなって
気が付いたら病院で
目が覚めるなり『凍結病』だとか冗談みたいなこと真剣な顔で言われて
余命まで告げられて、、、
雫
(2ヶ月か、、)
病院長
とりあえず、今は安静にしてください。
病院長
『凍結病患者』は気温の高い場所にいないと症状が悪化してしまいます。
母
えぇ、、
病院長
この病棟では冷房がかかっておりますので患者にとって非常に危険です。
病院長
毛布をお貸ししますので雫さんを温めて、、一度ご自宅にご帰宅ください。
母
はい。
病院長
何か変化があればご連絡を、、、
母
分かりました、、、
母
さぁ、雫帰ろか、、、
雫
うん。
最初は冗談が夢でも見てるんじゃないかと思ってたけど、今の僕の置かれている状況を把握して納得することがあった。
まず、僕の住んでいる地域は気温の高いところだった
夏になるとどの地域よりも気温は高くて、冬になってもあまり気温が低くなることはなかった
だから、いつも暑いと感じていたこの診察室も
冷凍庫に入っているかのように寒くて、体が震えてるのが分かった。
母
雫、、、唇が紫色になってるで、、、
どうやら、あまりの寒さで僕の唇が変色しているようだ。
一時間後
母
じゃあ、雫。部屋で暖かくして休んどるんやで、、
雫
分かった
これはあとから聞いたことだけど
凍結病になった人は最後
急に肺が凍ったように動かなくなり、呼吸活動が停止
それによって気絶して
その後間もなく心臓も同じように活動が停止して死んじゃうらしい。
それで、その死体が氷みたいに冷たく固まったみたいに固くなってしまうから『凍結病』って言うらしい。
雫
スウゥゥ、、、
雫
ハアァァaっ!!
雫
ゲホッゲホッ!!
呼吸するのが辛い、、、
吸ったとき冷たい空気が入るから弱った肺はその衝撃で、上手く息を吐くことができない、、、
雫
死にそう、、、
ー翌日ー
雫
ねぇ、、母さん
母
雫、どうしたん?
雫
学校、、、行ってもいい?
母
学校ね、、病院の先生は行ってもいいって言ってたでなぁ、、
母
行ってもええで。
雫
ありがとう、、
ー学校にてー
先生
えー、、授業を始めるぞー
先生
って、おいおい雫!
雫
はい、、
先生
何でマフラーなんかしてるんだ!上着だけならまだしも、、季節分かってるのか!熱中症になったらどうするんだ!
生徒達
クスクス、、、
雫
ゲホッ、、すみません先生、、
先生
全く何考えてるんだ、、!
先生が僕のマフラーを取ろうと首元を手を置いたとき、、、