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小学校の頃、男の子によくスカートをめくられたりとか、帽子を取り上げられたりとか、今にして思えば、ちょっかい程度な意地悪でも、当時は本当に辛くて私はよく泣いていた。
泣き虫なのは今でも、あんまり変わってないけど。
その度に私の2つ上の兄、マイ兄こと《季元万次郎》は、相手の男の子をボコボコにしてしまっていた。
マイキーはあだ名だよ!
ママ
マイキー
ママはマイ兄を連れて、よく相手の家に謝りに行ってたけど、マイ兄自身は断固として頭を下げなかったらしい。
そんなことが続くうちに、やがて男の子は私に近づく事すらしなくなった。
それが私の小学校時代。
中学に入ってからは、もっと悲惨だった。
私が中学に入学した頃、マイ兄は中3で……。
マイ兄は第一中の頭って呼ばれていて、校内だけじゃなくて他中でも有名な、いわゆる立派な不良になっていた。
私の入学式に乱入し、
マイキー
壇上に勝手に上がってマイクで高らかに宣言し、強面の不良軍団を引き連れて去っていった。
私は入学早々、有名人になった。
もちろん中学の時も、あからさまに男の子からは距離を置かれた。 それほどマイ兄の存在は大きかった。
告白したり、されたり、付き合ったり、そんな恋バナには経験して大人になってくのを、うらやましくなってずっと憧れてた。
だからね!!
私だって、もう高校生なったし、マイ兄に何て言われようと絶対に恋愛するって決めたの!!
決めたの―!!!