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数ヶ月ほど前からだろうか。
帰り道に視線を感じたり、 誰かにつけられている感覚がある。
特に何かしてくるわけでもないので 無視していたのだが、流石に怖くなったので、最近は青と一緒に帰ってもらっている。
青
桃
すっかり冷え込んだ空気をかき分けながら、今日も青と共に帰路に着いた。
冬なんてなければ良い。
雪が降るから。
雪が降ると、面倒なことが増えるの。
寒いし、何と言っても 足元が悪くなる。
それがすごい迷惑なんだよね。
まあ、いつか必ず君の隣に 行ってみせるよ。
たとえ、雪が降っていたとしてもね。
黄
桃くん。
春が来た頃には、もう二度と青が桃の隣に来ることはなかったらしい。
なぜ来なくなったのかは、今もなお、謎のままだ。