それから僕は、
暇があれば、 毎日、ぬなの家に行った。
そして、色々知れた。
ぬなは、25歳で、
21歳の時に、 子供を産んだらしい。
ぬなは、 意外と人懐っこくて、
犬が大好き。
そのほかも、 色々、聞いた。
そして、5月9日。 母の日。
- ○○の家 -
ガチャ
ドアが開いた音がして、 急いで、スタンバイする。
ぬなが、 ドアを、勢いよく 開けると ——
パーン
それと同時に、 ゆのんが、クラッカーを鳴らす。
○○.
ゆのん.
そう言い、 ゆのんが、
ぬなに、 カーネーションを渡す。
○○.
○○.
ゆのん.
そう言って、 抱きしめる光景を、
後ろで、 微笑ましく見ていると ——
○○.
👑よさん.
ゆのん.
完全に、バレていた。
まぁでも、 ゆのんは、まだ、4歳。
到底、一人で、 カーネーションなんて 買える年齢ではない。
👑よさん.
○○.
○○.
○○.
ほら、また笑った。
可愛くて、可愛くて、
今すぐ触れたくなるほど、 愛おしい。
——
○○.
そう、 ぬなの膝で寝ている ゆのんの頭を、
優しく撫でながら、 言う。
👑よさん.
👑よさん.
👑よさん.
○○.
急な出来事に、 多分、びっくりしているのだろう。
自分も、 ドキドキしているから、
一度、心の中で 深呼吸して、
口に出す。
👑よさん.
○○.
○○.
👑よさん.
👑よさん.
👑よさん.
👑よさん.
👑よさん.
👑よさん.
👑よさん.
👑よさん.
👑よさん.
👑よさん.
○○.
👑よさん.
👑よさん.
👑よさん.
👑よさん.
そう、深く、 頭を下げる。
すると ——
○○.
蕩けそうな声で言われて、 顔を上げる。
すると、ぬなが、
涙を流したながら、 笑って、頷いた。
僕は、ぬなが泣き止むまで、 そっとそっと、抱きしめていた。
- “ 再婚 ” 後編 -
- END -
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